【ダブルS4最高832位】インテレオン軸スイッチトリル

はじめに

今回紹介するのは、個人的に大学生最後の月と言うことでたくさんプレイしたS4の中で一番使ったパーティです。他にも2つほど(ガチで考えた)パーティを使っていたのですが、そちらは面白いほど順位が落ちて15000位あたりまで落ちたので、紹介するに値しないと思い、紹介しません。

メンバーは、インテレオン、トゲキッス、ガオガエン、ミミッキュ、ギガイアス、ダダリンです。

画像1

今回の構築は、過去に結果を残した構築(バニラミロトリル)をアレンジしたもので、これは流石と言うべきか、僕が使ってもそれなりの結果を出せるぐらい強い構築に仕上がりました。

タイトルの通り、最高ランクは832位最終は1030位ぐらい(終了三日ぐらい前に880位ぐらいになり、最終日に潜って3桁フィニッシュしようと思ってたら、最終日に切断バグが発覚して、萎えて潜らなかった結果)です。

S4とルールが変わらないS5前半での公開理由は、①就職してまともにポケモンが出来なくなったから②切断バグが修正されていなくて潜るのが怖いから、です。今期は4月11日現在、一戦も潜ってません。

構築経緯

この構築は、S3の後半に差し掛かったぐらいに考えはじめたものです。ちなみに、読んでいくと分かる事ですが、とんでもなく迷走してました。

当時の僕は、S4から、ガオガエン、アシレーヌ、ジュナイパー、フシギバナ、カメックス、未解禁リージョン・原種フォルム、過去ポケ未解禁隠れ特性が解禁されると考えていました。ちょうどポケモンホームがリリースされて、それらが使えるようになったからですね。本当はこれに加えてキョダイマックスラプラスなどの新ピックアップキョダイマックスが解禁されたわけですが、当時の僕はそれに気づいていない状態で構築をスタートしました。アホなのか。

で、ガオガエンが間違いなく流行ると踏んでいて、また当時まで使っていた遅漏包茎マラカッチンンンコー構築が威嚇バクアウインディにクッソ弱かったのもあって、ガオガエン対策のPTを組むことにしたわけです。

そしてそこで僕が目を付けたのが、特性勝ち気で威嚇をC2段階上昇に変えられる水タイプ、7世代のころからの威嚇ガオガエン殺しポケモン、ミロカロスでした。そして、ここで、ミロカロスのイメージから「どうせ素早さが遅いだろうなあ」と考えて、トリックルーム軸にすることにしたわけです。そこで組ませたのが、S4から解禁される、特性雪降らしでオーロラベールを覚える中で圧倒的最速アローラキュウコンでした。元々バニラミロには苦しめられていたので、この組み合わせに行きつくのは自然でしょう。そして、「霰下で吹雪を連打出来たら強いだろうなあ」と考えて、専用技「さいはい」を覚えるヤレユータンをトリックルーム役に抜擢することにしました。

そして、ここで気づくのです。「あれ? ミロカロスのSって81もあるの!?」、と。これには参りました。最遅にして黒い鉄球でさらにSを半分にしても、今作のトリルエースに多い最遅30属を下回ることすらできません。これによって、ミロカロス軸のトリックルームパの道は潰えました。のちにまさしくミロカロス軸トリックルームパINCで優勝して新たなスタンダードとして確立されるわけですが、まあ僕がそれだけ節穴ということだったんでしょう。

ただ、やはり霰下吹雪連打は強いので、ヤレユータンにはトリルではなくトリル+封印を役割として与え、がっつりSに振った控え目眼鏡ミロカロスとアローラキュウコンを並べるという方向性で組んでいきます。Sが足りないので悪戯心追い風ができるエルフーン、威力の高い範囲技を采配で連打する役として熱風シャンデラアタッカーストリンダー。これでひとまず完成と言うことで、カジュアルで試運転を始めたのですが、これがもうアホみたいに敗北したので、無事お役御免となりました。敗因は、アローラキュウコンの吹雪が思ったより火力が無い、アローラキュウコンのSが思ったより遅い(アイアントより1速いと思ったら同速だった)、全員範囲技を前提としているのでダイマックスが使えない、エルフーンで追い風した後に霰起動なんて悠長なことやってる間に相手のダイマックスで滅ぶ、などです。

