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会員制農作業体験サービス その中身は?

前回までは農作業体験サービスを利用された方のお話しを中心にお伝えしましたが
では実際にどのような体験内容で課題や可能性について探っていきます。

いわゆる体験農園ではない

よく勘違いされやすいのですが
いわゆる体験農園ではないということです。
あくまで、畑の作業を切り取って体験してもらおうという
いわば畑で習い事。
収穫体験のように単発で畑に触れるより、もう少し農家目線で畑をより身近に感じてもらおうという狙いです。

体験農園は指導を受けながら自分のエリアで作物を作るのが一般的。
管理作業は自身で行い、分からないことがあれば相談するのが流れです。

こびと農園の体験は、種まきをして成長過程を見ながら
収穫体験をしてもらうというプログラム。
メリットは野菜の管理はお任せしてもらうことで毎日畑に通う必要がないこと、
デメリットは自分がまいたものが確実に手に入るわけではないので
自分の手で育てたいという人には向いていないと思います。


課題と見えてきたもの

子どもたちはやはり土に触れること自体が楽しいようで
広い畑を走り回り、土遊びの方が興味がある子もいました。
当初、畑にはぎゅうぎゅうに作物を植えていたので
通路が狭かったり、フリースペースがなく
もう少しゆとりをもって作付けをする必要があると分かりました。

また収穫物も年間通して提供することはできたのですが
どうしても端境期や予定通りに収穫時期が合わなかったりと
ひやひやしていた時もありました。
もう少し計画にゆとりをもって、収穫物の提供ができるとなおよいかと反省です。

また野菜のウンチクなど説明すると私の悪い癖で
話が長くなってしまい、もう少し的を絞ってテーマをきちんと決めて
伝えるべきこと、伝えなくても困らないことをすみ分ける必要があると思いました。


想定していた通りにはいかないもの

幅広い世代の方が参加してくださり
参加されている方も求めているものが三者三様。
こちらでのサービス提供の内容がうまく合わず
内容を臨機応変に変えたこともありました。
すべての人にヒットさせるのはとても難しいですが
個人で運営しているので、ある程度は内容を変えながら
お客様により楽しんでもらえるようにしていくことが大切であると思います。

課題も見えてきたところで
次年度はどうしていこうか。頭を悩ませていました。
体験の次年度に向けての話しはまたの機会に。

つづく