iOS_の画像__11_

『THINK WILD』/リンダ・ロッテンバーグ/訳:江口泰子

 こんにちは。こばやしゆなです^^今回も書評を書いていきたいと思います。

 今回書いた本「THINK WILD」は「誰にも言えないアイディアを持っていて、悩んでいる人がいたら読んでほしい」という著者:リンダ・ロッテンバーグさんが懇願している本です。

大きく分けて3つ

 本は、大きく分けて3つに構成して書かれていると思います。

1つ目は「始める」、アントレプレナーになるためのロードマップを紹介しています。テーマはアティチュード(姿勢)。

2つ目は「成長する」、アイディアを大きく育てる方法について紹介しています。テーマは自己理解。

3つ目は「成功する」、アントレプレナーのように生きるとはどういうことか、焦点を合わせています。テーマは自分はどうしたいのか。


リンダ・ロッテンバーグさん

 少し彼女の経歴について話したいと思います。

現在、エンデバー(Endeavor)共同創業者廉CEO

1997年、エンデバー設立しました。エンデバーでは、40,000人を超える起業家と面談し、審査の末1000人以上の起業家を支援し育成する事業を行っています。

共同創業者CEOとして毎日忙しく暮らしていますが、結婚し、作家の夫と双子の娘と暮らしています。

誰もが起業家精神を持っている

 私は、この本は「起業家を目指しているすべての人がターゲットではなく、何かに挑戦したい/変えたいと思っている人すべての人」だと思います。

実際、リンダさんもこの本で、

人は誰でも起業家精神を持っている。起業家精神は事業を始めたいというだけではなく、身近な何かを変えたいと思っている人もアントレプレナーだ。

と述べています。

アントレプレナーとは、起業家を指しています。リンダさんは、アントレプレナーという言葉を多く使っています。

つまり、「起業したい」という人以外の人もアントレプレナーの精神を持っています。例えば、今の生活を「少し変えたい」と思っていて、それを実行することもアントレプレナー精神があると言えます。

また、アントレプレナーは「ここぞ」という時に行動に移すことができるのです。つまり、切り札を切るタイミングをしっかり心得ているのです。ここでは何事にも、一歩踏み出せば、小さなことでも変えることができる。ということを強く私達に問いかけているのではないかと私は思います。


「頭がおかしい」と呼ばれる

 「人と違うことをして、他の人に変な目で見られる」

って思ったことはある人はいませんか?

私は何度も思ったことがあります。

実際そのようなことを気にして、やりたいことに挑戦できなかった人も多いと思います。しかし、実際に事業を成功に導いている人達は「人と違うことに挑戦しています」

言い方を変えれば「人が向かってるのと逆の方向に走っていく人」が成功しているのです。

仕事も同じだと私は思います。人と同じ方向に進むと、誰でもできるような仕事を振り分けられます。実際、それは自分ではなく他の人でも融通が利きます。しかし、ここで人が向かっているのと逆の方向に走っていく人は彼にしかできないことが仕事としてできるので、自分にとってかなり価値のあるものだと思います。そのような人が、前に進むことによって成功を勝ち取ることができるのではないでしょうか。

ここで、少し私の話をさせていただきます。私は、大学に入学するまで目立つこと、つまり人と違うことをすることに嫌悪を抱いていました。しかし、大学に入り、友人と話した時に友人が私が全く知らない世界にいるような話をしてくれました。

そこから私は、「人と同じような典型的な道を歩きたくない、自分のやりたいことに挑戦してみよう」と決意しました。

そのおかげで、女子の文系の私が全く無関係だったプログラミングを始め、メンターという立場になりました。そこで様々な人と出会い、今は広報インターンをやらせていただいていて、様々な経験をしています。これからもしていくつもりです。このように、少しずつ決められた道を歩むのではなく、少しイレギュラーな道を歩いてみるのはいい経験になるのではないかと改めて思いました。


混乱は受け入れる

 誰しも、突然自分が予想していなかったことが起こることに混乱してしまうことはありますよね?

 「失敗してしまったこと」や「達成できなかった」など様々なことが当てはまります。そんな時は、「ピンチをチャンスに変える」という考え方が良いと思います。

 まずは、ピンチに陥り、混乱しても物事をよく考えます。そして、それをチャンスにとらえることで前向きな考えになります。実際、ピンチと考える時に、それがチャンスと考えるだけでも考え方が前向きになり、楽しくなり行動が前向き方向になります。


始める前に自分を理解

 何かを始めるときは自分ひとりでアイディアを挙げることはできます。しかし、事業を成長させるとき必要なのは仲間です。その仲間を集めるときに重要なこともあります。それは、「まずは自分をしっかり理解すること」が大切なことです。自分を理解することによって、何が自分の長所・短所なのかが分かります。それを活かして活躍することができるようになります。

 また、仲間集めの時に「誰が自分の短所を埋めてくれるのか、自分に指摘をくれるのか」などを考えるべきです。それによって、新しく始めることが成功・失敗するかが分かれるかもしれません。

外を見渡して手本となる英雄を見つけだし、その理想像を必死で真似ようとするよりも、自分の内面を見つめよう。自分のー長所ーとー短所ーを見極めて、強みを伸ばすのだ。事業を拡大するための第1歩とは、まずは自分自身を知ることなのだ。

 

本当の勇気は「弱さ」を認めること

誰だって、自分の弱いところを見せたくないと思う人は少なくないと思います。私自身も見せたくありません。しかし、仲間で何かに挑戦するときは自分の弱さを認めて仲間にさらけ出したほうが関係値が上がると思います。

これは私が以前行っていたインターンの時に聞いた話です。

相手と関係を深めたいのであれば、自分の今までで最も失敗したストーリーを話すべきである。そうすることで、お互いに心を許し合い仲が深まる。

人は自分のいいことしか話しません。そこで、自分の失敗体験を相手に話すことでお互いに打ち解け合えるのです。

なので、「事業・サークル・バンド立ち上げ」というように仲間との新しい挑戦の時など、慣れてきたら自分の失敗談を話して見るといいかもしれません。

求めるもの

私達が働いたうえで求めるものは何でしょうか。

愛・家族・友人・お金

様々なものが出てきます。そこで企業はかつて、従業員にさらに働いてもらうため「給与を多く出す」という戦略を行う所もありました。

しかし、今の時代は報酬(お金)をもらうためだけに働いているのではない人が多いのです。もちろん働くには、お金はもらいます。しかし、お金+自分を必要としている肩書というものを求めて働く人が増えているのです。また、それがプラスであるだけで働く人々の気持ちが変わるのです。

従業員や職員が”自分が評価されている”と実感できるような新しい肩書を作ってしまうことです。

実際にこのようなことを実践している企業はあります。例えば人材業界。人材業界の仕事には派遣社員を扱う仕事があります。派遣社員は毎回働く環境や内容が変わってしまうこともあります。そこで、働く生産性を上げるため、

社員のやる気を高め、能力を引き出し、職場のパフォーマンスを上げるように人材業界が考えた戦略があります。

・派遣社員の人を下の名前で呼ぶ「信頼関係を深めるため」

・その人の働き具合をよく見て、具体的に良かったことを伝える「やる気を引き立たせるため」

などを気にして、人材業界は生産性を上げているのです。

このように、働くにあたって求めているものはお金だけではないことが分かります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?