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10月の読書・下
画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。
11月も下旬になってしまいました。
現代調理道具論を読んだせいで、私の中で稲田俊輔ブームが起きつつあります。
休養学:あなたを疲れから救う
疲れをとるには、ひたすら眠るしかないと思っている人にお勧め。
最近私は、養生ということを心掛けていて、よく動いて、よく休むというのをなるべく実践しようと思っています。もしかして、その考え方と、この本を合わせるとなかなかによいのでは?と思ってしまいました。
まず、疲れる前に休む。休むことに罪悪感を持つ必要はない(むしろ休んでパフォーマンスが落ちている状態は、勤め人であれば会社にとっても損失)
そして「攻めの休養」という提案もあり、休むことによって人生を充実させることもできる。というところがとても良かったです。
現代調理道具論
もともと調理器具や調理家電好きなこともあって、読んでいる間とても幸せな気分でした。
低圧力鍋というのは初めて知りました。
こだわりの道具をそろえて、少し特別に料理を作って味わうのは、料理する人の特権でもあります。家族のために料理するのはあまり苦にならないですが、でもモチベーションが上がる道具があれば「苦にならない」ではなく、「楽しく」なりますよね。
レシピも載っていて、それもよい。何品か作りましたが、どれも美味しいです。
鈍色幻視行
残念ながら、あまり好みではなかったです。
世間的に評価が高い、面白いといわれている本であっても、狭いところでじっとしている話が苦手なんだと思います。密室探偵や、あと別荘内で事件が起こってどうのこうのとかいうのも、あまり好きではない。
この本は、大半が船の中で話が進むから余計に閉塞感を感じてしまい、残念でした。
ストーリーは、夜果つるところという本をめぐっての謎解きが中心となっていますが、それを軸に繊細な心理描写で夫婦や親子関係を語るというもの。
とくに梢夫婦の関係はよかったです。二人の心の奥底にあるもの。踏み出したくて一歩踏み出せないような、そんなお互いを思う気持ちなど。今思い出しても心温まる感じです。
謎は謎としたまま残されますが、最後登場人物と一緒に、読者も大円団を迎えたな!という気分にはなれます。
おぞましい二人
こんなにおぞましい話なのに、絵がなんだか可愛いのですよね。ずるい。
詳しいところは、本に解説がついているのでそれにつきます。
おぞましすぎる話ですが、不器用すぎる二人の愛の話だともいえる。
普通でない、到底世間に受け入れられない性質をもった人間、いや人間の形をしたほかの何かが人間に紛れ込んでしまったという悲しみなのか。
とにかく絵本という形式ですが大人向け。子供には読ませない方が良いです。
蟲の神
同じくゴーリー。こちらも読んでみました。
いけないことをしてしまったから、罰が当たるといった教訓めいた話なのかもしれませんが、やっぱり残酷ですね。容赦がない。そして教訓めいてはいるものの、そういうつもりで書いたものでもなさそうな気がします。ブラックユーモアというのとも違う。
謎が多すぎて、感想も中途半端になってしまいました。
そして虫は昆虫ではない。足四本だもん、これ。
以上、
10月に読んだ本でした。
途中から、なんだか読むスピードが落ちてしまい、11月に入って久しぶりに本屋でうろうろして少し多めに本を購入しました。
読むのが楽しみです。
読みたいと思っていた「バリ山行」を買ってきましたが「バリ」って地名じゃないんだ!と途中まで読んで知りました。「孤高の人」好きなのに…。