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〈そばめし〉第11回 長田の名物の新しい楽しみ方

今回のインタビューは六間道商店街にある「冨士屋呉服店」の増井宏行さんです。昭和61年にお店を継いで、今は奥さん・弟さんと一緒に経営されています。元々、創作が好きで、着物離れという流れの中で、少しでも着物を身近に感じてもらえるように手拭いや浴衣のデザインもされています。また、花緒選びから花緒すげが行える下駄作り体験は、ひょうごフィールドパビリオンとして、SDGs体験型地域プログラムにもなっています。「今は万博を知らない人が多いけど、自分は小学5年生の時に万博を経験してワクワクした気持ちを持っていたから、一層力が入る」と話されていました。

「長田には昭和時代からの銭湯があって、アップル飲んでそばめしを食べる。長田神社の帰りに“ういろ”をお土産に買って帰る。一つ一つの長田の名物が点から線のようにつながって下町を感じてもらえるようになったら良い」と、長田の未来についても語ってくださいました。

増井さんの「長田区の一番のごちそう」についてお伺いすると、長田ういろや本舗のういろについて話してくださいました。“ういろう”といえば名古屋のイメージで、縦長のういろうを横にして2〜3cm程に切って食べることが多いと思います。増井さんはういろの新しい食べ方について、「縦長のういろを大きく4つに切り分けて、それをアイスキャンデーみたいに棒に刺して冷たい麦茶にドボンとつけるんよ。あんまり人に勧められへんけど」と笑顔で教えてくれました。