むかし正しかったことが今も正しいと思っている人を説得するのは難しい
夫の家業に入って8年。たびたび思うのは、むかし正しかったことが今も正しいと思っている人を説得するのはそうとう難しいよなぁということです。
これまで私はよく夫に、このような言葉を投げかけてきました。
「この作業にはどういう意味があるの?」
「これってもうやめてもいいんじゃない?」
「これからはこういう人たちにもお客さまになってもらうと良くない?そのためには……」
しかしこのような質問や提案はことごとく否定され、理解してもらうのに相当な労力を使ってきました。
これは私のように、結婚してパートナーの家業に入った人や、家業を継ぐ若い人によくある悩みなんじゃないかと思います。
一体どうしたら、むかし正しかったことが今も正しいと思っている人を説得できるのでしょうか。私がこの8年で得た学びをまとめてみたいと思います。
むかし正しかったことが今も正解だと思っている人の気持ちを探ってみた
それってもう古いよ、今はこっちが正解なんだよって伝えるのって、言われるほうもいやでしょうが、言うほうもけっこうな気力を使います。
ましてやうちの夫は生まれたときから蕎麦屋の息子ですので、およそ50余年ものあいだ「家業の常識」の中に住んでいます。訳あってアルバイト以外の外での修行も、特にしたことがありません。
そんな彼に何度もなんども同じような話をするのは骨が折れるものです。
そこで私は一時期、こういう、昔からの考え・やり方に固執しがちな人が何を考えているのかっていうのを少し探ってみたんですよね。
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