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英語で読む『赤毛のアン』㉘Chapter2-11

赤毛のアンの原文を少しずつ、ほぼ週一ペースで読んでいます。
今回は28回目。
チャプター2の24段落目(途中から),25段落部分です。


【前回までのおさらい】

マシューはお洒落して孤児の男の子を駅まで迎えに行きました。
が、駅で待っていたのは赤毛の三つ編みにそばかす女の子!
ちょっと普通の子じゃないタイプの子です。
よし、とりあえずマリラに任せよう!
女の人が怖いマシューがまごつく中、女の子は喋り倒します。
「いつかウェディングドレスを着たいわ!結婚するとしたら外国の宣教師ね。このドレスで船に乗った時みんなが憐れんでる気がしたの。でもとびっきりお洒落してることを想像したから大丈夫!」

【朗読】

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【本文】

I wasn’t a bit sick coming over in the boat. Neither~もない was Mrs. Spencer, although~だけれども she generally is. She said she hadn’t time to get sick, watching to see that I didn’t fall overboard船の外に. She said she never saw the beat of me for prowling aboutうろつく. But if it kept her from being seasick船酔い it’s a mercy感謝すべきこと I did prowl, isn’t it? And I wanted to see everything that was to be seen on that boat, because I didn’t know whether~かどうか I’d ever have another opportunity機会. Oh, there are a lot more cherry-trees all in bloom咲いている! This Island is the bloomiest place. I just love it already, and I’m so glad I’m going to live here. I’ve always heard that Prince Edward Island was the prettiest place in the world, and I used to imagine I was living here, but I never really expected I would. It’s delightful嬉しい when your imaginations come true実現する, isn’t it? But those red roads are so funny. When we got into the train at Charlottetown and the red roads began to flash pastパッと過ぎた I asked Mrs. Spencer what madeさせた them red and she said she didn’t know and for pity’s sakeお願いだから not to ask her any more questions. She said I must have asked尋ねたにちがいない her a thousand already. I suppose~と思う I had, too, but how are you going to find out about things if you don’t ask questions? And what does make the roads red?”
“Well now, I dunno=don't know,” said Matthew.

The Project Gutenberg eBook

【解説】

〇 She said she never saw the beat of me for prowling aboutうろつく:
順番に読んでいくと、
「彼女は言った 彼女は見たことがない the beat of meを うろついていること」
ここで問題になるのがbeatです。
動詞でもありますが、theがついているので名詞でしょう。

通常beatの名詞は
(繰り返し)打つこと
負かすこと
という意味で用いられます。
でもそれでは意味が通じない。

更に調べてみれば、アメリカの俗語的用法に、
the beat of ~「~に勝るもの」とありました。

英語版の言語に関する質問サイトでは、
解説していた米ネイティブの方も
「こんな言い方を聞いたことはない」と答えていたので、
普段使いはしない言い方なのだと思います。

ということで、
「彼女(スペンサー夫人)は私(アン)ほどうろつきまわる者を見たことがないと言った」
てことでどうでしょうか。

〇 the bloomiest:
est
が付いてるので形容詞なんですけど、
てことはbloomy(形容詞: 満開の)最上級てことになります。
でもbloomyですでに満開なんで、
「一番満開」?
アン独自の表現方法ってことでしょうかね。

〇 Prince Edward Island / Charlottetown:
プリンスエドワード島
はカナダの東海岸に浮かぶ小さな島であり、
カナダで一番小さな州です。
略してPEIとも呼ばれます。

冬の間は日本との時差が-13時間

シャーロットタウンはその州都です。

シャーロットタウンの春の様子

私が住んでるところはこの郊外になります。
島全体が可愛いところですよー🥰

 red roads:
いっぱい注釈つけてすみません😅
なんせ今住んでるとこなんで、いろいろご紹介したいんです。

この島はほとんどが赤土で覆われてます。

赤土のビーチと崖 (島の中央北側キャベンディッシュの辺り)

だから雨の日などは
車も靴も我が家の愛犬チャッテさんも
赤土でぐちゃぐちゃです😂

【こばち的要約】

「私もスペンサー夫人も船酔いしなかったの。
夫人は私ほど落ち着きない者はいないって。
だってまた船に乗れるか分からないんだもの。
いつもプリンスエドワード島は世界一美しい島だって聞いてたの。
ここに住むことを想像していたけど、それが叶うなんて!
でもあの赤い道は面白いわね。
夫人に聞いたけど分からないって。
それで、頼むからもう質問しないで!もう1000回も質問したはずだから、って言うの。私もそう思うわ。
で、なんで道は赤いの?」
マシューは「わかんない」と言いました。

【あとがき】

女の子のお喋りはまるでジェットコースター。
勢いよくあっちこっちへ飛びます。

それに対してマシュー、
「わかんない」の一言。笑
何気に良いコンビかも?

なぜ赤土か、ChatGPTさんにサクッとお答えいただきましょう。

カナダのプリンスエドワード島(PEI)の赤土は、その島に豊富に含まれる鉄分と粘土質土壌に由来しています。特に、この土壌は「フェライト土壌」とも呼ばれ、赤い色を特徴としています。この色の原因は、鉄分が酸化鉄(錆びた鉄)として土壌内で結びついているためです。鉄分が酸化すると、赤い色合いを持つ化合物が形成され、その結果、土が鮮やかな赤色になるのです。
さらに、プリンスエドワード島の土壌は、長い年月をかけて風化した赤い砂岩や泥岩から成り立っています。これらの岩石に含まれる鉄分や他の鉱物が風化の過程で土壌に移行し、その土地特有の赤土を形成しました。
この赤土は農業にとっても非常に重要で、特にジャガイモの栽培に適しているとされています。土壌の豊かな栄養素と排水性の良さが、農作物に良い影響を与えているため、プリンスエドワード島はカナダでも有名な農業地域の一つとして知られています。

ChatGPTより

ということでジャガイモの名産地、PEIからお送りしました。

今回はここまでです。
続きはまた来週、よろしければお付き合いください。

【あとがきのあとがき】

以前作ったPEIの紹介動画です。

特に3:18辺りから画像と共に紹介してます。

こちらにいらっしゃることがあれば、ぜひお声かけください😆✨
リビングのソファーしかありませんが、素泊まりもできますよー
(※チャッテさんと同室)

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