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「流浪の月」がNetflix解禁


何気なくNetflixをいじっていたら
お!?
もう「流浪の月」が配信しているではないか!
配信が始まって以降、まだちゃんと見返せていないので週末にでも観ようと思う。
(なんせこの映画長いんじゃ)

私はこの本のとにかく原作ファン。
この作品きっかけに凪良ゆう作品は網羅したくらいには。

※ここからネタバレあります


原作は、私の読書人生の中でも上位を争う衝撃作品だった。

残念ながら映画では語られていない、更沙の家庭事情も、文の家庭環境も、実はすんごくストーリーに重要な情報がたっぷり。


私としては、夕飯にアイスクリームを食べるシーンが1番心に残った。

自由奔放な親に育てられた更沙。
夕飯がアイスクリームを許可される家庭

対する文は、
「常識的な」親に育てられた。少々窮屈なくらいクソ真面目な家庭で。

そんな文が「夕飯にアイスクリームが食べたい」と更沙に言われ、更沙の自由に付き合ってあげているシーンがなんとも最高で、涙した。


お互い居場所がない2人が出会って、こんなに幸福な時間を過ごせているのにも関わらず、世間はどうしてそれを許してくれないのか。


"人は見たいようにしか見ない"


結局、外野からみたら19歳の大学生が10歳の少女と暮らしている=ロリコン、やましいことをしている。と決めつけられてしまうけれど、この2人の過ごした時間がいかに2人にとって居心地のいいものだったのか、想像すると胸が痛い。

真実と事実は違う。


ネットとか世間の評判だけで、分かって気でいることも、事実を知っているのは本人だけで。

実際に文は更沙に対して何もしていないのに、誰1人それを信じてくれる人はいなかった。



正直暗い話だし、映画も長いし、普段本を読んでいる人じゃない限り原作を読むことは難しいかもしれないけど、

本当に騙されたと思って読んで欲しい。
ネット社会の現代を生きる全ての人に刺さるはず。


「うち、来る?」

文のこの発言から全てが始まるけど、いやもう原作の世界観まんますぎて、文の目が死にすぎてて(褒めている)やっぱこの作品原作も映画もめちゃくちゃおすすめだー!!!!!!!!!!!!

いーろいろあって、最終的に更紗と文は、
誰も自分たちのことを知らない土地で2人だけで暮らす事を決めた。

「また気づかれたらどうする」という文の問いかけに、更紗の返答は

「その時は、また流れていけばいい。」

原作者の凪良ゆうさんは

更沙と文が楽に生きていけるようにと願って、書きました。

と最後にコメントしていたけれど、本当にこの作品を読んで、観るとその願いしか出てこない。
どうかこの2人の穏やかな生活がずっと続きますようにと。


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