古代日本について思う時、受け継がれる意思。
古代日本・縄文時代。
日本には10000万年以上も続く平和な時代があった。
そこには食料を切るためのナイフあっても、争いのための武器は存在しなかった。
人々は助け合い、互いを思いやり、自然と完全に共存していた。
そして侍時代。
外国人でも皆知っている”侍”の語源は「さぶらう」から来ており、その意味は「大切な人を守る」という意味である。
彼らは、誰かを守るために存在していたのだ。
私は柔道をしていたが、柔道に限らず日本の術式の根底にあるのは
「誰かを傷つけるため」や「強さを証明するため」あるいは「一番になるため」ではない。
そこにもまた、「自分や誰かの身を守る。しかし相手は極力傷つけない。」が前提にある。たとえ敵でも敬意は忘れない。礼に始まり、礼に終わるのはそのためである。
そして現代日本。
我々の平和思考はきっともうそうやって何万年も前から変わらず、
争いを好まず、調和を重んじ、自分以上に他人を想う気持ちが先立つ。
それが私たちであり、受け継がれてきた意思はDNAに刻み込まれている。
海外では「日本人は平和ボケしているから騙されやすい、犯罪をするには絶好のターゲットだ」という認識が時として蔓延している。
そしてこれは間違いではない。と思う。
少なくとも私はめちゃくそ騙されやすい。
人や、人の優しさをすぐに信じてしまう。
海外に出てまだ一年も立たないが、詐欺にもあったし、強盗やレイプ未遂にもあった。犯罪被害見事にオールコンプリートである。
バカにされるかもしれない。
しかし、これは実はすごいことなのだ。
それくらい純粋に人を信じられるほど、信じられる民族の国に生まれてきたという証拠である。
(もちろん、マジで海外は日本人諸君気をつけて欲しいのだが)
話は変わって2年前トルコへ行った時、英語も中国語も流暢に喋るトルコ人を見て感動した私と同じツアーに参加した一人の女性が、
「日本人は日本語しか喋れないですもんね」と自虐的に言ったのだが、その時ツアーガイドの女性がこう答えたことがあった。
「日本人が英語を喋れないことを誇りなさい。他の国の言語が喋れないということは、他の国にこれまで侵略されてこなかったということです。
私はこれまで何百もの国を訪れました。この世界のほとんどの国が、物理的・あるいは経済的な侵略を受け文化や言語を他によって奪われてきた過去があります。
だから日本人が日本語しか喋らない。しかし国は他国にちっとも劣らず発展している。それは、ものすごくすごいことです。誇りなさい。」
私たちは気の遠くなる程昔から、言語や文化、そして平和を偉大な先人たちによってずっとずっと守られ続けてきたのだ。
日本の語源は世界の一番東に位置することから「日の登る場所」すなわち「世界の夜明け」を意味する。
日本が日本という名前になる前は、「大和」だった。
「和をもって世を照らす」
私たちに受け継がれてきた美しい精神意思の数々は、きっとこの世界を良くするためにある。
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