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低学年クラスの個別学習あれこれ

それぞれのクラス


私たちのオルタナティブスクールでは、

①小学校1年生~3年生の低学年クラス

②小学校4年生~6年生の高学年クラス

③中学部

と3つのクラス編成があります。


クラスといってもそれぞれに教室があるわけでもないですし、
机も一緒に並べていることもあります。

古民家の中なので一緒の空間にそれぞれ別々の空いているようなスペースを使うというイメージでしょうか


低学年クラスでは、「ことば」と「かず」の概念を感じてもらうために

毎日午前中の個別学習の時間では、

どんぐり算数、音読、漢字と取り組んでいます。

「個別」という言葉通り、それぞれの進度に合わせて学年相当というよりは
この1年、この学期でどこを目指したいかという事を話し合って決めていきます。

どんぐり算数というものは保護者の方から教えていただき、
実際に教室を運営されている保護者の方がオルタナティブスクールへ通うことになり知りました。


問題を読んで絵を描いて解いていくというスタイルで

「ゆっくり」「じっくり」

という考え方です。


大人はどうしても式や理論で考えたくなりますし、簡単で早いです。

しかし、「絵」を脳でとらえるというのは右脳を使いながら

計算という左脳を使うことで

「ことば」の時間でありながら「かず」の概念を探求できるのです。


問題集はよくできていて、学年相当に必要な知識を絵で表現し
考える力をつけるようになっています。

こどもたちにはお絵かきの時間と思っている子もいます。


問題の世界観もあり、続けていくと物語を読んでいるようになるそうです。

スクールの中ではアプローチのひとつとして取り入れているので、
詳しい内容はお教室へぜひ足を運んでみてください。


音読(本読み)の時間

本を読む、言葉に出して読むということは
自分が読む言葉を聞くという
同時に2つの事をすることで、脳の活性化などを促すとも
いわれていて

「音読することで、語彙力や読解力も向上します。 なぜなら、声に出して読むには、漢字の読み方や単語の意味、文の流れや文章の切れ目を考えながら読むことが必要になるため、自然と、文章構造や論展開を考えるようになるからです。」

引用元 ベネッセ教育情報サイト

実際に良いという事でよく宿題でも出されますよね。

効果のほどはわかるけど、、、こどもにとって最も苦痛なのは音読の時間
ではないでしょうか。。

という事もふまえて、
音読をどうしようかなと考えていて辿り着いたのは
一緒に交互に読むということにしました。

物語のテーマ性やおもしろさテンポのある作品を選んで
それぞれに読む時間と聞く時間をつくりました。

最初はなんで読まされるのーって感じていた子供たちが、
「今日はこの本の続きが読めるんだよ!!どんなお話なんだろう」

と言って登校してくれます。

本の魅力は物語を読めるという事だと思います。

こどもたちは「ストーリー」が大好きで
男の子はヒーローに、
女の子はプリンセスになりたがります。

この頃は男の子、女の子でもそれぞれにこんな人になりたいという像を持っています。

こどもたちはいつもいつも物語の中を生きていて、
他の物語も知りたいのだと思います。

漫画も物語のひとつだとおもうので、
文章がどうしても読めないというこどもには
漫画を読んでいた時期もありました。


目的としては「ことば」に触れる時間を増やすことで
物語を知って自分の中の考え方や
価値観を拡げていくことです。

漢字の時間

さて、漢字はどこの学校でもみんなが苦手な意識を感じやすく
大人側は書き順や形にこどわりたくなる項目です。

スタッフの方に教えていただき白川静先生というかたがまとめた書籍をもとに進めています。


先ず、漢字とは何かという歴史的な背景を知ってもらい
象形文字など絵から書いてもらって進めていきます。

この段階でもしんどくなる子もいるので、身近な漢字(自然やかずなど)を
ゆっくりすすめていきます。

その次に自分の名前を進めていきます。

自分の名前の次は家族や友達と進んでいきそれから学年相当をすすめていきます。

実際1年生はまだ入学してきていないので、
この流れが進められるかはわかりませんが、、、

低学年のうちに終わればよいので3年間でできればいいという考え方です。


漢字はもともと絵だったのかも・・・


午前中の個別学習はそれぞれのクラスで過ごしますが
午後からはプロジェクト学習となりクラスではなくプロジェクトごとの
縦割り活動となります。


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