その後、ミロカロス入りトリルということで過去に結果を残した構築(バニラミロトリル)を参考に色々考えてみたが、今一つ噛み合わなかったです。ただ、ミロカロス自体に光るものは感じたので、似たような役割が持てるインテレオンに注目して組んでいったところ、これが上手くハマりました。ガオガエン対策の勝ち気はどこいった。あと前座が長い。

まず注目したインテレオン。ミロカロスの遅いにも速いにも微妙なSとは違って、S120もあります。また、特殊水技も、仲間を巻き込まない命中安定の狙い撃ちがあり、熱湯よりもわずかに威力が高いです。ミロカロスを考えているときは、仲間を巻き込むが威力が微妙に高くて命中が安定する範囲技波乗り、仲間を巻き込まないが命中85で範囲技としてはかなり不安な濁流、命中安定だが威力が低い熱湯、仲間を巻き込まない上に威力が高いが命中が不安なハイドロポンプ、で延々と揺れ動いていたのですが、狙い撃ちならそれらの心配はありません。あ、ちなみにここ、伏線です。また、ミロカロスのマッドショットが非常に強力だったという経験があり、それをインテレオンも使えるので、インテレオンを採用しました。先ほど書いた「似たような役割が持てる」とはそういうことです。

そしてインテレオンに悪の波動を採用することにしたので、ダイマックス水ロトムのダイアークと強運ピントレンズトゲキッスのコンボが強力だと噂に聞いていたのを思い出して、強運ピントレンズトゲキッスを採用。また、インテレオンと組み合わせて憎きアイアントを倒せるガオガエン(コンボは後述)も採用。そしてここで、ガオガエンの猫騙しと威嚇と捨て台詞にトリックルーム始動→即エース降臨の可能性を感じ取ってトリルを組み込んだスイッチトリルの方向性へと舵を切りました。

ではどういう組み合わせにするのかと色々考えた結果、ミロカロスと同じような役割を持つインテレオンを軸に組んでスイッチトリルするならやっぱ過去に結果を残した構築(バニラミロトリル)リスペクトしかないっしょ、となります。遅漏包茎マラカッチンンンコー構築を使っててミミッキュとダダリンの強さはとてもよく分かっていますし、鉢巻ギガイアスも、たまに見ている強いニコ生主の放送を見て魅力を感じていたので、特に抵抗はありませんでした。

そういうわけで、この6匹でスタートしたわけです。

今回は前回のようなネタは思いつかず、パーティ名は普通です。

個別育成論

インテレオン

性格・臆病

努力値・C252、S252、D4

実数値・H145、B85、C177、D86、S189

  技・ねらいうち、マッドショット、エアスラッシュ、あくのはどう

持ち物・きあいのタスキ

特性・げきりゅう

解説

今回の構築の軸。主に初手で出てダイマックスをして、相手の初手で出てくる辛いやつを無理やり倒しに行ったり、横のサポートをしたりします。当然のようにCSぶっぱ、余りはBDどっちでもよいですが、特殊電気を受ける機会が多いかなと思ってDに。

技は、採用理由の狙い撃ち。ジュラルドンや電気タイプに刺さってS操作やダイアースのD上昇もできるマッドショット。ダイジェットでSを上げられる上に草タイプにも刺さりさらに怯みワンチャン期待もできるエアスラッシュ。ダイアークでこちらの特殊技の火力を上げられる上に命中安定で怯みワンチャンも期待できる悪の波動守るやダイウォールが欲しい場面が頻発したのですが、これらの技全てを結構使うので、どれも抜くことができませんでした。強いていうなれば悪の波動が一番率が低いですが、ファントムビートやサマヨールが流行ってきてて結構使ったので、決断しきれませんでした。

持ち物は耐久がダイマックスをしてもペラペラ、また一回行動するだけで割と仕事ができるということで、気合のタスキ

期待した役割は、実はアイアントを潰す事でした。アイアントより速く、またガオガエンやトゲキッスと組み合わせた奇襲コンボを画策していたんですね。ガオガエンもトゲキッスも熱風を組み込んでいて、インテレオンがアイアントの上からダイジェット→S上昇で抜いたキッスやガオガエンが上から熱風を叩き込むというものです。しかし残念ながら、①アイアントが数を減らした②ミロカロスとアイアントで組むことが多くなりガオガエンが出しにくくなった、といった事情のせいで、これを披露する機会は、悲しいことに無かったです。

