【実録】靴好きが靴屋で働いて辞める理由
お久しぶりです
こば@kobakutsuです。
靴屋で働くってどうですか?
靴屋歴が長いと、このようなご相談も頂きます。
靴屋に興味を持ってもらえるのは嬉しいですね。中には、「わたしは靴が好きで~」という面接かな?と思う切り口で相談されるかたもいらっしゃいました。
ただ、経験上感じたのは「靴が好きなだけなら辞めたほうがいいかも」ということです。これは、靴屋に定着した人も多いのですが、すぐに辞めてしまった靴好きも多かったからです。
というか、辞めた人のほうが多いかも。
同業者から聞いた話も多いのですが
どのような例が合ったのか
ざっくり紹介します。
靴好きは靴が好き
靴好きな人は靴が好きなのであって
在庫の管理
売り場の整理
接客
これらも好きな人は少ない印象でした。
当たり前ですね!
でも、業務のほとんどは上記のような
接客と売り場の整理整頓です。
「思ってたのと違う」
と感じる最初の関門ですね!
また、店によって変わるのですが
お客様の多くは靴好きではなく
「安く履けたら何でもいい」
という方も多いです。
このお客様の熱量はだいたい低く
限りなく透明に近いブルーです
テンションの低いお客様に
靴好きの熱意を伝えれば伝えるほど
お客様の心が離れるのは
火を見るより明らかで
入社前に描いた
店「この靴って実は◯◯で・・・」
客「えぇ~すごい!」
店「そして、さらに〇〇が〇〇で」
客「wow! awesome! I'll take it」
のようなテンションの高い
やり取りをする機会は少ないです。
淡々と
このサイズ出してください。
これください。
で終わることも多かったそうです。
(靴屋の友人曰く)
ブランドの良さを語り合ったり
靴磨きの奥深さを語り合うこともなく
レジで接客する毎日
これを靴好きが望んでいない
可能性は高いです。
様々な理由で靴好きな人が
去っていく姿を見てきました。
わたしも靴が好きです
最も好きなのは
自分の靴を愛でることです。
自分の靴の手入れをしたりするのは
どれだけでも続けられます。
好きだから!
他人由来で好きなのは
これなら歩ける!
◯◯の痛みがへりました!
というような、靴・インソールで
お悩みが解消できたときに
喜んでくださる顔を見たとき
良いお声を頂いた時に
楽しさと嬉しさを感じます。
靴が好き!と言っても
その背景に様々な好きがないと
仕事としてやっていくには辛いでしょう。
白鳥は優雅に見えても
水面下では物凄くバタ足してるように
見えにくいところが本業だったりします。