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名谷キャンパスで輝く!神戸大学ホームページ・メインビジュアル撮影の裏側 vol.2

前回の記事に引き続き、神戸大学のホームページのメインビジュアル第2弾をピックアップ。今回は、前回取材したロレさんとともにモデルを務めた、医学部保健学科の青野慶光(あおの・よしみつ)さんにお話を伺いました。

理学療法学を専攻する青野さんは現在4年生。同専攻では、解剖学や生理学といった体の仕組みや病気やケガについての評価・治療法から、医療保健分野における社会制度まで広く学びます。また、2年生の後期・3年生の後期・4年生の前期では病院実習を通じて、実際の患者さんに対する理学療法士としてのアプローチの仕方を学ぶこともできます。

そんな青野さんをモデルとして迎えたメインビジュアルの撮影を、青野さんのコメントとともに振り返っていきます。


メインビジュアル振り返り①名谷キャンパス編

今回撮影されたメインビジュアルは、名谷キャンパスと、その名谷キャンパスが位置する神戸市須磨区の各所で撮影された写真に分かれています。医学部保健学科・保健学研究科が単独でメインキャンパスとする名谷キャンパスは設備も違い、多くの神戸大学生になじみ深い六甲台地区・鶴甲地区とは異なる雰囲気です。

保健科学図書室

2021年春にリニューアルされ、キャンパス内でも新しい建物である図書室。青野さんも綺麗で静かなこの図書室を気に入っており、一人での学習でも友人と話しながらの学習でもよく利用しているとのこと。所蔵している図書のほとんどが医療保健に関わる内容のもので、医療マンガも多く取り揃えられています。

物理治療室

ベッドがたくさん置かれ、理学療法学専攻の学生が多くの授業を受けている教室です。青野さんが実際に行った実習は、理学療法評価の練習や治療機械の使用。理学療法評価とは関節可動域や筋力、感覚検査などによって患者さんの状態を正確に把握するための評価です。
青野さんは3年生の時、座学と実習を組み合わせた授業で朝から夜までこの教室にいたことがあり、ベッドを机代わりにして教科書を置いて授業を受け、転がる小さな椅子に座り続けていると腰が痛くなったそうです。

同じく物理治療室。人体模型越しの一枚。一緒に写っている2人は青野さんと同じ理学療法学専攻の同期です。理学療法学専攻は人数が少ないため元々仲が良かったそうですが、名谷祭という名谷キャンパスでの学園祭の運営を一緒に務めたことでさらに仲が深まったそうです。青野さんの声掛けに喜んで応えてくれた2人との撮影は、青野さんにとって良い思い出となりました。

実験室

現在4年生の青野さんは、卒業研究でこの実験室を使っています。卒業研究の内容は、マウスを用いた物理治療についての基礎研究。マウスからサンプリングした切片の処理をこの実験室で行っているそうです。

ラーニングコモンズ

神戸大学にはラーニングコモンズという自習スペースが複数ありますが、名谷キャンパスのラーニングコモンズはガラス張り。おしゃれなオフィスのような雰囲気で、青野さんのお気に入りの場所でもあります。

同じくラーニングコモンズで撮られた写真。カメラマンからの「教科書を読んでみて」という指示によって生まれた写真だと青野さんが話してくれました。

敬愛ホール

敬愛ホールという、名谷キャンパス唯一のホール形式の教室です。とても綺麗で、名谷キャンパスで一番広い教室であるため、説明会等の会場としてもよく使われています。ここでは青野さんの研究室の先輩がエキストラを務め、大人数での撮影となりました。

メインビジュアル振り返り②須磨編

海と山に囲まれ、豊かな自然と美しい海岸が象徴的な神戸市須磨区。その魅力を存分に生かした撮影が行われました。

須磨海岸

神戸市出身の青野さん。幼稚園の頃から、夏は須磨の海水浴場に行っていたそうです。「大学に入ってからは専攻のみんなと遊んでアイスを食べた思い出の場所」と語ります。

奥須磨公園

名谷キャンパスの少し南にある、自然豊かな大きな公園。青野さんは時間がある時、この公園へ散歩に来ています。いろいろな生き物がいたり、楽器を演奏している人や釣りをしている人などがいたりして面白い場所であり、同じ専攻の友達とバーベキューや花火を楽しんだ思い出の場所でもあるそうです。

終わりに

自身の勉強する名谷キャンパスや須磨で、素敵な撮影を行った青野さん。しかし、神戸大学ホームページのメインビジュアル撮影について持ち掛けられた際は、一度断ることも考えたそうです。「自分でいいのかという不安な気持ちでいっぱいでしたが、こんな経験は二度とないと思って引き受けました。理学療法学専攻という、あまり一般的でない専攻の一部を見せることができたと思うので良い機会だったと思います」と語る青野さん。緊張しながら臨んだ撮影でしたが、カメラマンと神戸大学広報課の職員がリラックスできる雰囲気づくりをしてくれたそうです。メインビジュアルの中でも、青野さんのお気に入りは須磨の写真だといいます。「今は引っ越して須磨に住んでいますが、出身は神戸大学がある六甲山の麓なので、地元の大学のホームページに自分が載っていることには不思議な縁を感じています。友人も一緒に写真に写ってくれて、良い思い出になりました」と話してくれました。

 青野さんの将来の目標は、理学療法士として学んだことや経験したことを生かし、医療保健と実際の社会生活をつなげるコミュニティ事業のようなものに携わること。「病気や障がいがある人は適切なサポートを受けながら、また今健康である人も将来的に病気等にならないように、楽しく健康的な生活ができる地域を作ってみたいです。身体的な面でも精神的な面でもバリアフリーが整っていて、どんな人であってもやりたいことに挑戦できる世の中にしたいです」と語ってくれました。学部卒業を控えた今、国家試験を無事に通過することがひとつの目標です。

また、青野さんはTOM JAPANというインカレの学生団体に所属しています。「みんなでつくろう!体育祭」という、障がい者と学生で作る体育祭の企画に取り組み、今年9月22日に開催された当イベントは大成功に終わったそうです。障がいがあっても楽しめる競技や、障がいを体験しながら楽しめる競技に約100名が参加し、交流を深めました。障がいや病気と付き合ううえでの「ものづくり」という解決策に興味を持った青野さんが所属するTOM JAPANは、学生主導で支援機器開発に取り組む団体で、青野さんは障がい当事者や他分野の学生と一緒に活動しています。医療学生同士だけではない交流で、価値観や専門性の違う人と話せて、大学ではできない活動ができることを楽しく感じているそうです。

10月に入って神戸大学のホームページでは、新しいメインビジュアルがお披露目されました。前回と今回の記事で特集したロレさんと青野さん、素敵なお二人のビジュアルの公開が終わってしまって残念ですが、第3弾のメインビジュアルも素敵な仕上がりとなっています!ぜひご覧ください。
また、ロレさんや青野さんのメインビジュアルや撮影秘話が恋しくなった際には、再びこちらの記事に遊びにきていただけると嬉しく思います。

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(文責:海洋政策科学部4年 佐伯)