【詩】視線
あの目だ
いつも遠慮がちなのに
時々こちらが怯むほどの
真っすぐな鋭い目を向けてくる
そのたびに私は
気づかないフリをして
それを受け流す
横目で確認すれば
私のことなんて
まるで見ていなかったかのような素振り
イライラしながら
あの人を盗み見る
噛み合わない視線
目を離せなくなった方が負け
どちらからともなく始まった
私たちの秘密のゲーム
踊らされているのは
あの人か
私か
人込みをすり抜け
運悪く絡まった一瞬に
息が止まる
余裕そうな笑みを浮かべるのは
まだ早いんだから
*****
色気がほしーなーーー
ほしーなーーー
なー
という魂の叫びから。
体は露出せずとも、目だけで会話ってすごくセクシーだと思うんです。
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