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朗読・二葉亭四迷『浮雲』23第二編 第十ニ回 いすかの嘴

ほぼ週一ペースで日本の著作権切れの作品を朗読しています。

今回は『浮雲』23回目。
作中では第二編 第十ニ回 いすかのはしです。

【登場人物】

内海文三: 父を早くに失くし東京の叔父の家に居候中。痩せて背が高い。最近失業した堅物。
園田孫兵衛まごべえ: 文三の叔父。
まさ: 孫兵衛の妻、お勢の母。浮気者で大酒飲み。「ひ」を「し」と発音する江戸っ子。
せい: 園田家のお茶っぴぃ娘。小学校後に入塾したが、今年の春の暮れに退塾して家に戻って来た。英学を学んでいる。
いさみ: お勢の弟。現在は某校に入舎中で家には居ない。
お鍋: KYな女中。チョンボリとしたつまみぱなと日の丸の紋を染め抜いた頬の、ズングリムックリな生理学上の美人。
本田のぼる: 文三の元同僚。話がうまい中背の男。課長のご機嫌伺いに余念がなく、そのお陰か最近昇進した。
石田なにがし: かつて英国に留学した胡散臭い英語教師。文三に翻訳の仕事を斡旋した。
山口なにがし: 文三、昇の元同僚。文三同様に最近免職となった。

【これまでの『浮雲』】

お年頃の文三は一つ屋根の下に共に暮らす叔父の娘、お勢と良い感じ。
が!文三、仕事をクビに。
一方で元同僚の本田昇は昇進!
お勢はなんだか昇のことを気にし始めてきた?
ついに昇に絶交宣言をした文三。
母のため、お勢のため、昇や課長に頭を下げるべき?
よし、お勢に聞いてみよう!

【朗読】

第二編 第十ニ回
いすかのはし

BGM: MusMusさん
活字で全部読んでみたい方は青空文庫さんや本屋さんでどうぞ!

【語彙】

いすかのはし: いすか(鳥)のくちばし。いすかはくちばしの先が左右にずれていることから、物事が食い違って思うようにいかないこと
讒謗ざんぼう: そしり、悪くいうこと

【あとがき】

意気揚々とお勢に相談してみた文三。

期待と違う答えが返ってきて、
昇に心変わりしたのかと、
そうなんだなと問い詰め、
お勢にガチギレされてしまいました。。

ダメだこりゃー😂

お勢は、
誰かに仕事を頼むなら誰に頼んだって同じじゃないかと、
冷静になれと、
少し諭すようなことを言ってましたね。

お勢、意外にちゃんと考えてたんだなー

まぁ結局どちらも最終的に頭に血が上って
売り言葉に買い言葉のようになってしまいましたが。

今回で第二編は終了です。

次回はついに第三編、最終章に突入となります。
文三、お勢、昇の三角関係は、果たしてどういった結末を迎えるのか?!

よろしければまたお付き合いください。

🍀🍀🍀
大前提としてこのようにいろいろ調べてるのは、あくまで朗読のためです。
専門家でも何でもないので、思い違い、読み間違えもあるかもしれません。一応自分なりに調べて自分なりの理解で読んでいます。
その辺はご了承ください。

何かお気づきのことがありましたらぜひぜひお教えいただきたいです。
今後の朗読に役立てていきます!

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