旅人はどこを目指すのか、の問いについて
「一体どこ目指してるん?」
旅人ともなると地元に帰ればこんな言葉を浴びる訳だが、
さて
旅に出たって人生は変わらない。
自分探しだなんて空想。
いつだって将来の不安はつき纏う。
しかし旅をする、その最中にあるのは、いつだってひたすらに"今"だ。
"今"のその感情、すなわち臨場感。
"今"のその出逢い、二度と訪れぬ瞬間。
"今"のその景色、常に変化する情景。
気持ちにも消費期限がある。
行きたいかも、会いたいかも、
そう思った数日後にはそうしない理由というばい菌に食い尽くされる。
その一瞬のときめきを決して逃したくない、旅に出る理由、自分にとってはただそれだけのことなのかもしれない。
どこを目指すのか。―心が向かう先へ!
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