ただ、やはりダイマックスフルアタインテレオンは、その技範囲とSのおかげで非常に汎用性が高く、とても強力で頼りになるポケモンだったように思います。

また、想定外の役割対象が、フシギバナです。S80から葉緑素で素早さ倍加して眠り粉をしてくるクズで、さらに厄介なことに、普通に火力もあるため、S4からはこのポケモンのせいで個人的なダブルバトルの楽しさが半減したと言っても過言ではありません。ガラルダブルバトル3大害悪(他2つは、強ポケのサイドチェンジと、岩雪崩怯み)に数えられる恐ろしいやつです。ただ、S80がさらに2倍になるということで最速フシギバナは少なくて、控え目が非常に多かったです。最速葉緑素フシギバナ(S290)>ダイジェットでS1段階最速インテレオン(S283)>準速葉緑素フシギバナ(S264)なので、初ターンに上手くインテレオンでダイジェットを決めればフシギバナを倒すことができるんですね。そういうわけで、①ガオガエンが猫騙しでフシギバナを止める、インテレオンがダイジェットでフシギバナに攻撃、フシギバナ怯んで、相手のエルフーンなどの晴れ役が晴れ展開②インテレオンが素早さ2倍になったフシギバナの上からダイジェットを決めて倒す、または妨害があってもインテレオンかガオガエンのどちらかが動けるのでガオガエンの熱風でトドメ、という形で処理していました。一回、イエッサン+フシギバナという何が何でも相手を眠らせてやるという強い意志を感じる相手に当たりましたが、ダイジェットと熱風を押し付けて何とか突破した思い出があります。多分相手が普通に動いていたら負けてましたね。

また、今期はライチュウも非常に数を増やしました。このポケモンはかなり素早いのですが、インテレオンはもっと素早いので、上からマッドショットで攻撃することが可能なのもよかったと思います。

世間的には、ガオガエンの流行とカ・エール氏筆頭に様々な構築で結果が出ているのでミロカロスの方が優勢です。が、ダイジェットと圧倒的なSを用いた戦い方で、想定外の増え方と戦い方をしてきたフシギバナとライチュウを相手に有利に戦えたので、インテレオンを採用して正解だと思います。

弱点としては、ダイマックスしてもダイストリーム以外の火力が足りないこと、耐久がペラペラで一回しか動けないこと、ダイマックスしないと役割があまりないこと、ですね。


②トゲキッス

性格・控え目

努力値・C252、S252、H4

実数値・H161、B115、C189、D135、S132

  技・エアスラッシュ、熱風、草結び、マジカルシャイン

持ち物・ピントレンズ

特性・きょううん

解説

エース。エアスラッシュはダイジェットにもなる一致技、マジカルシャインはそれなりの威力の範囲技かつ一致技ということで採用。全体的に相手しにくいアイアントやナットレイなどの鋼タイプに刺すために熱風、トリトドンやドサイドンやミロカロスやバンバドロに刺すための草結びを、それぞれ採用。基本的にマジカルシャインを連打してるだけで仕事をしてくれます。あくびやこのゆびとまれが欲しい場面もないことはなかったのですが、攻撃技があって助かった場面の方が多い印象です。ドサイドンやミロカロスはダイマックスすることが多かったし、ラプラスや水ロトムの相手もすることが多かったので、草結びはエナジーボールの方が良かったかも、と何度も考え直す羽目になりましたが、ダイマックスを凌げば草結びのほうが威力が高いので、そのままに。エナボではないせいで負けた試合と、草結びだったおかげで勝てた試合は半々ぐらいですね。

持ち物は説明不要。採用理由は、ぶっちゃけ、一回使ってみたかったから、というのが大きいです。

ダイマインテレオンのサポートを受けながらマジカルシャインを連打してるだけで強いポケモンだな、という印象です。C特化で急所も上手く当たればかなりの火力になりますが、運が下振れすると何もかもが足りないです。また、トゲキッスは相手にすると耐久が高いなあと何度も思わされましたが、このトゲキッスは耐久ほぼ無振りなので、一撃で沈むこともかなり多かったです。このポケモン、大体の場合初手で出るのですが、同じく大体初手に出てくるキョダイラプラスのキョダイセンリツを食らって一瞬で倒れることが多々ありました。

