食べ物の好き嫌い、偏食_小さな種 通信②
こんにちは、言語聴覚士&元保育士&子育て母のまりこです。
早いもので、もう3月が目前。ご卒園やご進級がすぐそこに見えてきましたね。 皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマ、好き嫌いや偏食は、昔から世界中で語られてきた問題のようです。皆さんの中にも子ども達の、もしくはご自身の好き嫌いが気になっている方がおられるかもしれません。時に食事を憂鬱にさえする好き嫌い。世界の研究から分かってきた事をまとめました。
第2回 食べ物の好き嫌い、偏食
1.偏食は自然な発達の中で、2歳頃の子ども達の約50%に見られ、就学前に悪化し、その後10代などで多くは自然に克服される(※ 必要な栄養が摂れない、生活に支障が出ているといった程度の強い偏食は、小児科などへのご相談をお勧めします。栄養士、ST、作業療法士などによる積極的な支援を検討する必要があるかもしれません)。
2.大抵の栄養は、「6つの基礎食品群」の同じグループの他の食べ物で補える(食事のお残しは、園等と家庭で情報を共有し、数日単位で栄養バランスを取るという手もあります)。
🍖魚・肉・卵・大豆製品 /🥛牛乳・乳製品・海藻・小魚/🥕緑黄色野菜/🍓淡色野菜・果物 / 🍙穀類・芋類・糖分 / 🍕油脂類・多脂肪食品
3.新しい食材や苦手な物へ、自然に慣れ・親しめる気長なサポートが克服を助けるポイント。具体的には…
① 👀日常的に見る (食べ物自体や、美味しそうに食べている人を)
② 👏準備に関わる (買い物、冷蔵庫の出し入れ、盛り付けなど)
③ 😉誘い、挑戦を一緒に喜ぶ。決して無理強いしない (「一口だけ!」も 強制になるなら、控える勇気が大切)
④ 🍽️盛り付けは少しずつ (余裕があれば 形や、出す順序 の工夫も試す価値あり)
私も息子の好き嫌いには、長い目で上手に対応していきたいと思います…!
お読みくださりありがとうございました。
次回のテーマは、「ことばの発達」の予定です。
参考文献
1. クレア・ルウェリン、ヘイリー・サイラッド 「人生で一番大事な最初の1000日の食事-「妊娠」から「2歳」まで、「赤ちゃんの食事」完全BOOK」ダイアモンド社、2019年
2.島村華子 「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン、2020年
3.山崎祥子 「そしゃくと嚥下の発達がわかる本」芽ばえ社、2015年
4.高柳涼子 「子どもの偏食は動物的本能が原因…!?栄養面の心配は?」掲載日、更新日: 2016年 https://iko-yo.net/articles/1322?page=2
5.「困った! 子どもの偏食」NHKすくすく子育て、放送:2016年 https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2016/676.html
サポートエリアまでご覧いただき、ありがとうございます…! ゆっくりペースですが、コツコツと続けていきたいと考えています。