久しぶりに釣りへ行く

明日は、久々に釣りへ行く。
どのくらいぶりだろう。1ヶ月はまともに行っていなかったんじゃないかな。
そう思ってカメラロールを見たら、最後の写真は8月19日だった。
その後にもちょっと行った気がするが、記憶にないのでおそらく自分の中で釣りに認定していない。
丸々2ヶ月弱釣りに行っていなかったわけである。
学部3年生以降、釣りはひとつの趣味を超えている気がする。
していないと明らかにストレスが溜まっている。

明日の狙いはブリだ。
青物の引きはイカつい。
これでもかと引いてくる。
一度味わってしまったらやめられない。
これだから、釣りはやめられない。

基本的に磯に入ったりと少々の危険を伴うため、漁港でない限りは1人では行かないようにしている。
そうなると、自然と釣り仲間に声をかける。
行きの車の中は、釣りの話ももちろんだが、他にも共通の話題があった方がいい。
必然的に学振を書き始める時期からは、同じように博士進学予定の釣り友だちと行く頻度が増えた。
もちろん、学進が終わってからも互いを労うため、リフレッシュ・フィッシングをしていたわけである。

すると、就活中の釣り友だちとは、あまり釣りに行かなくなった。
明日は久しぶりにそんな友だち2人と釣りする。
別に博士に行く予定の釣り友だちを避けているわけではない。
ただ、なんとなくである。
彼らはどこへ就職するんだろうか。

彼らには申し訳ないが、明日は釣れないでほしい気がする。
ただ海を眺めていたい気がするから。
ただ海を眺めるだけじゃ手持ち無沙汰だから釣りをしたい気がするから。
今まさに昇っていく陽を浴びながら、大海原を目前にしていたい気がするから。

現在、ポスドクをやっている先輩がいる。
僕が4年生の時にD3だった研究室の先輩だ。
ポスドクを機に遠く離れた場所にいるが、折に触れて連絡したり、相談させてもらっている。
学振の添削でもお世話になった。
僕の中で右に出るものはいない、かっこいい先輩。
面倒見のよい、みんなの兄ちゃん。
僕の憧れの博士像とは彼のことである。

その先輩にもこれまでの件は相談している。
ちょうど体調を崩されていたので、休学することまでは伝えられていない。
前に、その先輩に相談した時、悩んだときは温泉に行けと言われた。
先輩にとっての温泉は、僕にとって釣れない釣りだと思う。

僕が博士進学への自信を無くしたのは、その先輩みたいになれないと思ったからなのかな?
僕は後輩にちょっかいをかけてしまいがちだ。
呼ばれてもないのに後輩の研究に首を突っ込んで進捗を聞いたりしている。
それを面倒見がいいと見るか、ただ後輩が大好きな先輩と見るかは意見が分かれるところだろう。
ただ、知的好奇心が第一の理由でないことは確かだ。
知らず知らずのうちにその先輩になろうとしていたんじゃないか。
進学するなら、ただ泥臭い平凡な博士でいい。
だって、そんな余裕はないだろうから。

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