実際行ってみたvol.3
足掛け3年に渡った物件探し。
その中で実際に内見したり相談したりした物件の事例3件目。
今回は、写真の真ん中の白い木造アパートがそれです。
立地は、物件の手前に見えるのが野川の土手。野川はギリギリ写っていませんが、こだわっていた国分寺崖線の高台ではありませんが、負けず劣らず見事なリバービューの物件でした。
ここは東京なのかと見紛うような好環境!
(ちょっと高台に怖じけずいていた時期でもあったw)
今回の物件は、見てお気づきだと思いますが、中古住宅付き土地、しかもその住宅がアパートだということ。
いわゆる単身世帯用の1Rアパートが各階5部屋ずつ計10部屋あります。
この時点で既に、全室空室だったので、その10部屋を自由につなぐことができる夢のような計画でした。
ただ、アパートというだけに合計すると面積が広く、その分もちろん価格が想定よりかなり高いものでした。当時で確か、4590万円。
自分たちの住宅だけで考えるのは現実的ではないと思い、オーナー住居付き賃貸アパートなど、収益を得られるプログラムを同時に考える必要がありそうでした。
そこで考えたのがこれ。
1Fは、1Rの形を踏襲しつつ、野川公園沿いを散歩している人たちが憩えるようなカフェや植物店、自分たちの事務所、最高な景色を眺めながら作業ができる工房兼ショップなどが入っても素敵だなと考えました。
2Fは、自宅。せっかくなので、1Fの共有スペースと吹抜けで繋がっていても面白い。部屋を一部離れ的に作って、民泊などでも利用できるようにしておいても楽しそう。将来の家族構成の変化などを受け入れるバッファとしてのスペースにもなる。
このような計画を考え、当時たまたま紹介してもらった創造系不動産(建築家とのコラボや土地探しのコンサルなどを得意としているちょっと変わった不動産屋さん)の方にも相談し、具体的に進めようとしました。
ただ、ここでも問題が発生。
内見を申し込んだところ、なぜか所有者が内見を拒否!という意味不明な状況にぶつかりました。
この計画は、既存建物ありきのリノベーションが前提だったので、室内を見ないとやっぱり始まらない!
何度も交渉してもらいましたが、新築前提で売ってるので、室内は見て欲しくないの一点張りでどうしても叶わず。。だったら更地で売ればいいのに。。
理由は未だに分かりませんが、いくつも内見していると思いもよらない事に出くわすものです(苦笑)
ただ、この物件に出会って、プログラムを考える中で、自分たちの住まい、事務所の中に、それ以外の機能、つまり他人が入り込んでくる、ということがなんだか面白そうだぞという新しい感覚が芽生えました。
長くなりましたが、紆余曲折の内見事例はここまで。
次回からは、いよいよ始まったビル改修工事のあれこれをお話しします!