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#SaveTheCinema 映画リレー 第6回『立候補』

地元の映画館・長野相生座ロキシーの支配人、田上真里さんからバトンを託された7日間映画リレーチャレンジ。6日目です。好きな映画を挙げていきます。

『立候補』(2013)。藤岡利充監督。選挙に立候補しては決まって落選する泡沫候補と呼ばれる人々に密着した群像ドキュメンタリー。主な舞台は2011年の大阪府知事選であり、マック赤坂を中心とした4人の泡沫候補にスポットが当たります。ノンフィクションとドキュメンタリーの力を再確認させてくれた決定版。

泡沫候補たちのキャラクターがとにかくユニーク。序盤はそんな彼らによる「おもしろ選挙バトル」が展開していくのかと思いきや、すぐさま様相を変え、彼らの生き様、考え方、家族関係などに踏み込んでいくと、選挙とは何なのか、人生とは何なのか、考えさせる構成になっています。

中でも目を瞠るのは、マック赤坂とその息子さんの不穏な親子関係。父親への理解を示さなかった息子さんが、罵声を浴びせられる父を見かね、野次馬に向かって激怒して乱闘寸前になるクライマックス、ここは何度も観ても涙が止まりません。橋下徹、安倍晋三といった、泡沫候補とは対極に位置する人間が見事な敵役として登場するのもドラマチックで秀逸です。

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*脚本担当作、東映まんがまつり『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』公開待機中!

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