多分一番考え直さなければならない枠だと思います。C特化持ち物無キョダイラプラスのダイセンリツ(もとはフリーズドライ)を30%ぐらいの確率で耐えるのですが、耐えたためしはありません。H4振りだけで乱数なんだから、あまり活きなかったS振りをD振りに直すべきだったかもしれません。また、急所に当ててキョダイラプラスの壁を貫通する算段で採用し続けていたのですが、①ラプラスの特性は大体シェルアーマー②後半には弱点保険が爆増したのでダイソウゲンを撃つのが危険、という理由であまり活きなかったです。ただ、貯水やうるおいボディの個体も少なくはないので、そこに急所が刺さってたまたま勝った、ということもあります。このパーティ、なんとキョダイラプラスに弱いというクソみたいな弱点を抱えていますので、こうしてキョダイラプラス相手に数少ないながらも勝ったことを考えると、まあ悪くはない選択だったように思います。

③ガオガエン

性格・臆病

努力値・S228、H244、C36

実数値・H201、A121、B110、C105、D110、S119

  技・熱風、バークアウト、猫騙し、捨て台詞

持ち物・イトケのみ(水半減)

特性・いかく

解説

今パーティの地雷枠で、かつパーティの屋台骨。大体が物理型なのですが、①この指とまれでアイアントに攻撃できないなんてことがないように範囲技の熱風②バークアウト連打を想定しているので物理技をあまり使わない、という理由で、特殊型でも問題ないという感じです。また、ガオガエンでS振りはかなり少ない印象で、相手もあまり想定しておらず、低め・低速特殊アタッカー(ラプラス、コータス、ブリムオンなど)のみならず、Sを落とした中速特殊アタッカー(ロトムやジュラルドンやトゲキッス)を相手にしても初ターンに上からバークアウトや捨て台詞を叩き込んで火力を下げることができました。

技は、ガオガエンそのものの採用理由であるバークアウト捨て台詞猫騙し、そして範囲攻撃出来てナットレイ相手に削られずに攻撃できる熱風、という感じです。

努力値調整は、Sはダイジェット1回でアイアント抜き(先述の戦術のため)、Hは奇数最大、残りはBDとCで迷いましたが、ナットレイへの遂行率を高めるためにCに振りました。先述の戦術の通りアイアントが激減したうえにたまに出てきてもミロカロスと組んでることが多くなったため、S調整自体は無駄になりましたが、これまた先述の通り、思わぬところで相手の意表をついて上を取れたので良かったです。

持ち物は、当初はバンドリを想定して、岩半減木の実を持たせていました。遅漏包茎マラカッチンンンコー構築で長々クソみたいな愚痴を書いたことからわかる通り、トリル始動を無理やり雪崩怯みで止められるのが心底嫌いなんですね。それを防ぐために、威嚇でバンドリのAを下げつつ猫騙しで片方の岩雪崩を止めてミミッキュの生存率を上げる、という目論見で採用しました。ただ、流行が予期されていてなおかつ実際に流行したラプラス、ミロカロス、ガオガエンに刺さるからか、水ロトムが以前にも増して数が増えたせいで、ガオガエンがハイドロポンプやダイストリームで落ちることが多かったため、イトケのみに変えました。これが非常によく刺さり、バークアウトや威嚇で火力を下げた状態も相まって相手の水技を耐えることができ、捨て台詞などによる交代と威嚇猫騙しを狙った再降臨の回数が増えました。この手のポケモンは、1回耐える回数を増やせれば、行動回数が1回に収まらずに2~3回増えることになるんですね。

基本的には初手で出てバクアや猫騙しで相手の動きを阻害しつつトリル始動を補助し、2ターン目以降は相手の攻撃を黙って受けてそのまま落ちてトリルエースに交代するか、捨て台詞でトリルエースに交代するか、といった感じです。また、先述の戦術の都合で、フシギバナ入りには必ず出すようになりました。

このポケモン、3対2に無理やり持ち込むと、交代と猫騙しをしまくって、安全な勝ち筋へと持っていくことが可能です。流石、ダブルバトル適性が非常に高いポケモンだな、という印象でした。もうこのポケモンなしにはパーティ組めないかもしれません。

