『おふくろが呆けました』〜あとがき
一度目の転倒事故の後、おふくろが心配なこともあり、異動の希望先をおふくろの家の近くにして提出しました。どうにか希望が通り翌年4月からは非常勤教員としておふくろの自宅から徒歩数分の勤務場所に異動する事が出来たのです。
それからというもの休憩時間や退勤時間後には出来るだけ顔を出すようにし、おふくろの様子を見に行くようにしました。考えてみれば現役の時代ではとてもこのような対応は出来なかったでしょう。役職もあり日々仕事に追いたてられる毎日、とても仕事以外のことを考える余裕はありませ