知ってたら助かったかもしれない命を救う方法

画像1

ども!長野県長野市にあるフィットネスクラブの支配人をしているこばやしです。クラブは善光寺まで歩いて行ける距離にあります。シニア向けのフィットネスクラブや子ども向けスイミングの運営をしたり、万が一の時に役立つ救急法の普及活動もしています。学生時代水泳部からの水泳経験を生かして、プールでレッスンもやっています。

競合ひしめく長野市のフィットネス業界でどこも生き抜くことに必死だったところにコロナの追い打ち。「選択と集中」でこの荒波を乗り切ってやろうと今年1月にシニア向けクラブにコンセプトリニューアルオープンしたフィットネスクラブのお話です。

今回は、心肺蘇生をするかしないかの見極めのお話。目の前の人が呼吸をしていない場合、医師免許を持たない人がすぐできることは、119番通報と胸骨圧迫です。でも、その人が、息をしているかしていないか判断つかない時はどうしましょうかというお話です。

皆さんのお役に立てたらうれしいので、是非最後までお読みください。

もし、家族が、胸を押さえてうずくまり、そのうち動かなくなったら?!

85歳以上の女性における死亡原因の第1位はがんではなく心疾患なのをご存じですか。

心疾患とは、心臓に起こる病気の総称で、心臓に酸素が行き渡らないため引き起こされる病気ことも心疾患と言います。厄介なのは、手当てが遅れると、生命に関わる病気であるということ。つまり、家族に胸痛や心臓発作が起こった時、それを心疾患だと瞬時に判断し、適切に手当ができるかが重要となります。

呼吸をしているようだが、反応がない!これって大丈夫?

人が倒れています。呼びかけに対し反応がありません。この時点で119番通報です。そして、普段通りの呼吸があるか確認します。呼吸がない場合出来るだけ早く胸骨圧迫に移るために、この呼吸の確認の仕方は、高い場所から全体を俯瞰するような感じで観察します。明らかに呼吸がない場合はすぐに胸骨圧迫です。そして、胸が上下に動いていたり、息をしている様子でしたら、回復体位にするなどして救急隊を待ちます。

でも、呼吸をしているのにしていない場合があります。これを知っているか知っていないかで、救急隊がくるまでの手当が変わりますので、注意が必要です。

例えば、胸を押さえた後、静かに呼吸をしているように見える・・・、意識がないけど、呼吸っぽい動きをしている・・・でも、なんか変だよな・・・そんな動きが見て取れたら危険なサインです。


まず動画をご覧ください。(4:03付近)

この状態は死戦期呼吸と言われ、死の直前の喘ぎあえぎ呼吸です。
突然の心停止から数分のうちに生じることが多く、一見呼吸をしている様子ですが、実は呼吸は停止しています。ここで、難しいのは、普段どおりの呼吸と死戦期呼吸をどう見分けるかということです。

死線期呼吸そのもののパターンはいくつも存在しますが、一つ言えることは通常の呼吸ではないというということです。

動画のように、この呼吸を普段からやっていたら、ねえ、大丈夫?と間違いなく声を掛けますよね。普段通りなのか、そうでないのかで見極めましょう。

疑いを持った時は躊躇なく胸を押せ!

心肺蘇生は、まず基礎知識を学ぶことを前提としますが、専門家でないかぎり呼吸の見分けは難しいもの。でも、傷病者の呼吸が普段通りの呼吸かどうかの確信が持てない時は、救命につながるかもしれないという確率を優先し、勇気を持って心臓マッサージ(胸骨圧迫)を行ってください!

それは、心臓マッサージが傷病者に害を与える影響よりも救命の可能性を優先しているからです。マッサージが不要の人に行った場合の害を考えるあまり、本当に必要とする人にマッサージを実施できなかったなんて事態が起きないようにすることが大切です。

特に、家族にこういった事態が起きた時、知識がなく助けてあげられなかった・・・という事が起こらないように、一度は上の動画をご覧いただき、万が一に備えてください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。皆さんのお役に立てたらうれしいです。



いいなと思ったら応援しよう!