パン生地の触り方で美味しさが変わる?!初心者とプロの違いは「手」にあった!
初心者の友達にパン作りを教えて気づいたこと
友達が外国から泊りに来た際に、パン作りを教えてあげたことがあります。
その際に気づいたことが、初心者の方が陥りやすい失敗を回避するのにとても役立ちそうだ!と思ったので、今回記事にまとめました^^
まだまだパン作りに悩んだりくじけたりしてしまうパン焼きさんの参考になれば幸いです。
1.初心者はパン生地を必要以上に触ってしまう
友達を観察していて思ったことは、
パン生地自体に慣れていなくて、どうしていいのかわからず、
とにかくパン生地に触りまくってしまう、という点です。
自分の初めてのパン作りを思い出してみると、
「わあ~べたべた~~!うわ、指にめっちゃくっつく~~~いいのこれで?とった方がいい?」
なんて思いながら、いつまでもべっちょんべっちょんいじっていた気がします(笑)
そうなんです。
物珍しいのです。
初心者の頃は普段味わうことのない感触を、手のひらいっぱいに感じていることでしょう。
(毎日毎日パン生地をいじっていると、いじらない日が何か変な気分ですが(笑))
でも数回パン作りを繰り返し、ちょっと慣れてきたなと思ったら、
ぜひパン生地に触れる回数を減らしてみてください!
こねるときも、必要な動作のみに集中します!
手についた生地は、こねていくうちにだんだん剥がれやすくなるので大丈夫です^^
それから、ぜひ
YouTubeで英語で「Baking Skill」や「How to bake bread」などと検索して、プロのパン職人のパン作り動画を観てみてください。
普段自分がやっているパン生地の扱い方がいかに「触りすぎ」か思い知ることができます。
僕も以前から何度も見ているのですが、いまだに「僕はまだまだだな」と思い知らされます(汗)
2.初心者はこねるのに時間がかかってしまう
これも仕方のないことですよね。
だってまだ始めたばかりなんですもの。
でも、ここから一歩前に出て、もっと美味しいパンを焼きたい!と思ったときに、
このこね時間は結構響いてきます。
こねる時間がかかればかかるほど、生地はどうなるか?
・温まってしまう➤結果的に過発酵を誘発する恐れ
・生地の組織が壊れてしまう➤いわゆるこねすぎ
・乾燥してしまう➤上手に発酵してくれなくなるどころか、パサパサな触感に
少しずつパン生地に慣れてきたら、
ぜひこねるスピードも意識してみてください!^^
3.初心者は生地を粘土工作のように触ってしまう
わかります。わかります。
僕も「わ~い!」って感じで触っていました^^
でも実は、プロの動画を観れば観るほど、今回の友達や昔の自分との違いをつくづく感じるのです。
それは・・・生地と手の関係です。
初心者の手は生地を「こねよう」「にぎろう」「こすろう」とするのに対し、
プロの手は「生地をつくろう」「生地をつなげよう」「生地を(パンに)育てよう」としているように見えるのです。
つまり、その一挙手がパン生地にどんな意味をもたらすのかを分かってやっているので、無駄がないのです。
この「こする」行為が、パン生地のグルテンを引き出している・・・
この「折りたたむ」行為が、パン生地のグルテン組織をつなげている・・・
この「叩く」行為が、パン生地のつながりを強くしている・・・
この「巻き込み」が、パン生地の表面を張らせている・・・
すべての手の動きに、パン生地を美味しいパンにするための意味がちゃんとある。
これがプロのパンを作る手……。
しかもヒヨコを扱うようなデリケートな触り方をしています。
動画を観ているとついつい時間を忘れて見入ってしまいますよ(^^;)
あまりにも美しくって。
熱っぽく語ってしまいましたが、
以下に初心者でもすぐに「意識し始められる」ように
美味しいパンを作る「手」のコツを簡単にまとめます!
初心者パンを脱する「手」の極意!
これらに気をつけてパン作りを練習していってみてください^^
僕もこれをもっと初期に教えてくれる人がいればよかった!!と本当に思います。
これに気づくのにかなりの時間を要しました(苦笑)
でもこうして皆さんのお役に立てるかもしれない記事が書けたので、
過去の失敗の多さが、僕の武器ですね^^
こびと