衣替えの時期に紙面で取り上げられる定番に制服があります。最近は、季節の変わり目以外にも扱われる機会が多くなりました。キーワードは「多様性」と「負担軽減」のようです。播州人3号が時代を映す「学校制服」を紹介します。
生徒や保護者、学校にとってそれだけ大きな意味を持つのでしょう。
中学校や高校の「制服変更」がニュースになります。
ブレザー型導入、ジェンダーレス化
加古川中 初の制服変更
生徒ら文化発表会で披露
検討会には、校区の小学校教員も加わり、新デザインは文化発表会の舞台でお披露目されました。
記事にもある「ジェンダーレス」の視点をいち早く制服に取り入れたのは、こちらの中学のようです。
新しい制服 性別とらわれず
姫路市立山陽中 時代に合わせ
男女共通スラックス
制服と言えば、画一的なデザインを思い浮かべますが、生徒の好みが反映できる仕組みを導入した学校もありました。
「選べる制服」です。
リボン、スカート…「選べる制服」
県内公立高初 高砂南高、来春から導入
制服のイメージが入学希望者数にも影響するという話を聞いたことがあります。
生徒の希望に応える取り組みがある一方で、デザインを「統一」する流れも広がっています。
来春から小野市立中学
全4校統一の制服導入
男女兼用ブレザータイプ
容易に再利用、負担も軽減
高価な制服が1万円程度も安くなるとは、保護者も助かります。
複数校で同じデザインになれば、制服の再利用もさらに進むのではないでしょうか。
神戸市は大規模な投票で「神戸モデル」の服を決定しました。
神戸市立中学「神戸モデル標準服」決定
着こなし多様「C案」
投票者半数近く支持
シャツ、ネクタイ、セーター…各校で選択
過半数の支持を集めて選ばれたC案はどんなデザインだったのでしょうか。
せっかくなので落選の3案を含め写真で紹介します。
<A案> 神戸タータン全面に
<B案> 清楚なスーツスタイル
<C案> カジュアルとフォーマル
※こちらに決定しました
<D案> 爽やかさと清潔感
記事にもある通り、標準化することに反対の意見も寄せられます。
読者の声を電話などで募る「イイミミ」からです。
▼制服の共通化要らない
制服を巡る記事は、今から約40年前、昭和の時代にもありました。
こんな過激な書き出しです。
驚きの文章で始まりますが、内容は当時の制服事情のまとめです。
「学園紛争」の雰囲気がまだ残っていたのでしょうか。こんな表現も目を引きます。
神戸市が投票で決めたのは「神戸モデル標準服」でした。この記事の「標準」と関係はあるのでしょうか。
女子生徒の話も取り上げられています。
デザイン重視は昭和も令和も変わりないようです。
昭和の終わりごろの別の記事では、男子生徒の制服を詰め襟からブレザーに変えた学校側の説明として「学ラン風に〝改造〟して服装が乱れ、生徒指導上の問題があった」と記されていました。
今とは違う意味で社会をくっきりと反映しているようです。
<播州人3号>
1997年入社。播州・姫路にも「変形学生服」の専門店がありました。店内には、裏地の色使いや丈の長さが通常とは異なる制服がずらり。竜や虎のほか、花札や能面のデザインを採用したものも。「裏ボタン」や「エチケットブラシ」など関連商品も思い出されます。当時、市内の男子中学生は全員丸刈りで、制服ぐらいでしか何かを主張することができない時代でした。
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