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朗読・二葉亭四迷『浮雲』⑳第二編 第十回 負るが勝(後編)

ほぼ週一ペースで日本の著作権切れの作品を朗読しています。

今回は『浮雲』20回目。
作中では第二編 第十回 負るが勝の後編です。

【登場人物】

内海文三: 父を早くに失くし東京の叔父の家に居候中。痩せて背が高い。最近失業した堅物。
園田孫兵衛まごべえ: 文三の叔父。
まさ: 孫兵衛の妻、お勢の母。浮気者で大酒飲み。「ひ」を「し」と発音する江戸っ子。
せい: 園田家のお茶っぴぃ娘。小学校後に入塾したが、今年の春の暮れに退塾して家に戻って来た。英学を学んでいる。
いさみ: お勢の弟。現在は某校に入舎中で家には居ない。
お鍋: KYな女中。チョンボリとしたつまみぱなと日の丸の紋を染め抜いた頬の、ズングリムックリな生理学上の美人。
本田のぼる: 文三の元同僚。話がうまい中背の男。課長のご機嫌伺いに余念がなく、そのお陰か最近昇進した。
石田なにがし: かつて英国に留学し、英国のくだらないことならよく知ってる英語教師。文三が仕事の斡旋を頼んでいる。
山口なにがし: 文三、昇の元同僚。文三同様に最近免職となった。

【これまでの『浮雲』】

お年頃の文三は一つ屋根の下に共に暮らす叔父の娘、お勢と良い感じ。
が!文三、仕事をクビに。
一方で元同僚の本田昇は昇進!
お勢はなんだか昇のことを気にし始めてきた?
翻訳の仕事をもらってきた文三、帰宅してみると昇と家の者たちが楽しそうに大はしゃぎ。
悔しい文三。。

【朗読】

第二編 第十回
負るが勝 後編

BGM: MusMusさん
活字で全部読んでみたい方は青空文庫さんや本屋さんでどうぞ!

【語彙】

巨細こさい: 大きいこと小さいこと
カズン:
 cousin(いとこ)、お勢のこと
プロポーズ: 申し出 (ここでは絶交の申し出)
遁辞とんじ: 逃げ口上
Mannerマンナア: マナー
ばく: 反論する
Self-evidenttruthセルフエヴィデントツルース: 明らかな真実

〇 明治の丹治: 
昇が文三を形容した言葉です。
これがずっと分からなかった!
チャットGPTに聞いてもなんかよく分からなかった!

こんなときのための!
とっこうどうさん!
助けてー!!!

四迷の師匠である坪内逍遥『当世書生気質』に関する記事です。

丹次郎は、為永春水(1790-1844)の『春色梅児誉美[シュンショクウメゴヨミ]』(1832)の主人公です。女性3人との恋模様を描いた作品のため、モテる色男のことを「丹次郎」と言ったりします。

とっこうどうさんの記事から抜粋

とっこうどうさんは私にとって近代文学の先生です✨
勝手に学ばせてもらってます(`・ω・´)キリッ

とっこうどうさんも二葉亭四迷の『浮雲』を読んで記事にしてらっしゃいます。
でもそれを見たらカンニングだ!
と、できるだけそれ以外の近代に関する記事を少しずつ拝読しております。
今回は震える手でカンニングしちゃった(*ノωノ)テヘ

いやーさすが師匠、
よくご存じだわーーー(;´・ω・)

【あとがき】

「侮辱だー!
絶交だー!!!」
と怒り心頭の文三に対し、

「おいおい文三、明治だぜ?」
となだめる世渡り上手な昇。
って感じでしょうか。

なんかメンドくさそーと逃げ、
昇と一緒になって笑っちゃうお勢。

やばい、文三。
まるっきりダメじゃん!
ホント子供じゃん!

確かに文三に好意を寄せていたお勢でしたが、
このままじゃ昇のところに行ってしまう!!

ということで、続きは次回です。
よろしければまたお付合いください。


🍀🍀🍀
大前提としてこのようにいろいろ調べてるのは、あくまで朗読のためです。
専門家でも何でもないので、思い違い、読み間違えもあるかもしれません。一応自分なりに調べて自分なりの理解で読んでいます。
その辺はご了承ください。

何かお気づきのことがありましたらぜひぜひお教えいただきたいです。
今後の朗読に役立てていきます!

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