人文主義のいいところは誤魔化していないところである
人文主義のいいところは人間の率直な感覚をごまかさないところである。
率直な思い、考え そういうものをごまかさない。
官僚主義(≒要するに大規模組織制度)とか、労働とか会社とか就活とか、全部ごまかしなわけである。ごまかしたり妥協したり、なあなあにしたりしたものたちの長年の産物なわけだ。
また、正しさがある程度、人文主義(人文学)のなかでは認められていると思う。それの存在感がある。というか、正しさを追求することが、人文学の目的の一つとして在る。
「正しさ」とここで言っているのは「よく考えたら、基本的にみんなが納得できるよね」という評価基準をクリアした(それは、学問的な議論=論理的な推論によって担保される)ものたちのことである。
※人文学だけではなく、まともな学問では、それ(正しさ)は追求されている。人文学においては、そのなかでも人間の関係の仕方や生き方、社会や共同体のあり方などにおける正しさを、探求の対象にしていると認識している。