ラプラス相手にバークアウトを連打して壁ターンを稼ぐという戦術をよく取っていました。後半はそれが通用しないマホイップラプラスが流行って泣いてました。

④ミミッキュ

性格・意地っ張り

努力値・H244、A252、D12

実数値・H161、A156、B100、D127、S116

  技・シャドークロー、じゃれつく、ウッドハンマー、トリックルーム

持ち物・リリバのみ

特性・ばけのかわ

解説

本構築の屋台骨その②。遅漏包茎マラカッチンンンコー構築の完全流用。HP奇数を保ちつつ最大で244、攻撃もしたいのでAぶっぱ意地っ張り、ジュラルドンを意識して余りD振り。S個体値を落としていないのは、遅漏包茎マラカッチンンンコー構築と同じ理由と、あと面倒くさかったから。ぶっちゃけ今回はガチトリルではないので、Sを落とさなくて困った試合はなかったです。むしろ落とさなくて良かったと思った試合が少しですがありました。

技は、基本技であり火力もあるじゃれつくとシャドークロー、ドサイドンや水地面(とくにトリトドン)が辛いというのとトリルを張った後に自主退場できるウッドハンマー、それと役割のトリックルーム。かげうちを心の底から採用したかったのですが、採用している技全部かなり使ったので、選びきれずに採用しませんでした。(ここ、遅漏包茎マラカッチンンンコー構築の完コピです)

持ち物は、ジュラルドンとドリュウズ意識のリリバのみ(鋼を半減にする)。めっちゃ役に立ちました。(ここも完コピ)

化けの皮を盾にして何が何でもトリックルームを決めようとするポケモンです。まあでも、ガオガエン+ミミッキュのトリル始動はとてもメジャーなので、数多くの自慢のトリル対策に潰されてきました。悲しいなあ。

前々から使ってた信頼できるポケモンです。うん、普通に強い。

前回のパーティと違って、今回はダイマックスをしないとお話にならないポケモン(インテレオン)がエースなので、ダイマックスする回数は片手の指で数えられる程度でした。

ウッドハンマーが、今の水タイプ(ラプラス、ミロカロス、水ロトム)が多い環境に地味に強いです。このパーティ、非常にこれらの水タイプが選出されやすいんですよ。水ロトムはインテレオン、トゲキッス、ガオガエン、ギガイアスに強い。ラプラスも同じく。ミロカロスはガオガエンがいるから。そういうわけで、ミミッキュのウッドハンマーとガオガエンのイトケのみは本当によく刺さりました。

⑤ギガイアス

性格・勇敢

努力値・H244、A252、D12(S個体値0)

実数値・H191、A205、B150、D102、S27

  技・いわなだれ、じだんだ、ばかぢから、アイアンヘッド

持ち物・こだわりハチマキ

特性・すなおこし

解説

トリルエースその①。過去に結果を残した構築(バニラミロトリル)のほぼパクリ。このパーティでも先述の僕が見ていた生主さんも大爆発を採用していたのですが、僕のパーティにはあまり合わないので採用を見送っています。

技は、A特化鉢巻の火力でタイプ一致範囲技を撃てる岩雪崩、このパーティでは倒しにくいダイマックスバンギラスやナットレイを一撃で沈めるばかぢから、ニンフィアに刺さるアイアンヘッド、枠が余ったのでABを下げずに鋼タイプに打点を持てるじだんだ、と言った感じ。大体岩雪崩連打で、たまに馬鹿力、アイアンヘッドとじだんだはあまり使わないし、使った試合は大体苦しい展開なので負けました。ただ、じだんだがあったおかげで勝った試合もいくつかあるので、このパーティにはこの技構成で間違いないと思います。

特性に関しては、頑丈とずっと迷いながら使い続けていました。一撃死することもそれなりにあったし(微妙に耐久が足りない)、砂嵐で仲間も削られる上に演出が長いせいで集中力が乱れがち、という欠点があります。ただ、砂嵐による特防上昇がガオガエンのバークアウトと合わせることで活きる場面もありましたし、相手の天候(主に晴れ)を上書きして盤面有利に持ち込めることもありましたし、相手のHPちょい残しはトリルパの敵なのでそれを削り切ることができるのも良かったです。一長一短、ですね。多分、砂起こしのおかげで勝った試合の方が少しだけ多いのかな、と思います。まあ砂嵐を活かせるように戦ってるんだから当然なんですが。

このポケモンが岩雪崩をあんまり外さなかったおかげでタイトル通りの順位になった、みたいなところあります。確率通りにしか当てなかったら多分もっと結果は悪かったのではないでしょうか。

