Scrum Sunrise2024に参加してきました

ITプレナーズさんからお声掛けいただき、こちらのイベントに参加してきました

気付けばオンサイトでのアジャイルのカンファレンスの参加は久しぶりで、色々と学びも多かったので感想を書いてみようと思います

スクラムがどのようにイノベーション推進に役立つか

Scrum.orgのCOOのエリック・ネイバーグ氏による基調講演。日本は初来日とのこと。
野球が趣味ということで野球と仕事の共通点の話があり面白かった。プロダクト運営モデルやプロダクトとプロジェクトの違い、スクラムのアンチパターンや事例紹介など色々と勉強になりました。

アジャイルで築く新たな価値 – アサヒグループの挑戦

アサヒでのアジャイルの取り組みについての話。アサヒグループではアジャイルな働き方の浸透によるデジタルネイティブな組織(※)への変革を目指しているということで、取り組みにおける現場での生の声が聞けて非常に参考になった。
また、これからの活動で話にあった以下の3つのことはまさにそうだなと思うので、勇気を少しもらえた気がした。想いがのってる登壇ってやはりいいなと感じました。

・小さいことの積み上げ
・仲間を増やしていくこと
・灯の連鎖を起こすこと

※)データ能力の定着、イノベーション、顧客体験の重視、アジャイルな対応と迅速な適応力、データプラットフォームの整備

全員参加型ワークショップ!シナリオで探る、スクラムの3つの責任

以下のシナリオを通じて、PO、開発者、SMの責任や姿勢について3人チームでディスカッションするというワークショップ

アジャイルの教育ってどうすれば良いか悩んでいたけど、こういったワークを通じて学んでいくのもいいなと感じたので、ちょっと試してみようと思います。

また、SMやPOは状況に応じて以下のような役割を使い分けるという話があり、最近悩んでいたSMやPOの育成が難しい理由の腹落ちができた感がありました。

SM:
先生、メンター、ファシリテータ、コーチ、スクラムの支持、介入、最終目的を示す、あえて何もしない
PO:
ビジョンを示す、協力する、顧客担当者、意思決定をする、実験を実行する、インフルエンサー

アジャイルに学んだ私のリーダーシップ、アジャイルが磨きをかけた組織醸成

製薬会社でのアジャイル導入の話で、システム開発だけでなくマーケティングやカスタマー部門においてもスクラムを導入しているという『組織アジャイル』の実態について聞くことができた。
部署としてはマーケティングや営業など分かれていても、チームは部署横断で組成され、スクラムマスターという部署があり、各チームにはスクラムマスターが1人ずつ入っているという体制は参考になりました。

地方銀行Xアジャイル対談

1番興味があった対談。岡本さん司会のもと、以下5問のQA形式にて行われました。

Q1:アジャイル導入の背景、なぜアジャイルか
Q2:IT/デジタル人材の内製化について
Q3:アジャイル導入にあたり苦労したことは?
Q4:ビジネスに対して導入の成果は?定量的な成果や効果などは?
Q5:人について、採用と育成

どのQAも示唆に富み参考になったが、 Q3における岩間氏からの銀行文化においてはQCDが全て守られるのが当たり前だった為、トレードオフスライダーなどの考えが受け入れられないことがあるという話は確かに一理あると感じた。

また、FFGの松崎氏がやべぇと表現してた北國銀行ほどのアジャイル推進する組織(勘定系までアジャイル開発を取り入れているおそらく唯一の銀行)になるためには、トップにアジャイルに精通している人材がいて強く推奨していくこともやはり大事なのだと感じることができました。

まとめ

今回初参加のカンファレンスでしたが、個人的にセッション数や人数、規模、場所、費用(無料!)が程よく、Agile JapanやRSGTとはまた違った気付きが色々あったので、また開催されることあればぜひ参加してみたいと思いました。
また、Scrum.orgの資格にも興味でてきたので(今までは英語でしか受験できなかったものが日本語化されるようになるとのこと)日本語化されるタイミングで受験してみようと思います。


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