自営夫婦にケンカは付きもの。早めに終息パターンを作っておくと楽です
実は先日、久しぶりに夫婦げんかをしました。原因はスタッフの教育方針の相違から。
前々から気づいてはいたんですけど、私と旦那とでは、スタッフの育成方法も彼らに期待するものにもけっこうな違いがあるんですよね。
教育係を担っているのは私なのであるていど任せて欲しいとは前々から言っていたはず。それなのに横から口を出されてイラッとしてしまいました...。
とはいえ、一緒に働きはじめて7年も経った今は、ケンカの終息の仕方も定番化してきています。
今回は約15分で話が終わり、その1時間後には二人でテレビを見ながらケラケラ笑っていました。
仕事に影響を及ぼしかねない自営夫婦のケンカは、遺恨を残さず早めに終わらせるのがキモだなぁとつくづく感じます。
今日は我が夫婦のケンカ終息パターンを少しだけご紹介です。
話すタイミングを間違えない
冒頭で「ケンカした」と書きましたが、なにもイラッとしたその瞬間に怒りを爆発させたわけではありません。当たり前ですが、お客さまやスタッフがいる前で言い合いをするのはご法度。
ひとまず気持ちを落ち着かせ、お客さまもスタッフも帰ったあとに改めて聞きます。今話すのがいいか、それとも帰宅してまずいちばんに話すのがいいのかと。
今回は「今話して」とのことだったので、閉店後、私たち以外だれもいない店内で話すことにしました。
言いたいことは全部出し切る
少し冷静になった私が彼に伝えたかったのは、私を教育係にしたんだからもう少し任せておいてほしいこと、新人スタッフにすぐに答えを言ってしまわないでほしいことでした。
さらになぜそうしてほしいのかという根本的な理由も合わせて伝えました。
言われたことしかできない・やらない「指示待ちスタッフ」を生み出したくないのと、私自身が育て上手になりたいからです。
と、こう書くとなんだか建設的な話し合いが想像できるかもしれませんが、私の声は徐々に大きくなり、言い方もきつくなってきて、気がつくと超怒りモードに。
まだまだ未熟者です…。
ただ私たちの経験上ぜったいにやってはいけないのが、言いたいことを中途半端に終わらせる不完全燃焼です。
なんどもケンカを繰り返していたときって、毎回コレ。
どちらかが(たいてい私ですが)イラッとして、そのときに湧き出た感情を端的にドカンと一発吐き出し、そのあと口を聞かない。
プライベートではたいていすぐに謝ってくれる旦那ですが、仕事のこととなるとさすがにすんなりとはいきません。
そのまま何日か経ち、痺れを切らした彼が共通の趣味の話なんかで少しずつ場を和ませようとすると、重い空気に疲れてきた私が適当に乗る。
で、いつの間にか元通り。
に見えますが、これじゃあなにも解決してないんですよね。お互いにまったく膿が出せていない。
だから同じようなことが起こるたびにまた同じようにイラッとする羽目になる。感情的になり、口を聞かない。痺れを切らしてまた喋りはじめる。
こんなことを繰り返すうちに、次第にこのルーティーンじたいにお互い嫌気がさしてしまいました。
で、もうあるとき取り決めたんです。「事なかれ主義はやめて、言いたいことはちゃんと出し切ろう!」というふうに。
そうした方が、多少の衝突は避けられませんがスッキリした気持ちで和解できますし、ぶり返しも少ないのです。
お互いに折れポイントを作る
私より17歳年上の旦那はまぁ大人です。
私がしっかり言いたいことを出し切ると、それなりに反論も返ってくるものの「でもこういうところは俺が悪かった。気をつけるよ」という風に、どこかしら「折れポイント」を作ってくれます。
そうすると、私も別に彼が嫌いで怒ってるわけじゃないし、店を良くしたくて熱くなってしまっているだけだし、考えてみれば私にも至らない部分はごまんとあるわけだから「ココに関しては私も気をつけます」と、同じように「折れポイント」が作れる。
そうしてお互いが自省することで、少しずつ空気が穏やかになっていきます。歩み寄りって大事ですよね...。
ここまでくればあともう少しです。
これからどうするかを決める
話すタイミングを図り、全部出し切り、折れるべきところで折れました。
ここでお互いに謝ってハイ仲直り!では、プライベートではいいかもしれませんが仕事となったら少々ことたりません。
今後同じようなケンカを繰り返さないためにも、これからどうするのかを最後に具体的に決めます。
今回の場合は、
・私がスタッフに何か仕事を伝えているときはなるべく口を出さない
・お客さまを待たせない状況下ではなるべくスタッフ本人に考えてもらう
という2点を彼と約束しました。
ここまで決めてやっと一件落着です。
*
自営夫婦のケンカって、長引くと家庭内だけに留まらないことがままあります。
とくにうちのようにスタッフを雇っていたりお客さま商売だったりすると、間違いなくその空気感は周囲に伝わっているものです。
夫婦間の連携がうまくいかなかったり、各々の仕事のパフォーマンスが落ちることだってありえます。そのしわ寄せがくるのは最終的にすべてお客さまの元です。
もちろん一日中いっしょにいる夫婦ですから、ケンカはあるていど仕方がないことです。
しかし問題は、どうやって遺恨を残さずサクッと終息させるか。やり方は人それぞれでしょう。
私たちの場合は何年もかかってしまいましたが、なるべく早めにパターン化させておくと楽ちんですよ!
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