見出し画像

英語で読む『赤毛のアン』㉕Chapter2-8

赤毛のアンの原文を少しずつ、ほぼ週一ペースで読んでいます。
今回は25回目。
チャプター2の19段落目(途中から)部分です。

【前回までのおさらい】

マシューはお洒落して孤児の男の子を駅まで迎えに行きました。
が、駅で待っていたのは女の子!
女の子は赤毛の三つ編み、そばかすがあり、誰でも彼女が普通の子でないことは一目でわかるようなタイプの子です。
マシューは決めました。
とりあえずマリラに任せよう!
女の人が怖いマシューがまごついてると、女の子のマシンガントークが始まりました。

【朗読】

(stand.fmに登録しなくても▶をクリックすると聞けます)

【本文】

Oh, it seems so wonderful that I’m going to live with you and belong to属する you*. I’ve never belonged to anybody—not really. But the asylum施設 was the worst. I’ve only been in it four months, but that was enough. I don’t suppose you ever were an orphan孤児 in an asylum, so you can’t possibly understand what it is like. It’s worse than anything you could imagine. Mrs. Spencer said it was wicked不道徳な of me to talk like that, but I didn’t mean to be wicked. It’s so easy to be wicked without knowing it, isn’t it? They were good, you know—the asylum people. But there is so little scope余地 for the imagination in an asylum—only just in the other orphans. It was pretty interesting to imagine things about them—to imagine that perhapsもしかしたら the girl who sat next to you was really the daughter of a belted earl礼帯をつけた伯爵, who had been stolen away from her parents in her infancy幼児期 by a cruel残酷な nurse who died before she could confess告白する. I used to lie awake横になって起きてる at nights and imagine things like that, because I didn’t have time in the day. I guess that’s why I’m so thin細い—I am dreadfulひどく thin, ain’t I? There isn’t a pick on my bones.* I do love to imagine I’m nice and plumpふくよか, with dimplesくぼみ in my elbowsヒジ.”

The Project Gutenberg eBook

【語彙】

〇 belong to属する you: 
belongは中学で習う単語の一つです。
「~部に所属しています」といった意味で使われると習ったのではないでしょうか。
この単語はもちろん部や職場だけじゃなく、人に対しても使えます。
ここでのyouは「あなたたち(マシューとマリラ)」を指しているのだと思われます。
つまり「あなたたちの一員になる」というように。

belongといったら、こんな有名な歌もあります。
Taylor Swift 『You Belong With Me』

はーかわいい。

日本語訳すると「あなたは私のもの」となるでしょうか。
ここではBelong withなので、お互いに自然と引力めいたもので引き寄せられているようなイメージが働くかなとも思います。

〇 There isn’t a pick on my bones.: 
pickは摘むとか選ぶといった動詞で使われることが多いのですが、a pickなので名詞。
「収穫物」みたいな感じでしょうか。
my bonesに対してa pickが無いと言っているので、「骨に肉がくっついてない」みたいな。
孤児院暮らしだった彼女は細すぎることが悩みのようです。
ヒジにくぼみが出来るくらいふっくらしている体つきが、彼女の理想なのです。

【こばち的要約】

女の子のマシンガントークは続きます。
「あなたたちの一員になれるなんてステキ!
これまでどこかの一員になったことなんてほとんどないけど、施設は最悪だったわ!
人々は良いんだけど、想像の余地がないの!
他の孤児の背景で色々想像を膨らませてたけどね。
いっつも横になって想像したわ。
だからこんな酷く痩せこけてるのよね。」

【あとがき】

初めまして、でこんな喋る孤児って。。
マシュー置いてけぼり。笑

あー、これなら
超潔癖マリラとも、
超絶引きこもりマシューとも、
近所のお節介焼きレイチェル夫人とも、
渡り合えるかなって安心です。笑

さぁ、グリーンゲイブルズまでのおよそ8mileの道。
どれほど喋り倒すのでしょうか。
女性が怖いマシューの蚤の心臓は耐えられるか?!

ということで今回はここまでです。
続きはまた来週、よろしければお付き合いください。

いいなと思ったら応援しよう!

こばち・カナダから英語と日本語で朗読してます
いただいたサポートはマイクなど朗読用機材費に使わせていただきます🥰