あとS25っていうのが良いですね。剣盾のトリルエースはS30属が非常に多くて、ブリムオンが評価されるのはそれらより遅いS29だからだと思います。それよりさらに遅いんですから、強いに決まっています。S20のトリルエースにはコータスとナットレイがいますが、コータスは天候上書きすれば有利、ナットレイは後半の詰めに出てくることが多くトリルが切れてこちらが先制することが多い、ということで、自分より遅い相手にもそんなに弱くありません。ダイマックス枠も使わない(ダイマックスするほうが弱いまであります)のもグッド。ただ、やはり鉢巻じゃないと火力が足りないし、そして鉢巻であるがゆえに技選択の自由度が低すぎるのは苦しかったです。

⑥ダダリン

性格・勇敢(S個体値0)

努力値・H252、A252、D4

実数値・H177、A201、B120、D111、S40

  技・パワーウィップ、ジャイロボール、アクアブレイク、サイドチェンジ

持ち物・黒い鉄球

特性・はがねつかい

解説

今作ダブルバトルの僕の相棒枠と化しつつあるダイマックスエース&トリルエース。僕が考えるトリル構築は結局こいつがよく入ります。理由としては、やはりミロカロスやラプラスやバンギラスといった草タイプが弱点で物理方面が少し苦手だが普通に耐久力があって厄介なポケモンが多いからでしょう。これらのポケモンが苦手なので、それに強いダダリンをつい入れてしまう、というわけです。

今回は雨パ対策のチョッキではなく、トリルミラー対策の黒い鉄球。技も含め、過去に結果を残した構築(バニラミロトリル)の丸パクリです。コータスの下をとってダイストリームで雨に上書きできることに魅力を感じて採用しました。あと、ドサイドンとの同速勝負を嫌ったというのもあります。ただ、コータスの下を取っていたおかげで勝った試合は無くて、S40・30属およびブリムオンの下を取っていたおかげで勝った試合がいくつもある、というのは、なんというか、面白かったですね。

今回は、遅漏包茎マラカッチンンンコー構築のダダリンから岩雪崩とシャドークローを抜いて、アクアブレイクサイドチェンジを入れています。正直シャドークローが無くて負けた場面も結構ありますし、ダイストリームが活かされた試合もそんなにありません。ドラパルトが激増したのも、シャドークローが欲しいという気持ちに拍車をかけました。

ただ、ダイマックスが切れた後にドサイドンを倒そうという時、パワーウィップの命中不安を避けて安心して不一致中火力4倍弱点で攻められるアクアブレイクがある、というのは安心でした。あと火力はかなり不満なのですが、インテレオンのダイストリームの後だとまあまあ悪くないぐらいには伸びるので、微妙ではあったが悪くない選択だと思います。

サイドチェンジというクソ技を採用してダブルバトルをつまらなくしている奴らの同じ穴の狢だ、と言われれば否定できませんどころか、はいそうです、と肯定するしかないです。言い訳をさせてください。元々、ダイウォールを使うために採用したんですよ。ダダリンはロクな変化技を覚えないし、守るは役割が薄いので、サイドチェンジしか選択肢が無かったんです。実際、前半はダイウォールが活きて勝った場面は多々あれど、サイドチェンジが活きて勝った場面はあまりなかったんです。ただ、これが悲しいことに、後半になると、やたらとサイドチェンジが刺さるようになりました。これは、サイドチェンジという技を、S4前半の僕が使い慣れていなかったということでしょうね。ガオガエンとの相性補完が半端ではないので、ガオガエンと並べてサイドチェンジする犯罪行為を繰り返していました。

ギガイアスと同じく、黒い鉄球のおかげでほぼ全てのポケモンの下を取れるというのが非常に大きかったです。この2匹のおかげで、トリルミラーはあまり厳しくなかったですね。

使用方法

①インテレオンとトゲキッスを並べて制圧、タイミングを見てトリル。

②初手でトリルを貼って普通に戦う。

最初は①の方が少し多かったのですが、後半は同じぐらいになりました。このパーティ、前回の遅漏包茎マラカッチンンンコー構築と違って、これといった決まったコンボがなくて、それぞれが単体で強くて相互にそれなりにシナジーがある、というスタンパ的な組み合わせなので、実は自分でもこれといった選出の決まりはとらえきれていません。じゃあなんで構築記事書いてるんだ? 承認欲求。

