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季節のなかで、一番やさしいのは秋だと思う

秋の真ん中に立っている。陽の光は心地よくて、果物に芋栗南京、秋刀魚など、食べ物がほっこりおいしい。春夏秋冬のなかで一番やさしいのは秋かなと思う。

東北地方に越してからよりいっそう感じるようになった。ここに暮らす人たち皆、厳しい季節へ向かうから、「今だけは少しやさしくしよう」てな世界の計らいだろうか。

そんな季節に撮った日常写真をまとめておこう。こうして見返せるようにしておけば、厳しい冬にもやさしさを思い出せるはずだ。

花冠にしたいぽんぽん。今期何度も訪れた農園で
ひときわきれいな緑の子
愛犬のゆき。スタクタ スタクタ歩いてる
横へ横へとのびていく雲
アトリエ前の生垣にさく花
毎日少しずつ読んだ幡野さんの本
いちばん好きなぶどうはピオーネ
咲き乱れる蕎麦の花
新蕎麦が待ち遠しいな
たまにすごく長いやつがいる
金峯山の湧き水を汲みに。まろやかで美味しい
1周年を迎えたわたしの愛車。これからもよろしくね
山に入るなら熊すずを忘れずに!
高熱で寝込んでいた間、添い寝してくれた猫(はる)
山に陽が沈むと急に寒くなった。寒暖差がすごい
生活者の花が好きだ
蔦を張る野良ぶどう

9月13日に誕生日を迎えた。9月は季節柄スーパーにイチゴが売っていないので、幼い頃、母は毎年試行錯誤しながらブルーベリーやキウイののったケーキをつくってくれた。12月生まれの姉のケーキには、いつもたくさんの苺がのっていたから、それがすごく羨ましくて、冬に生まれたかったなと密かに思ったものだ。

今年はぶどうの詰め合わせをいただき、秋生まれっていいなと思えた。いつの間にかイチゴのショートケーキへの憧れは消えていたみたい。そもそもケーキ自体、あまりたくさん食べられなくなってきたので今は美味しいフルーツをそのままもらうのが一番うれしい。

帰省
民家の傍でぽつりと咲くばら
生まれ育った街。工業地帯の海を望む家
横須賀方面へ車を走らせる。友人とみた海
ずいぶんと日が短くなったね
指先は冷えるけど、歩くと蒸し暑い。温度調節がむずかしい雨の日
蝶々もそろそろ冬眠の準備かな
信じるものがある人がたまに羨ましい
おばあちゃんちの窓は西向き
秋って案外ばらが咲いているんだね
南インド料理にはまりそう
ビルの合間にみた空
まだひんやりタライを手放せない猫(あき)

少しずつ、山の木々が色づいてきた。程なく紅葉シーズンがやってきて、やさしさのピークを迎えるんだ。いい季節のうちに、車のタイヤをスタッドレスに履き替えて、ストーブの埃を落とさなくちゃ。脈略のない写真たちが、この秋の思い出。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!