あそどっぐインタビュー9日目 その2 「無視はつらいよ」
あかほし(以下「ほし」): あとあの~ギャオで。(注1:文末参照)
あそどっぐ(以下「あそ」): うん。
ほし: 「アンチもうれしい」って話してたじゃないですか? で、あんときは「Youtubeでアンチコメントついても、自分の返し方ひとつでおもしろくなることもあるから」って話と。
あそ: うん。
ほし: あと、「よくもわるくも、リアクションさえあれば収益がある」って話をしてたじゃないですか(笑)
あそ: うんうん。
ほし: でも、なんかそれ以外・・・にもなんか「アンチもうれしい」っていう理由みたいなのが、ワケみたいなのがあるんじゃないかなあと思って。
あそ: う~ん、やっぱ見てくれてるっていうのはうれしいよね、どうであれね。
ほし: あ〜。
あそ: やっぱねその作品なり動画なりを見てくれてる・・・見ないと書き込めないから。まあ・・・ね。一瞬でもYoutubeとか見てくれてるし。ま、ぼくの存在を、意識してくれてるっていうのはうれしいかなあ。
ほし: なるほど。
あそ: うん、うん。
ほし: そっかじゃあ、あれかあ。スル-がいちばんキツいのか。
あそ: そうだね。スル-はもうキツいね、どうしようもないもんね、スル-されるとね。
ほし: あそさんが受けたスル-でキツかったやつって、なんかあります?
あそ: ああ、あのねえ、・・・なんかねえ。いちおうけっこう最近のスル-では、年末にあの~・・・「チャンネル登録、Youtubeの1万人いかなかったら引退」宣言してて。(「あそどっぐ、じつは引退しかけてた時のお話」)
ほし: はいはい、うん。
あそ: でねえ、1週間前んなってもね、もう、ぜんぜんたぶん4000人か・・・3000人くらい(笑)
ほし: (笑)ヤバいな。うん。
あそ: で、もう絶望的だから、さいご町にでて、かたっぱしから直接登録をお願いする様子をYoutubeで生放送して。
ほし: うんうん。
あそ: そんときにもうね、けっこうはなし聞いてくれて登録してくれた人もいたけど・・・なかには、もう目の前で完全、目ぇあってんだけど「すいませ~ん」って話しかけても、まるでいない人としてねえ、こう・・・やってるのよね。だからそういうスル-は・・・
ほし: う~ん。
あそ: 最近ではそういうスル-かな。
ほし: めっちゃ急いでる人とかだったらしょうがないかなあって思うけど・・・
あそ: ・・・じゃない。けっこうな時間その場で立って、こう人を待ってるかんじで、でもう、完全目えあって、真ん前にいてんのに、もう・・・ぜんぜんもう、そのまんま会話。友達との会話を進めていって、ね。
ほし: あ~・・・
あそ: だからもう「こんなんできるんや」と思って、うん。
ほし: あ~・・・そうか。それはキツい。わたしもなんか・・・渋谷のハチ公前あるじゃないですか。
あそ: うんうん。
ほし: 中学生ぐらいんとき行ったんかなあ。なんか、渋谷そんなに慣れてなかったから、けっこうドキドキしてて。で、場所もよくわかんないから、聞いたんですよ、道を。ハチ公んとこで待ち合わせで立ってるおばちゃんに。
あそ: うんうん。
ほし: めっちゃ話しかけてんのに、空気みたいなんすよ・・・(笑)完全に無視されて。
あそ: あれビックリするよねホントね。どうやったらああいうんできるんかねえ?
ほし: う~ん、ねえ。
あそ: あれビックリするんだわ、けっこういるんだよね、そういう対応する人ってね。
ほし: あ、ほんとう。
あそ: うん。
ほし: あ~・・・そうかあ。むずかしいなあ。
あそ: うん。
ほし: なんつったらいいかなあ。なんかわたしのなかで・・・わすれられない瞬間があって・・・
あそ: うん。
ほし: 名古屋駅のエレベ-タ-で順番待ちしてたんですけど・・・なんだろう。座るタイプの車イスじゃないなあ。あの、あそさんがのってるような、ねっころがってのれるやつ?
