『教養としてのお金とアート』から考えるグレパーの"公共性"
「連休中、予想以上のお客さんの数で、コーヒー豆が足りません!」と連絡を受け、明日、急遽グレパーにコーヒー豆を運ぶことになった小林拓一郎です。
今日は今読んでいる本「教養としてのお金とアート」をご紹介したいと思います。
「お金」と「アート」って、学生時代に一番教えてもらえなかった2大巨頭。
僕らが生きていく中で、一番否が応でも向き合わなきゃいけないものが「お金」というものであって、
そして、実は、ここ最近のビジネス界では、「アート」の重要性がとても声高に叫ばれているんです。
それぞれのスペシャリスト、
東京画廊代表の山本豊津(ほづ)さんって方と、
公認会計士の田中靖浩(やすひろ)さんって方の対談形式の本です。
ところどころに、難しいワードもたくさん出てくるけど、ちゃんと下に注釈で説明もあります。
そして、「お金」にしても、「アート」にしても、どちらも難しく考えなくて、大丈夫。
だって、この本の最初で語られてる内容が、いきなり、「勉強させられるから、嫌いになる」ですから(笑
そうなのよ、「勉強」って思ったとたん、嫌なものになっちゃうから、気軽に触れて欲しいです。
じゃあ、どんな感じで「お金」と「アート」が語られてるかっていうと、
例えば、世界のアートマーケットでは、6兆7500億円ってお金が動いてるんだけど、はてさて、そのうち、日本は何パーセントくらいを担っているでしょうか?
ダントツでアートにお金をかけて動かしてるのが、アメリカで、44%、続いてイギリスが21%、で、中国が19%。
じゃあ、その次くらい??
なんと、日本のアートマーケットで動くお金は、世界のたった3%なんですって。
#由々しき事態でっせ
#とここまではラジオで学生向けに話しました
#ここからは大人な皆さまへ
で、この先、世界のアートマーケットは、30兆円くらいまで膨れ上がる可能性もあるらしく、今の5倍くらいのマーケットになっていく中で・・
日本はどんどん世界の潮流から取り残されてしまう。
理由としては、3つあげられるそうなんですが、
まず、「絵画(アート)に興味がない」=文化度が低い
そして、「アートを買う金がない」=経済が弱い
そして、「アートの買い方がわかない」=目利きがいない、の3点だそうです。
ここでも、「お金とアート」は切っても切り離せない関係。
「アート」の勉強ってじゃあ、どんなことから始めたらいいのってことですが、これはシンプルに美術館とかに行って、
「どの絵が好き?」とか、そんな普通の会話からでいいから、してみる。
「これ、私でも描けるかも」みたいなところから真似して描いてみる、とかね。
僕もやってました、ゴッホみたいに好きなバスケット選手を描いてみるってのを。
いいのよ、おこがましくたって。
ルーブル美術館とかでは、模写してる学生とかいっぱいいるみたいです。
そして、今の世の中、ビジネスの世界では、「アート」とか「美意識」ってものが非常に重要だと語られるようになってきているんですが、
これは、ただ単に教養として「アート」を知っておくといいよってことだけではなく(もちろん知っているにこしたことはない)、いかに「公共性」を意識して「アート」を社会に還元できるかということが重要だとのこと。
自分とこだけ儲けて・・みたいな時代はもう終わりを迎えていて、儲けたお金を「どう使うか?」が、既に問われ始めています。
「アート」もただ単に購入して自分だけで楽しむんじゃなくて、美術館などを建て、会社が買い集めた「アート」を「公共」に解放して、より多くの人の目に触れる機会を得られるようにする。
ポイントは、「アート」を通じて、いかに「公共性」の高いものを提供できるかということ。
前々からこのような考え方はあるけれど、今の世の中、どれだけ本気でこうした社会貢献に寄与できるかが、会社の存続すら左右している時代に突入しています。
アメリカという国は、この意識が強く、特に僕が毎年ツアーでお連れしているポートランドは、この意識の塊のような街というのは、以前にもお伝えしました。
『グレープパークコート』に落とし込んで考えるのならば、左右田さんのコービーの壁画がそうだし、『ファーマシーコーヒーラボ』で言えば、YOHくんの壁画と、店に飾ってある「浮世絵」がそうです。
#浮世絵がもうすぐ増えるよ
#毎度テーマを設けて展示する予定
多くの人の目に触れることで、本物の「アート」が、本当の輝きを放つ。
そして、「アート」に限らずですが、「公共性」の部分は、『グレープパークコート』のそもそものコンセプトが、これですね。
プライベートな土地を、パブリックに(無料で)開放する。
プライベートランドに、パブリックパークを作る。
僕がこんな発想に至ったのも、アメリカ留学、というかオレゴン留学した経験が根っこにあるからだと思います。
『教養としてのお金とアート』、この本は、まだまだグレパーにとっても、ファーマシーにとっても色々なヒントをくれそうです。
読み進めていく中で、感じたことをまた共有させていただきますね。
ではまた!
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