【2024年最新】シチリア←→マルタでライアンエアーに乗って、普通に良かったよという話。
最終更新:2024/03/10
先日(2024年冬)、シチリア←→マルタ間をライアンエアー(Ryanair)で往復しました。
今回初めてライアンエアーを利用したのですが、搭乗前にネットでライアンエアーの口コミを調べると「最悪」「2度と乗らない」と言った口コミが出るわ出るわ。
例えば、
① 持ち込みスーツケースのサイズ制限が厳しい。
②オンラインチェックインしないと55€の追加料金をとられる。
③チケットを印刷し忘れると20€の追加料金をとられる。
④遅延しまくる。
⑤機体の揺れがジェットコースターばりで、無事着陸した暁には乗客から拍手が起こる。
⑥2人以上で予約する際、座席指定料金を払わないと、故意に座席を離される。
などなど。
ネット上のLCCの評判と言えば、悪いのがデフォルトのようなところがありますが、それを踏まえても不安になる情報ばかり。
特に①~③に関しては、他のLCCと比べても際立ってヤバそうな雰囲気を感じたので、搭乗の前は戦々恐々としておりました。
しかし意を決して乗ってみると、想像していたよりずっと良かったのです。
むしろ、日本でもメジャーなLCCのジェットスターよりマシなレベルでは?という感じでした。
この記事が、「ライアンエアー やばい」で夜な夜な検索している方々の不安を少しでも軽減できれば幸いです。
本文の前に、私は
・LCC(主にジェットスター)に乗り慣れている
・英語がそれなりに読める
という背景があります。
LCCに乗ったことがなければあまりのサービスの悪さにびっくりしてしまうかもしれません。
また、ライアンエアーの公式サイトは日本語版がないため、英語が読めなければ予約も難しいかもしれません。また、ライアンエアーは、公式サイト以外からの予約は推奨していません。(ソース:https://help.ryanair.com/hc/bg/categories/12489248662673-Travel-Agent-Bookings)
それでは本文です。
一応基本情報をさらっておくと、ライアンエアーはアイルランドのLCCです。青地に金色のロゴが目印です。
ヨーロッパ在住の友だちによると、ヨーロッパでは割とメジャーなLCCのようです。
今回、マルタ→シチリアの便は、優先搭乗と機内持ち込み手荷物を一つ増やせるオプション(priority & 2 cabin bags)付きで、1人27€でした。
内15€が航空券代、12€がpriority & 2 cabin bagsの料金です。
クレジットカード使用料もろもろを含めても、日本円で5000円いかないくらいだったので、かなり安い印象です。
それでは、上記のライアンエアーの噂①~⑤についての詳細と私の経験談を順番に見ていきます。
①持ち込みスーツケースのサイズ制限が厳しい。
ライアンエアーでは、追加料金なしで、高さ40cm×幅20cm×奥行25cmのバッグを持ち込めることになっています。
座席の下に入れられることが条件で、リュックサックやハンドバックが対象です。
また、この手荷物については重量制限はありません。
しかしながら、日本からのヨーロッパ旅行となると、スーツケース持ちの人がほとんどだと思います。
大きいスーツケースであれば、問答無用で預け入れになりますが、機内持ち込みサイズのスーツケースを使っている方も多いのではないでしょうか。ライアンエアーでは、オプションで10kg以内の機内持ち込みサイズのスーツケースを機内に持ち込むことが可能です。
ただ、この持ち込み荷物のサイズ制限が厄介です。
ライアンエアーに持ち込めるスーツケースの大きさは、高さ55cm×幅40cm×奥行20cmです。
注目すべきは奥行きです。
楽天やAmazonで機内持ち込み可能のスーツケースを調べると分かるのですが、奥行20cmのスーツケースなんてそうそう売ってません。
参考までに、ジェットスターの機内持ち込み可能サイズは高さ56cm×幅36cm×奥行23cmです。
しかしながら、ネットの体験談を読む限りは、空港でスーツケースのサイズを測られることはあまりないようです。
私の時も測られませんでした。なんなら重さも計られませんでした。
周りを見る限り、スーツケース持ちの人は概ね、上記のpriority & 2 cabin bagsを購入しているようでした。
