自分は信じられなくても、人から見た自分は信じられるかもしれない
新入社員を応援したくて書きました。
入社したての新卒1年目で、「先輩や同期と比べたら、自分は全然ダメだ…」「こんなんで給料をもらっていいんだろうか…」と自信をなくしてしまった方に、こんな考え方はいかがでしょう?と、ずっと思っていたことを文章にしてみました。
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自分に自信はなくても、人から見ると…?
新卒1年目のみなさん、ご入社おめでとうございます!この時期だと、そろそろ研修を終えて配属され始めた方もいるかもしれませんね。
僕も新卒から数えると6年目になりました(とはいえ、いま大学院生で、そろそろ会社員期間=大学院期間を迎えるのですが)
毎年、会社なり知り合いなりSNSなりで見るのが、「こんな状態で、こんな優秀な人たちと比べて、自分はダメだ…」「こんなんで給料をもらってもいいんだろうか…」と思ってしまう人。
そんな人に伝えたいことが、次の言葉です。
自分に自信は持てないかもしれないけど、自分を信じて雇ってくれた企業の目は信じても良いんじゃないかな
あなたが入社したその会社は、どこかしらにあるあなたの良い点を見抜いて雇ってくれたはずです。
特に、「この会社いいな」「この会社の人たちって、すごく尊敬できるな」と思って、その企業に入社したのであれば、なおさら。
「自分、全然まだまだダメダメだけど、この好きな会社の目を信じて頑張ってみて、気長に自分の良いとこを見つけてみよう」と考えてくれたら嬉しいな、と個人的に思います。
突然の労働経済学的な理論背景
僕が上記のように考える背景は、大学院で専攻している経済学にあります。
学部生のころ、労働経済学の授業で習ったこと踏まえて、その理論的根拠を説明します。ゆるふわ理論なので、ガチ労働経済学の人は細かいところをつっこまずに許してください笑
賃金 = 労働の限界生産性
労働経済学の標準的理論では、この条件において、企業は人を雇うとされています。
簡単にいうと、1人の労働者を雇うとき、その1人の人を雇ったことに得られる価値(=労働の限界生産性)と給料が等しくなるように雇ってるよ、ということです。
賃金の一部はあなたへの投資
もう一点。賃金には、生産に用いる要素としての費用的側面に加え、教育投資・人的資本投資としての側面があります。
これは、少しドライに言うと、研修やOJTを通じてあなたに投資することで、あなたの将来の生産性を上昇させ、後々の利益から回収しよう、ということですね。
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上記2点を踏まえると、企業があなたを雇うときの意思決定条件は、次の式になると思います。
賃金(人的資本投資も含む)=
労働の限界生産性の雇っている期間合計(投資回収含む)
あなたが入社した会社が、素敵で良い企業であればあるほど、人を見る目もありそうだし、経済学でいうところの"合理的"に近そう。つまり、長期的に見たら帳尻合うように人を雇っているはず。そこであなたが選ばれたということは、選ばれるに足る何かがあったはず。
だから、いまダメダメでもそれは当たり前だからさ、安心してね、長い目で見てみようぜ、ってことですね笑。と、信じられそうじゃないでしょうか?どうかな?
最初は投資的意味合いの給料が多いと思うので、投資されてると思って周囲から学びつつ、将来その会社の役に立つため、できることを1つずつ。やっていければいいんじゃないかな〜と思います。
この文章が、自信を失いかけている新入社員の方の役に少しでも立ってくれたら嬉しいです。この文章を読んでいるあなたを、僕は応援しています。