なぜか親指の上だけボロボロ…その原因は横アーチの低下かも?
お久しぶりです
こば@kobakutsuです。
義肢装具士免許をもって本を数冊だして10年以上靴屋をやっています。
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靴を長く履いていると、靴の親指あたりの天井が破れていること、ありませんか?「もしかして、私の靴も…」と思った方、ご安心ください。これは多くの人に起きる現象なんです。
この相談、意外と多いんですよね。足の指が上を向くことで起きるこの現象、不思議に感じますよね。でも、足をよく観察すると、ある共通した状態が見えてきました。
それがタイトルにもある足の横アーチの低下です。
今回は、この横アーチの低下と靴の親指のボロボロ問題について、ざっくり解説していきます!
足の横アーチの低下と浮き趾(うきゆび)
足の横アーチは、足の内アーチと外アーチをつなぐ、横方向に伸びるアーチのことです。
※正確には足の甲周りにも横アーチはありますが、ここでは趾(あしゆび)のつけ根付近の横アーチに限定してお話しします。
アーチというからには、中央が盛り上がっていないとアーチとは言えませんよね。そこで、擬似的に横アーチが
ふつう
下がった
もっと下がった
という状態を手で表してみます。
手指のつけ根の地面からの高さに注目してください。
なぜ足ではなく手で表現するかというと、足と手の構造が非常に似ていること、そして足で表現すると私の体が悲鳴を上げるからです(笑)。
見てもらうと分かりやすいのですが、下の画像のように横アーチが下がっただけの状態では、手のひら全体がピンと伸びた状態で接地します。
しかし、横アーチが大きく下がると、徐々に趾先が上に反るような形になります。つまり、趾が浮きやすくなるのです。
そうなると、どうでしょう?
今まで下や正面を向いていた足先が、上を向いているのが分かりますよね。
いわゆる浮き趾の状態です。このまま靴を履いたら、どこが当たりますか?そう、靴の天井部分ですよね。
人の足は立ち方、蹴り出しの際の重心移動などによって親指側に大きな力がかかりやすいです。
それによって親指部分の横アーチが下がりやすく、そこが浮きやすく、靴にも当たりやすいのです。
歩くときの蹴り出し動作で当たる人は分かりやすいですね!
また、足の横アーチが下がっていると、立っているだけでも爪先が上を向いて、靴の親指の天井部分に負担がかかる人もいるんです。
インソールで解消できるかも!
実は、この現象はインソールを入れることで解消できることがあります。
ただし、普通のインソールではありません。足の横アーチをしっかり支えるインソールが効果的なんです。これはアーチを持ち上げるというより、横アーチが下がりすぎないようにする対策です。
難点としては、横アーチサポートは市販のインソールでは対応が難しいこと。このような繊細な支え方は、オーダーメイドのインソールや専門的な調整が得意分野です。
専門の商品もあまりない。
そんな中でも、さすがソルボ!
サポーターという形ですが出されています。
最寄りの足の横アーチをサポートできるインソールを作っているお店や専門家に相談してみましょう!
まとめ
靴の親指の上だけがボロボロになる原因は、足の横アーチの低下によるものかもしれません。足の横アーチをサポートすることで、靴の痛みやダメージを軽減できる可能性があります。
足元のトラブルは生活の質にも影響します。心当たりのある方は、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか?
いってらっしゃい! 😄✨
余談ですが、一応インソールの制作方法も載せておきます。