因みに、優先搭乗のメリットはそこまで感じなかったので、priority & 2 cabin bagsではなく、持ち込みスーツケースの追加だけでもよかったかもしれません。
②オンラインチェックインしないと55€の追加料金をとられる。
これが一番注意すべきポイントです。
ライアンエアーは、24時間前になるとオンラインチェックインができるようになり、2時間前に締め切ります。
この締め切りに間に合わないと、空港のカウンターでチェックインをするのですが、そうすると別途手数料として55€徴収されます。
③ チケットを印刷し忘れると20€の追加料金をとられる。
これに関してはここ数年でルールが変わったようで、2024年2月現在はアプリで搭乗券を取得すれば搭乗券を印刷しなくて良いことになっています。
アプリを入れられない方・入れたくない方は、忘れずに搭乗券を印刷しましょう。
④遅延しまくる。
遅延する時もあるし、しない時もあります。
マルタ→シチリアでは2時間遅延し、シチリア→マルタでは20分ほど早く到着しました。
マルタ→シチリアで2時間遅延した時、空港からの公式な案内は、予定時刻の1時間前ほどに出たのですが、Googleからは3時間前ほどに通知が来ていました。使用機体の到着遅れを検出していたようです。
Googleでフライト番号を検索すると運行状況が見られるのでお試しください。ただしあくまでも公式情報ではないということに留意してください。
⑤機体の揺れがジェットコースターばりで、無事着陸した暁には乗客から拍手が起こる。
こうした体験談はネットで見かけるだけでなく、ライアンエアーをよく使っているイタリア人の友人からも、「着地の時、機体がバウンドする」と聞いていたので、乗車前はかなりビビっていました。
しかし実際には、そこまで驚くような衝撃ではありませんでした。
ジェットスターとかでも、着陸の衝撃でもう一度機体が一瞬だけ浮く時ありますよね。そのくらいでした。
多くの人が苦手であろう、ふわっとした浮遊感については、マルタ→シチリア便ではかなりありました。
ただしジェットスターとかでもこのくらいの浮遊感は全然あるなというくらい。
マルタ→シチリア便では、噂で聞いたように、着地の後乗客みんなが拍手していたのですが、そんな揺れた?という印象でした。
シチリア→マルタ便では浮遊感はほぼありませんでした。
総じて、天候が荒れてる時のジェットスターより酷いということはないんじゃないかな?という感じでした。
⑥2人以上で予約する際、座席指定料金を払わないと、座席を離される。
これに関しては冗談かと思っていたのですが、本当でした。
予約時に座席指定をしないと、オンラインチェックインの時に座席が決まるのですが、2人で予約して見事にバラバラの座席になりました。
「座席指定しなかったので同行者と離れて座ることになりました。隣に座りたかったら座席指定料金を払ってください」というような表示が出たので、仕方なくとかではなく、故意にやってるようです。
ここまで来ると清々しさを感じます。
ここまで見てきたように、ライアンエアーを利用した感想としては、総括して「心配し過ぎることなかったな〜」という印象でした。それどころか、他の一般的なLCCより良かったところまであります。
例えば…
①(サイズ制限はあるが、スーツケース以外なら)重量制限のない手荷物を追加料金なしで持ち込める。
②座席が広め。
→欧米人仕様なのか、座席の奥行きも前の座席との距離も、一般的なLCCより広かったように思います。リクライニングはできないのですが、しなくても圧迫感を感じないほどの余裕がありました。
逆に、他のLCCより悪かったところを挙げるとすると、こんな感じです。
①予約の決済が難しい。
手持ちのクレジットカードを総動員したのですが、どれも決済まで進めませんでした。
最終的には、iPhoneからApple Pay経由で楽天カードで決済ができました。
②機内持ち込みサイズであってもスーツケースの持ち込みには追加料金が必要。
ジェットスターなどでは、7kgまでであれば追加料金なしでスーツケースが持ち込めるのですが、ライアンエアーでは追加料金が必要です。
長くなりましたが、以上です。しっかり準備して、良い空の旅を!
※上記はあくまでも私の体験談です。公式サイト等から、ご自身で最新の情報をご参照いただくようお願いいたします。
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