時が解決(悪化・無関心にも)してくれる

お疲れ様デデデストラクション

「時間が全てを解決してくれる」って言葉、非常に便利

そして我々の生活に馴染みすぎてる言葉やけど、ちょっと違和感があるな~と思ったのがはじまりでした

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ところでこの世には生き物がわりとたくさんいて、そんな命たちを「たんぱく質のかたまり」と言い替えるが出来るそうな

学が無いのであまりわかりまへんが、哺乳類・魚類・鳥類・昆虫類などを口の中に放り込んでは「貴重なたんぱく源だ・・・」と呟く胸毛まみれのサバイバルYouTuberを見た事があるので間違いではないはずや

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そんなたんぱく質の塊魂こと生き物を、もしもあなたが傷つけるとしたら、どんな手段を選ぶだろうか

たんぱく質ってのはやわらかいので、刃物・鈍器でいけますね
そして熱に弱いので、熱湯・熱波でもいけますね

人間の場合、耳があり、言語を理解する脳みそがありますので、爆音・不快な周波数帯域の超音波など、音声アタックも効果的であるとともに、なにより心がありますから、酷い人間関係や、罵詈雑言も効きます

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死んでしまうと生き返らない、これは大体の生き物に共通していて、ひいては大体のたんぱく質にも共通しているっぽい


たまに痛ましいニュースとして報道されるが、真夏の部活動中に生徒が熱中症で倒れ、処置が遅れて脳に障害が残るのはまさに「たんぱく質の死亡」にあたる


脳みそこそたんぱく質の塊で、イメージするならば生卵が頭蓋骨で守られているようなものらしい

一度火を通してしまった生卵は固くなり、固くなった一部分(もしくは全て)は、いくら冷やしても元通りになることは無い

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死んでしまった身体の一部分や、死んでしまった生き物は元に戻らないが、生きている部分であればいくら傷ついても回復する可能性がある

物理的な傷や痛みは、治療・自己治癒力で治ったりする

精神的な傷や痛みにも治療・自己治癒力は有効で、加えて心のふれあい・慰めなどで治す事も出来る

とってもファンタジー

それらと共に時間という力が組み合わさることが、より有用な場合が多い

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私が好きな言葉のひとつに「日にち薬」というものがある

読み方は「ひにちぐすり」で、たまに「日日薬」と表記される事もある(個人的には全部漢字表記が好き)

長野朝日新聞より


要は「時が解決してくれる」ってやつや

つまりは人間が自慢げに「日にち薬が~」と使っているだけの単語に過ぎないので、人語を話せる動物がいたのなら「そんなの誰でも知ってますよ?」と逆マウントを取られるレベルの当たり前ワードではあるけども、私は好きなんや

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何か辛い事があって気を病む友達がいたとするやんか
その友達の話を聞いて、あーでもないこーでもないと相談があったり、アドバイスしたり、ただ相槌を打つ時間が流れるわけですよ

最終的にそいつが「ありがとう、少し楽になったわ、あとは自分で決めてみる」とでも言うてくれようもんならそれは、私の処方した「心のふれあい・慰め」が効いてる証拠やないですか

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数週間後、そいつから改めて近況報告が届いて、よくよく聞いてみると以前よりひどい状態になってたりしてね、それでまたあーでもないこーでもないと相談があったりアドバイスしたり、ただ相槌を打つ時間が、今度は夜中まで続くわけですよ


ほいで最終的には「もうあかんわ…どしようもないわ…」と言う友人に対して、「ひにち薬やな」と言って、なんとなくおひらきです


便利やね、なんて優しく「諦める心」を相手に与える言葉(心の一句)

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私は先日、友人と電話をしながら酒を飲んだ

顔も見せずにただ電話を繋いでダラダラ通話するだけのこのスタイルは、「オンライン飲み会」ではなく、「長電話で勝手に酒を飲んでる人たち」というやつなんやけど、気づいたら3時間以上経過していたりする

数あるトピックスの中で、たまたま上記のような「ひにち薬」の話になり、「時間が経つほど嫌な気持ちが消えていくって話やろな〜」と思いながらなんとなく聞いていたところ、逆に「時間が経つほど嫌な気持ちになっていく」的な内容やってびっくりした


まぁ何がおかしいって、「ひにち薬」しか知らない私にとって、時間が経つほど嫌な気持ちになる、まさに「ひにち毒」みたいな事ってあるんかい、と思ったのであった

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いや、よくよく考えると確かにあるよな
ひにち毒

例えば、ある日の昼下がり、知り合いから言われた何気ない一言が、夜の布団の中でジワジワ効いてくるとかね


遠い過去に知り合いから言われた何気ない一言が、歳をとっても未だに腹立ってくるとかね

まさに、ひにち薬と真逆よね


人間関係においては、たとえば夫婦間の話やと「最初は気になっていた変な癖があったけど、時間が経つにつれ可愛く見えてきました」ってのはひにち薬

逆に「最初は全部好きやったけど、時間が経ったらマジで全部無理になりました、死んでください」ってのがひにち毒やね(死んでくださいはひにち猛毒である)

そして、間をとって「初めて出会った時のこと?覚えてない!今の気持ち?わかんない!」っていう、ひにち無関心もあったりする



時間はすべてを解決してくれるし、どうでもよくしてくれるし、悪化させてくれる

時間が全てを解決してくれる、って言葉に違和感があったけども、その理由はここにあった


そもそも時間って人間にはコントロール出来ないもので、自然災害よりもスケールが大きいですからね

そんなでっけぇ「時間」という存在をとっ捕まえて「君なら何でも解決してくれるんだよね?」っていうのはあまりにもデカ過ぎる相手に突っかかってるというか、人間が非常に小物に見えるというか…


心の傷に翻弄された人間が、「時間が何とかしてくれるんだい!」といった具合に自力ではなく、大きな時間軸に頼って何とかしようとしているようにも思えてきて、結局人間は矮小な部分をはらんでいるんだなぁと思ってしまうのであった

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なんだぁこの話!
自分でも途中からワケ分からなくなったのでこれで終わりにしようかな
きっと時間が解決してくれるはずや



先日友人宅で食べたカニカマとワカメとネギとゴマを混ぜてポン酢と一味をかけた、みたいな料理が美味しかったゴワス


ほなお疲れさまデデデ~

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