1日1コビト紹介 : フンコロガセ
こんにちは! こびと研究室です。
気の滅入る話題が続く今日この頃。せめてもと思いまして、今日はちょっと愉快な生態の昆虫と、その昆虫に擬態しているコビトをご紹介したいと思います。(お昼時に、ちょっと失礼します、なコビトです・笑)
フンコロガセ
体長:12cm(トウチンは含まない)
動物の糞が好物。甲虫のフンコロガシをあやつり、糞を集めさせ食べる。ダッチュウ※ をくり返し成長する。その際、フンコロガシに巨大な糞の玉を作らせ、ダッチュウをしてからそのなかに入る。そして、糞のなかで再び カッチュウ※ ができるのを待つ。
※「カッチュウ」は、鳥などの外敵から身を守るよろいかぶとのような硬い外殻のことで、カブトヨソオイのなかまなど昆虫に擬態するコビトに多く見られます。カッチュウを脱ぐことを「ダッチュウ」と呼んでいます。
メモ:
フンコロガシはコガネムシのなかまで、哺乳類の糞を餌にする昆虫です。珍しいのは食糞の習性だけではなく、見つけた糞を自分の体より大きいサイズに丸め、逆立ちのポーズで足で転がして運ぶのも特徴で、名前もそこから名付けられています。この昆虫の生態については『ファーブル昆虫記』という有名な本の中でとても詳しく(面白く)書かれていますので、よろしければ春休みの間にぜひ読んでみてください。(こびと研究にもとても役立つと思います!)
日本ではフンコロガシの活動は3月下旬くらいからのようですので、そろそろフンコロガセも、フンコロガシにつられて動き始めているのではないでしょうか。
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