冬の栞
3月に入り、冬の終わりが見えてきた。この冬は、私が山形に越してきてからいちばん雪の少ない冬だった。地元の人に聞くと、ここまで積雪のない年は初めてだという。雪は大変だけど、やっぱりとても綺麗だから、少ないのもそれはそれで寂しいものだ。
寒くて自宅に引き篭りがちになってしまう季節。心と身体の健康のために、出来るだけ外へ出かけるようにした。東北暮らしも4年目になり、少しだけ乗り切るすべを身につけた気がする。
今回は、厳しい季節の中、なんだかぬくもりを感じた瞬間にシャッターを切った写真群。
東北の冬は大変なことばかり。私が横浜から来たからそう感じるのではなく、みんな大変だと思う。ただその大変さを乗り切るすべを知っていることがかっこいい。
雪国は優しい人が多いようなイメージがあるけど、多分それは本当だと思う。我慢強く、根気強くなければ雪かきなどやってられない。大変さを、そういうものだとある種諦めながらも受け入れていくような強さが、優しさとなって現れているのかな。
たくさんの優しさに触れ、どうにかまた今年も山形で春を迎えることができそうだ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!