『20歳のときに知っておきたかったこと』/ティナ・シーリグ
スタンフォード大学医学部で博士号取得した後、コンサルタント業や起業家や教育者として活躍しています。
この本は、著者の息子が16歳の時に、「自分が社会に出たときに知っておきたかったと思うことを伝えたい」という気持ちがあり、彼女はそれをリスト化しました。そして、大学の講義でそれを話したことがきっかけに、本を書こうと思ったティナ―・シーリグが書いた本です。
「この本には
人生を変える言葉がいっぱい詰まっています」
上の文章が本のそでに書かれている言葉です。私は、このそでに書いてある言葉を見てわくわくが止まりませんでした。本のタイトルには「20歳のときに知っておきたかったこと」と書いてありますが、これは実際に20歳以外のチャレンジ精神を持った好奇心旺盛の人・夢を持っている人、みんなに向けて語り掛けている本だと思います。
各章のタイトル名に目が惹かれる
目次を見たとき、興味を注がれるタイトルが約9個書いてあります。一つタイトルを挙げると、「レモネードがヘリコプターに化ける」~幸福は自分で呼び込むもの~というものがあります。これは、幸運の人は生まれながら運がいいというわけではなく、出会いは一期一会と言うように、どこで出会う人をも大切にする人が幸運の人間、つまり、目の前に転がってきたチャンスを生かす人が幸運の人。
この本では、
ある時、レモネードの使い方を聞かれた人は、丁寧にレモネードの使い方を教えました。そして、その人と仲良くなり二年がたった時、彼のオフィスを尋ねました。するとそこには、自家用のヘリコプターが置いてあり、それに乗せてもらいました。
とありました。この思いがけない体験は、その場に身を置き、すすんで人助けをして、二年経っても連絡を取ろうとしたからです。
このタイトルは比喩表現を使って、このタイトルを考えたのです。
レモン(=問題)をレモネード(=チャンス)に変える方法を紹介した。レモネード(=問題を解決した良いこと)がヘリコプター(=素晴らしいこと)に化ける
という表現を用いていました。
「新しいことに挑戦することを忘れさせない」
私がこの本を読んでみて、初めに思ったことは「挑戦する」という言葉を思い出させてくれるような印象を持ちました。この本では、いろいろな形での「挑戦のHow to」が書かれていました。例えば、スティーブ・ジョブズのような、みんなが知っている名前で書いてあると頭に入りやすく、「こんなに今、有名な人もこんな経験があったのか」と改めて考えさせられます。
新しいことに挑戦するとき、初めは「失敗」と「辞める」という決断が始めに来ると思います。その二つについてまとめようと思います。
失敗は次につながる
ある章のタイトルで「早く、何度も失敗せよ」と、書いてありました。本文中では、シリコンバレーでの言葉が使われています。「失敗はイノベーションの一部として、当然のことと受け止められています」
また、
「失敗こそシリコンバレーの強みの源泉」
「一度も挫折したことない人を見ると、経験から何かを学べたのだろうかと不思議に思う」
という言葉も書いてあります。
このように、挑戦することが成功するまでに数多くの失敗を経験して、成功に繋がるということを深く私たちに伝えてくれています。
また、失敗して新しいことを始めるときは、今行っていることを辞めなければいけないときがあります。その時の「いい辞め方」「悪い辞め方」や「辞めることは、逃げることではない」ということについて述べていて、私も以前行っていたインターンを辞めるとき、「辞める」という大きな決断をして、今があると考えていることから「あの時、決断していなかったら、もやもやのまま、だらだら続けていたのかもしれない」と思い、あのころの自分に「ありがとう」と言いたくなりました。
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