基本選出

①先発インテレオン・トゲキッス 後発ミミッキュ+ギガイアスorダダリン

組んだ時に想定していた組み合わせ。インテレオンとトゲキッスのどちらかがダイマックスをして場を荒らし、どちらかがやられたらミミッキュが出てトリルし、トリルエースが最後の掃除をする。インテレオンもトゲキッスも紙耐久なので、イージーウィンするかイージロスするかのどちらかだったような記憶です。ミミッキュとトリルエース2枚を見てジュラルドン先発がありがちだったので、そこにインテレオンのダイアースを刺すっていう流れもよくありましたね。

②先発ミミッキュ・ガオガエン 後発ダダリン・ギガイアス

ガチトリル選出。ガオガエンでサポートしながらミミッキュでトリル。2ターン目にガオガエンは倒されるか捨て台詞するかしてトリルエースを降臨させる、といった感じです。ダダリンとギガイアスがトリルミラーにかなり強いので、中々悪くない戦いができました。あと、ガオガエンを後半まで生存させることができれば、相手の残り2匹or1匹相手に延々デバフと怯みを撒き続ける戦法が取れます。有利盤面でより勝ち筋を広げるポケモンとして、ガオガエンは非常に優秀です。

③先発トゲキッス・インテレオン 後発ミミッキュ・ガオガエン

トリルエース2枚が刺さっていないときや、逆にトリルが自分に不利に働くときに選出。大抵イージーウィンの形になります。先発のどちらかがダイマックスして場を荒らし、後発のガオガエンの猫騙しとミミッキュの皮を盾にした行動保証で詰めていく形です。

④先発ミミッキュ・ガオガエン 後発トゲキッス+ダダリンorギガイアス

②の亜種。あまりにもトリルエースのどちらかが刺さっていないorどうしてもトゲキッスが必要な相手が多い時に選出。相手にローブシンがいたら大体これ。

先にも話しましたが、どういう時にはこれ、というのが150戦以上やったのに自分でもつかめていません。毎回その場で考えていました。

弱点

①キョダイラプラス

これもう本当にやばいです。バランス崩壊してます。こいつをどうやって倒しているのか、皆さん教えてください。相手の動きが悪かったりすればそりゃあ勝ったりしますが、普通に順当に動いてくるラプラス相手にはほぼ勝てません。なんていうか、語ることすらできないぐらい毎度毎度ボコボコにやられます。マホイップラプラスなんかは最悪ですね。

②ミロカロス・ナゲツケサル

ガオガエンがパーティの屋台骨なので。ガオガエンで見ている相手もかなり多いのですが、それと一緒にこいつらがいるとかなり厳しいですね。でも、ウォーグルとキリキザンに苦しめられた記憶は、特性負けん気を持っている割にはあまりないですね。刺さってないというわけではないと思うのですが。なんででしょう。自分でもよくわかりません。

③ガオガエンなどの威嚇持ち

トリルエースがどちらも物理偏重なので、トリルエースを出さざるを得ないときの威嚇持ちはかなりキツいです。過去に結果を残した構築(バニラミロトリル)でなぜインテレオンではなくミロカロスなのか、がよくわかりました。

④ドラパルト

後半になると、元々多かったドラパルトがかなり数を増やしてきました。大体がダイマックスしてきますし、大体が弱点保険ですし、大体が物理です。やることが分かってるのに、こちらが何もできないで、相手にやりたいようにやられることが多かったのは悔しいですね。ドラパルトはとても速いのでトリルで戦いたいのですが、トリル役がゴーストタイプなので、先制技+ダイホロウで倒される展開も多く、仮にトリルを決めてもトリルエースたちはドラパルトにそこまで強くないので、やはり厳しいです。なんとか相手のダイマックスを凌ぎ、相手にゴーストダイブを撃たせる展開になれば、ダダリンのサイドチェンジで翻弄して辛勝することができたりはしました。

ラプラスにしろ威嚇持ちにしろドラパルトにしろミロカロスにしろ、滅茶苦茶多くなるのが最初から分かっている相手に弱いとか馬鹿じゃねえの、と自分でも思うのですが……対策しにくくて、対策してもなお厳しいからこそ、滅茶苦茶数が増えるのではないでしょうか?(言い訳)(ポケモンでこれ言うやつは成長しない)

⑤命中不安

岩雪崩(命中90、範囲技かつメインウェポンなので、試行回数がとても多い)

