意外と知らない常識。靴のカカトが斜めにすり減るのは正常だという事
こばです!
足・靴・インソールなどのご相談をよく受けています。
たくさん相談や質問を受けていると、いわゆる
【定番の質問】が見えてきます。
今回も定番の質問にいつも通りお答えしたのですが
【いつも通りお答えした】という事は、意外とあまり知られていないんだなぁという事に気が付きました。知らないから聞く。当たり前ですね!
という事で今回は【正常な靴底のすり減り方】をご紹介します。
靴底のすり減り方を見てほしい
下の画像は、よくある靴底のすり減り方です。
様々なすり減り方をしているのですが、実はこの中に
正常と言われる靴底の減り方があります。
どれが正解だと思いますか?
ちょっと考えてみてください!
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決まりましたか?
正解は【やや外側が減った】ものが正常と言われています!
そう、カカトの中心が減ることが正解ではないのです。
※教科書的には
これには幾つかの要因が関係しています。
まず、【内くるぶしと外くるぶしの高さが違う】
足関節はおおよそ、左右のくるぶしを結んだ位置からやや下で曲がります。
この曲がる位置を【運動軸】と言います。
そして、この運動軸は地面に対して約8°傾いています。
なぜかと言うと軸の基準となる【内くるぶしと外くるぶしの高さが違う】からです。
※捻じれなどもありますが、難しくなるので省略します。
【内くるぶし】は【外くるぶし】よりも【高い位置にある】
のでおおよそそれらを結ぶ運動軸は斜めになります。
ここまでは大丈夫ですか?
運動軸が斜め=つま先は斜めに上げ下げする
まず、下の画像を見てください。この画像は
・内くるぶし 高く
・外くるぶし 低く
設定したものです。
さっきの話の続きですね!
ちょっと想像して欲しいのですが
もし、このように傾斜がある状態でつま先を上げ下げしたら
足はどのように動くでしょうか?
最も下がった部位に注目するときっと、上の画像のように
つま先を上げた = カカトの外側が最も下がる
つま先を下げた = つま先の内側が最も下がる
という風になると思います。
※関節には遊びがあります。
多少自由に動く余裕があるのです。これによってつま先を真っ直ぐ下ろすことも可能です。しかし、構造上つま先を最大まで下ろすと上の画像のようになる傾向にあります。
では、体験してみましょう!
足関節を曲げ、つま先を上げることを【背屈】と言います。
足関節を曲げ、つま先を下げることを【底屈】と言います。
立ったまま、座ったまま、寝たまま。
姿勢は問いませんので自分のつま先を見ながら
限界までつま先を上げて背屈してみてください。
きっと画像のように、小指が下がるように足が斜めになったと思います。
逆につま先を限界まで下げると【親指が最も下がった】と思います。
構造上、足関節の軸は斜めになっています。
つま先を上げて踵から地面に接地するとき。
構造上、踵の外側が最も下がりやすいので
靴のカカトの外側がすり減りやすいです。
補足ですが、足には【回内・回外】という動きがあります。
教科書的に見てもそれぞれ可動域は異なり
回内=20°
回外=30°
動かせると定義されています。
足関節の軸は内側が高く、外側が低い
上の画像と照らし合わせて見ても、
足の内がえし(回外)はしやすいけれど
足の外がえし(回内)はしにくい。
というのが分かりやすいですね!
靴底のすり減り方もそうですが、足の軸の高低差も
案外知らない人が多いのではないのかなぁ?と思います。
ただ、色々な考え方があるのが【足・靴】です。
わたしは教科書に沿ってこのように考えていますが
様々な考え方をされる方がいらっしゃいます。
ですので、正常という言葉を使っても良いのか、正直迷いました。
でも、西洋医学的に正しいと言われている話であれば良いのかな?と思い筆を取りました。
※筆は持っていません。
中々に面白いですね!
こばでした。