ただ、暑がるなかれ(ギリシャ)
せっかく化粧品を仕事にしながら年齢を重ねたので、人生の記録代わりに
他の国で出会った化粧品とか、へーそういうのあるんだみたいな化粧品なんかを、ポツポツ書こうと思っています。
私の思い出のためというよりは、わりとこういうことって仕事に役立つと思うのです。
接客でも役立つことがあったり、商品開発するときのアイデアの種になる時もありますし、広告とか企画つくる時に助けられることもあったりします。
まあ、なにかと頭の引き出しにしまっておくと便利なのです。
“とにかく夏は暑いので、化粧品なんて使いたくない。”
いや、そうかな?
私、太陽が恋しくなる化粧品と出会ったことがあったような・・・。
私の太陽の記憶で一番強烈な印象は、「ギリシャ」
今回は、ギリシャの太陽と共に、陽射しが恋しい化粧品を思い出したので
書いてみようと思います。
滞在中、湿気のないギリシャの陽射しは、殺人的でした。
とにかく、太陽は “刺すように鋭い”
水に濡らした布も、洗濯物も瞬殺で乾くことに驚きました。
湿気がないって、こういうことなのかと
目でも実感した出来事でした。
湿気の国の日本人の私が受けた衝撃。
本当の意味での“乾燥”を知ることとなりました。
そんな攻撃的な太陽と乾燥カラカラの国で
保湿の女神は滞在中、日本人の私に一度だけ微笑んでくれたのでした。
ギリシャ神話的には、雨を降らす「ユピテル」かしら?
それとも美の女神「アフロディテ」?
「ありえない!雨の降らないギリシャで、滞在中のこのタイミングで珍しく雨が降るなんて!」と
アテネ在住の知人たちがザワつきました。
ところで、ギリシャといえば今でこそメジャーになった「ギリシャヨーグルト」ですが、私のギリシャヨーグルトとの出会いはこの時でした。
ギリシャでは知人の家&別荘に滞在していたのですが、朝ごはんに毎回おいしいヨーグルトを出してくれるのです。
「何?これ? おいしすぎる!」
その時、これはギリシャヨーグルトだと教えられたのでした。
このギリシャヨーグルトですが
私はこの時、化粧品の成分としても出会うことになるのでした。
“刺すように鋭い” 太陽が降り注ぐ
そんな過酷な国だから
滞在中、その国の化粧品を試してみることにしました。
すぐに私は、「Korres(コレス)」というギリシャのホメオパシー薬局発祥のブランドのアイテムをを買い求めました。
とても自然な化粧品で、さらにギリシャヨーグルトが配合のものまであると知人が教えてくれました。
当時、いくつか乳酸菌のコスメは日本でも発売されており
肌にパンっと張りがでて
むっちりした密度の高い肌になるので乳酸菌ケアは、
結構好きなタイプのケアでした。
濃厚なギリシャヨーグルトと聞いたら
なんだか期待してしまうイメージありますよね?
私がその時、購入したのは
・ヨーグルトマスク
・ヨーグルト配合のアフターサンケアボディミルク
・ヘアケアローション(スプレージェル)
・アーモンドヘアミルク
どれも、ギリシャの陽射しと乾燥に
最高の仕事をしてくれるアイテムでした。
強力にパサパサとかカサカサがなくなる、威力!
今は当時のパッケージと変わってしまっていますが、外箱のパッケージデザインはとても印象的で、その後仕事でデザインを考える時のアイデアの参考になりました。
(数年後、この記憶から着想を得てつくった海外向けのツールは好評でした。なんでも記憶の引き出しにいれると後で使えることがあるものです。)
数年前は日本でも購入可能でしたが、現在は店舗はなくなっています。
今、あらためてこのブランドを見直しても、
サスティナブルの考え方や、ギリシャの自然、植物を満喫できるこのブランド。
実は今の時代にピッタリなのにと思ってしまいます。
うーん、時代が一歩早かった?
いや?やっぱり日本が遅れてるのか?
いやいや、太陽の陽射しの違いですね、きっと。
ギリシャの太陽のために生まれた化粧品ですから。
あのコレスの化粧品を思い出すと、
ちょっと日焼けしたくなる私がいます。
冷やした、あのヨーグルトマスクを顔全体に広げたい。
アクロポリスは、街より高い位置にあるので、
さらに陽射しがすごかったです。
神殿ですものね。太陽に近いわけです。