バークアウト(命中95、範囲技かつメインウェポンなので、試行回数がとても多い)

熱風(命中90、範囲技かつメインウェポンなので、試行回数がとても多い)

じゃれつく(命中90、メインウェポン)

パワーウィップ(命中85、メインウェポン)

エアスラッシュ(命中95、メインウェポン)

このパーティ、命中不安技が非常に多いんです。しかも、それらは全てメインウェポンであり、当たるかどうかが戦況を左右することが多く、さらに言うと範囲技もかなりあるのでそれらは単純計算で試行回数が2倍です。しかもしかも、トゲキッスは5割の確率で急所に当てることを狙っており、試行回数が単純に2倍になる範囲技を二つも持っています。そう、実はこのパーティ、圧倒的な運ゲーパーティなんですね。特に、初回のバークアウト外しは負けに直結しますし、鉢巻岩雪崩は連打する上に合計4発ぐらい当てないと勝てないという展開もザラです。僕はこのパーティを使ってて、技外しが明らかに確率に比べて少なかった(および大事な場面で外さなかった)ので、こんな良い結果が残せた、みたいなところはありますね。先述の伏線、振り返ってみましょう。命中不安技を避けてインテレオンに行きついたんですよね? その結果組んだパーティがこれです。我ながらバカですね。まあ、ただ、相手が仕掛けてきたもっと質の悪い運ゲー(怯み、素催眠+最長眠り、悪戯心電磁波+即麻痺など)にもよく引っかかっていたので、トントンかもしれません。特にフシギバナの眠り粉とピッピの歌うはかなりの命中率と3ターン以上の眠り率を誇りました。

これ、恒例の愚痴なのですが、まず前提として、今作のダブルバトルは滅茶苦茶面白いんですよ。ただ、どうしようもなくつまらなくしている要素が4つあります。それは先述した、ガラルダブルバトル3大害悪と、切断バグです。切断バグは言わずもがなですね。

この3大害悪の改善と、細かな運ゲーすぎる要素の調整をすれば、今作のダブルはとても面白くなるのではないかと思います。

具体的には、

①フシギバナから眠り粉没収

②ロトム、サマヨール、ドラパルト、ダダリン、ピッピのような、元々強いうえに無効タイプも持っているポケモンから、サイドチェンジを没収

③岩雪崩、熱風、濁流のような汎用範囲技の命中を100にする代わりに追加効果をダブル限定で無くす。(範囲技で命中不安なのに追加効果アリは運の振れ幅が大きすぎる)

④眠りターンは最大2ターンまで、電磁波等による麻痺はそれにかかったターンは痺れて動けないことはない

⑤キョダイラプラスのダイセンリツは素の壁ターンを3、粘度を持っていたら8にする(個人的な恨み)

まあ⑤は置いておくとしても、①~④は、採用を検討してくれ増田ァ!

総論

前回の遅漏包茎マラカッチンンンコー構築と違って800位台後半が最高順位、つまり3桁には乗ったがそこからは勝てない、という結果でしたが、個人的には満足しています。何回も3桁から落とされましたし、なんなら15000位ぐらいまで落ちることもありましたが、そこからまた3桁に戻ってこれるほどのパワーがあるということが分かったからです。僕自身はポケモン下手くそなので、僕がここまでできるということは、一般的には3桁でも戦える構築と言うことでしょう。

最終結果も1030位ぐらいと4桁になってしまいましたが、これは最終日に切断バグが発覚して潜るのを控えたせいなので、もしこのバグが無ければ、最終3桁も十分あり得ました。なにせ、出勤初日の前日なので、やけくそみたいにポケモンやって無理やり3桁になるまで粘るつもりだったので。なんか「○○大学は受けなかったけど、受けてたら合格してた」ってイキってる中堅大学の大学生みたいなこと言ってるな。

選出率は全員ほぼ同じです。強いていうなればどちらも物理トリルエースなのでダダリンとギガイアスが出番を奪い合ってやや低い、程度でしょうか。そのせいで、どのポケモンを抜いて何を入れる、とかは思いつきません。。技に関しても、全部有効活用できたので、今一つ改善案は思いつかないです。もしよかったら、皆さんで改善して使ってみてください。厳しい相手の項目で色々書きましたが、そうした相手にも3割程度は勝ったからこそ、この順位にいるわけですから、それなりに強いパーティだと思います。

以上です。

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