今回のテーマは「忍者」です。謎に満ちた存在が子どもから大人まで幅広い世代を引きつけてきました。高名な忍者ゆかりの地が残っているわけではありませんが、「兵庫と忍者」という切り口なら多彩な記事が見つかりました。播州人3号が紹介します。
まずは但馬出身のこの作家から。
昭和30年代に忍者ブームを巻き起こしました。
養父出身、「忍法帖」で忍者ブーム生んだ作家 生誕100年 山田風太郎の全貌
姫路文学館で特別展
忍者ブームは風太郎よりも前、大正期にも起こりました。
少年達が競うように読んだのは「立川文庫」という小型本です。
とりわけ少年忍者ものが人気だったようです。
その立川文庫、創業者は姫路出身です。
ちなみに「立川」は「たちかわ」でなく「たつかわ」と読みます。
「立川文庫」生みの親
姫路・勝原出身 立川熊次郎
川端康成も松本清張も 子どもの頃に愛読
出版業で成功を収めた熊次郎は、ふるさとのために私財を投じます。
▼橋架設、忠魂碑建立に寄付 「宗教心あつく、古里思い」
現代の子どもたちが思い描く「忍者」には、この作品が影響しているのではないでしょうか。
作者の尼子騒兵衛さんは尼崎市在住。間もなくアニメ放送開始から30年の節目を迎えます。
「忍たま」と歩んだ漫画家の道
尼崎で「尼子騒兵衛展」
原画など1500点展示
温かな笑いの神髄に迫る
高名な忍者の足跡を紙面で見つけられませんでしたが、「忍者の里」ならぬ「忍者の墓」の話題が取り上げられていました。
豊岡 出石・奥山に忍びの影
茗荷谷の「忍者の墓」探る
木から逆さまにぶらさがって悪者押さえつけた。 村民の言い伝えも残る
世界遺産・国宝姫路城では忍者の登場するイベントや体験教室が開かれていました。
映画やアニメ、ゲームを通じて「NINJA」の人気は海外でも高まっており、訪日外国人客らを引きつけるコンテンツになりそうです。
闇夜の姫路城
忍び現る
あすからイベント
<播州人3号>
1997年入社。40年ほど前、播州では「ポン菓子」の移動販売がたびたび開かれていました。米(好みでマカロニも)と砂糖を持参し、手間賃を払うと、ポリ袋いっぱいの甘い菓子になりました。米を膨らますためでしょうか、圧力を一気に抜く工程があります。大きな音とともに白煙がもうもうと立ち上ると、子ども達が一斉に駆け出します。忍術を繰り出すポーズをとりながら「にんぽ~」や「えんまくー」と「呪文」を唱えました。「仮面の忍者 赤影」や「サスケ」「忍者ハットリくん」「科学忍者隊ガッチャマン」などがテレビで放映され、多くの子どもは忍法や忍術にあこがれていました。
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