あそ: うんうん。
ほし: に、のってるおばあちゃんがいて、そのおばあちゃんは鼻に管とかいろいろついてて。で、その、話ができるのかできないのかもよくわかんないような雰囲気で。
あそ: うん。
ほし: 当時、たぶんあそさんのことを、もう知ったあとだったんですけど。なんか、ビックリしちゃってわたし。
あそ: ああ、なるほどね、うんうん。
ほし: で、え~・・・なんかどこに目線をもってったらいいか分かんないかんじで動揺してたんですよ。
あそ: うんうんうん。
ほし: で、そしたらその~・・・エレベ-タ-がきていっしょに乗り入るときに、おばあちゃんが「とって食ったりしないから大丈夫だよ」って。
あそ: あは、なるほど、うん。
ほし: かなりさわやかに言われて「ど、あぁ~~~!」と・・・(苦笑)
あそ: (笑)
ほし: あ~・・・あれは忘れられない。う~ん、そのおばちゃんの声かけに「なんかもう、全部見透かされてたんだなあ」と思って。
あそ: (笑)
ほし: なんにも言えなくって。なんか・・・こう、なんだろう。ちょっと首をたてにふる、ぐらいしかできなくって。
あそ: (笑)うん、うん。
ほし: あれがけっこう残っててねえ。
あそ: まあでもそれは、べつにそんなあれじゃないんじゃない?
ほし: そうなんかなあ?
あそ: うん、やっぱおどろくのはしょうがないと思うよ、慣れてないと。
ほし: う~ん、うん。
あそ: だからまあ、少なからずともおばあちゃんに気づかれるぐらい、驚くリアクションを見せたっていうのは、うん、わるくないのよ。まるでこう、いないものとするよりかは。
ほし: ああ~、そうなんや。
あそ: うん。
ほし: なんかそのビックリが、なんかもっとこう・・・極まるというか、ピ-クに達すると、そういう無視みたいになるのかなあ?って・・・
あそ: いや、たぶんそうじゃないと思うよ、それは。
ほし: そうか。
あそ: うん、無視とはまたちがうと思うなそれは。
ほし: そうか~・・・
あそ: うん。
ほし: そのなあ・・・無視なあ。もう、なんか、障害あるとかないとか関係なくもう、されると「うっわうっわ」ってなりますよね。
あそ: うん、それはもうそうだよね。障害あるないとか、関係ないよね。
ほし: うんうんうん。
あそ: 無視の場合はね、うん。
ほし: いやあ~・・・でもなんかその、なんだろう。相手がじぶんに対してこうわるい・・・バッドなリアクションをしているときに。なんか、単純にじぶんが悪いことをしてしまったせいなのか、じぶんの障害だったり見た目だったりのせいなのかが。
あそ: うん。
ほし: なんかわかんないっていうのが、けっこう・・・むず、かしいんだろうなって。
あそ: そうだね。「どこが、これはどっちのせいなのか?」っていうのは、あるよね。判断・・・しにくいのはね。
ほし: そうですよね。
あそ: うんうん。
ほし: なんか・・・わたしも、なんだろう、なに。いわゆる普通の女性がしているかっこうをして歩いていない?
あそ: うん。
ほし: それでもボディは二十何歳の女っていうミスマッチさに、むこうがなんとなくビックリしてるというか(笑)
あそ: (笑)うん。
ほし: なんか違和感をもたれているかんじが、ときどき伝わるんですよ。直接言われることもあるしね。
あそ: なるほど。
ほし: うん、そういうときって・・・こう、ホントにどうすればいいかわかんない(笑)「それは私の問題ではなく、あなたの問題なのでは?」と思うから。
あそ: (笑)
ほし: そう、「う~~ん」と思って。
あそ: (笑)
ほし: なんかむこうの慣れてる・・・ね。「なんかふつうにしてる女の子とかっぽかったら、たぶんこういうことはないんだろうなあ」って落ち込んだりとかは、したことがある。
あそ: うんうん。
ほし: なああ~。
あそ: うんうん。う-ん・・・そうなんや。
ほし: そう、そうなんですよ。う~ん・・・そっかあ。
注1:数年前にGYAOであそどっぐのドキュメンタリー番組が公開されたが、現在は視聴できない。
次回、 「ホーキング青山とあそどっぐ」
前回の記事はこちら 「『寝た集』の制作秘話」
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