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深谷シネマ
20代の頃によく通っていたミニシアターに行った。
久しぶりだったが、まったく変わってなくて懐かしかった。
変わらずにここの場所を存続させようと努力している方々がいるのだなと思った。
20代の頃にはそんなこと考えもしなかったが。
存続させることってかなり大変だ。
赤い襷(あかいたすき)という映画を見た。
おおまかなあらすじは明治初期に日本の近代化に貢献したのは絹であったとのこと。
日本の近代化に大きく貢献した若き工女たちの物語である。
詳しいあらすじ↓
明治6年春、長野県松代区長の娘・横田英は反対する父を説得し、松代と新しい日本の為、同郷の河原鶴らとともに富岡製糸場に工女として入場した。
明治政府は明治5年、群馬県富岡市に西洋と日本の技術を融合した世界最大規模の製糸工場を設立したが、工女集めに難航していた。フランスから招いた“生糸の神様”と呼ばれるポール・ブリュナ達フランス人に”生き血を抜かれる”という荒唐無稽な噂話が全国に広がっていたからだ。
しかし、製糸場に到着した英が目にしたのは、これまで見たこともない別世界、美しいレンガの建物とピカピカの器械、そして西洋式の労働環境の中で真摯に糸を引く先輩工女たちの姿だった。
全国から集まった工女たちは、紅い襷を掛けることが許されている一等工女になり、一日も早く技術を習得し故郷に戻ることを夢見ていた。
その姿に刺激された英と鶴らも、紅い襷を皆で目指すことを誓った。だが現実は、フランス人教師の厳しい指導や時には待遇の差、容易ではない糸取り作業、苦労の連続だった。
そんなある日、彼女たちのもとへウィーンから驚くべきニュースが届けられた・・・。
この映画を見て久しぶりに泣いた。
物語の内容も良かったが、日本の近代化に大きく貢献したのは軍艦ではなく絹であったこと。
物語に出てくる主人公が明治という新しい時代に希望を弾ませ、新しい機械で糸を紡いでいく。
その仕事に大きな誇りを持っており、一等工女になりまた故郷で製糸工場を設立していく。
本当に前を向き希望に溢れているなと感じた。
賛否両論あるかもしれないが、絹が日本の近代化に貢献したのは間違いないと思った。
この映画を見て、生きる希望、日本の近代化に貢献出来る喜び、そして何より家族や友人、仲間のために日々苦労しながらも労働をする工女たちの姿が印象的であった。
僕はたまに希望がないなと思ってしまうことがある。
時代のせいにはしたくないが、時々思ってしまうこともある。
けど、したくないし、人生は一度きり。
前を向いて生きたいと思う。
今、生きている時代はどうだろか?
明治の頃のように希望に溢れていて、生きているだろうか?
たぶん明治の頃はそんなことを考える暇もなく前を向いて生きていたのだろうなと思う。
先人の方々が築いてくれたこの日本を次の世代にバトンタッチしていくためにも少しずつかもしれないが行動していきたいと思った。