走り来る結果
抗がん剤が始まった。
アリムタ+シスプラチン
副作用はそんなになかった。
少し髪が抜けたのと、
口の中がいつもしょっぱかった。
ずっと気持ち悪い感じだったかな?
そんな中、入院してる俺に
先生が駆けつけた!
先生「今日は良い話を持ってきました。」
ニヤニヤしながら言う。
まず、抗がん剤が効いてますと。
レントゲンで確認したところ、白いモヤが薄くなってます。これは抗がん剤の効果ですね。
嬉しいー!かなり喜んだ!
そして生検の結果が出たと。
こばっちさんの場合、
タバコは15年前にやめたという事だったんで、遺伝子異常が原因だと思って時間を掛けてでも調べたかったんです。
やはり異常でして、分子標的薬が使えます。
小林さんは、Ros1遺伝子異常です。
ろすわん?
余りにも聞いた事ない遺伝子だった。
肺がんの遺伝子異常の半分は、
EGFRの方が多く(51%)、Ros1は3%しかいない。
分子標的薬は、ザーコリ、ロズリートレクとなる。これで治療の幅が広がったことになる。
しかも俺の遺伝子は、
先の治療、免疫療法ではキイトルーダという薬が80%効くと判明した。
抗がん剤
分子標的薬
免疫療法
そして治験。
様々な武器を持って闘う準備ができたのだ!
「これならいける!」
そう力が沸いたのを今でも覚えてる。
つづく