とても辛いのに泣けないのは本当にまずいのかもしれない

昨日、電話で母親に叱咤激励されてから本当に涙もろくなった。
いろんな人に相談していたはずだけど、自分で抱えこみすぎていたのかも。
というか、誰も具体的な道を示せるわけがないので、はなから壁打ちだと諦めていて抱えていたのかも。
こんなに辛かったのに、本当に泣いていなかった。
今まで溜まっていたものが文字通り堰を切ったように溢れ出たんだと思った。

さっき、研究室の先輩が飯もろくに食えなくなった僕を心配して晩御飯に連れてってくれた。
食欲は戻ってきたけど、今まで通り食べられる自信はまだなかったので、小さな温かいとろろそばをご馳走になった。
その先輩は、明るくて、気遣い屋さんで、根っからのいい人で、周りのみんなを笑顔にする、まさに太陽のような人。
それでいて研究熱心で、色々苦労されていることも多いだろうに、黙々とデスクに向かったり、実験したり、調査したりしている。
本当に非の打ち所がない人で、
それでいてちょっとポンコツなのがずるい笑

その先輩にどこまで僕のことが伝わっているか知らなかったので、とりあえず博士に行く自信がなくなって、でも就活するには遅いし、そもそもどうしたいかわからないから、今はとりあえず休学するつもりだということ、
もし博士に行くなら例の研究室だということを伝えた。
なんか、このときもめっちゃ泣いちゃった。
人が心配してくれて嬉しかったんかな?

あと、以前の記事で登場した林長の先生がわざわざ連絡してくれた。
実は来年度からの実験日程のことで、断続的にやり取りが続いていた。
(この表現は正確ではない。ただちゃんと話すと大変なのでそれはおいおい話すかもしれない。)
DC1 に落ちて、それを機に研究室変更を勧められて悩んでいるというところまでしか、伝わっていないはずだったので、この際時系列から何から全部伝えた。
それがまさか今度お話ししませんか?なんてお返事をしてくださるなんて。
とってもお忙しいのに何でたかだか1週間くらい面倒見てやったくらいの他所の学生をこんなに気にかけてくれるんだろう。
まさか次にお話するのが研究の話題じゃなくて、お悩み相談になるとは思ってなかったけど。

実はその先生以外にも気にかけてくださった先生がいる。
その先生の研究室は学生さんが非常に優秀だ。もちろん先生も。
現在の所属研究室の4つ上?の先輩がその研究室に進学していたのをきっかけに、割と研究室単位での交流が続いている。
僕はその先生と話したのはたぶん2回程度しかない。
でも勝手にその研究室にはちょこちょこ出入りしていて、学生さんとはほとんど顔馴染みだった。
その研究室は、進学を断られた例の理論系の研究室がすぐそばにあり、そこの進学を考えた。
(理論系の研究室は進学を断ったきたのであって、研究指導は断っていない。)
しかし、様々な事情があって、そこへの進学は断られてしまった。
でも、まだ論文も出したことないし、学会で賞を取ったりしたわけでもないこんな僕をすごく買ってくれている。

個人的にずっと悩んでいたことであり、不思議なことであったのだが、どうも僕は買い被られやすい。
それは、実証の研究室にいながら数理モデルを使っている物珍しさなんだろうと思っていた。
実証側の人たちと話せば、数理モデルが使えると言っただけで「え、じゃあこんなこと数理モデルありませんか?」と聞かれたりするし、
理論側の人と話せば、「数式のままでも話の通じる実証側の人」というように珍しがってくれる。
まあそのどっちつかずなスタンスを上手く利用して話していたのは間違いないけど。

このことを温かいとろろそばをすすりながら、太陽の先輩に聞いてみた。
そしたら、ただの物珍しさだけじゃなくて、本当に貴重な人材だからだよって言ってくれた。
メンタルズタボロの後輩には今は慰めるしかないからこう言ってくれたのかもしれない。
でも、素直にうれしかった。
これは意地でも研究続けた方がなんか実りがあるのかもしれない。
博士進学しようとまた思えるようになってきた。
とはいえ、また明日は絶望と共に起床するかもしれないが。

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