水道の水をシャワーからストレートに切り替え、容器の小さな入れ口に水を流し込む。左右に分かれて貯まる水がひとつになり、9割方貯まったところで水道のレバーを下げる。コンセントはもう差してある。容器をアイロンにセットする。 アイロンを出すのはいつも億劫だが、編み物の仕上げには必須だ。このでこぼこのカンカン帽もいくらかましになるだろうか。2週間ほどかかって子どもに帽子を編んだ。ラフィア風糸は指に引っかかり、編みにくかった。どうせならきれいに仕上げたい。5日かかってようやくアイロンを
わたしは日々を暮らしていく中で文章を書いたりしなくても何も困らないのだか、一定期間おきに何か文章を書きたいと思うようになる。 そこでnoteをはじめたのだが、まったく続かなかった。 そしてまた何か書きたい。残しておきたいと思い、書いている。 何を書こうか、と思う。 特に誰かに伝えたいことはない。 自分の中の気持ちのもやもや、とかも見当たらない。 わたしの日常など特におもしろくもなんともない。 でも、 忘れたくないこと、きちんと残しておきたいことはわたしにもあった。意外にも
目が覚めてスマホの電源ボタンに触れると6:15と表示が光る。 また寝坊した。 反射的に左を見るとシーツがシワをつくっている。視線を足元に移すとまるくて白い小さな顔が私の膝の先で寝息をたてていた。 少し頬をほころばせ、右側には一瞥もくれてやらず静かにベッドから出た。 今日は水曜日。平日だからいつも通り。 子どもを保育園に預け、自宅で仕事をする。 急ぎの仕事があったので掃除の前にある程度仕事を片付けた。 天気がよかったのでシーツと薄掛け布団を洗濯した。2階のベランダに
私は先日40歳になった。 40というともう大人だ。成人するまでの年月を二回りもしたのだ。立派な大人である。 私には1歳になる子どもがいる。 まだ食事を1人でとることはできないが、初めは裏ごししたどろどろのおかゆからスタートし、だんだんと水分が減り、いまでは少し柔らかめのごはんを大人と同じ炊飯器からよそって食べている。食べられる食材も増え、野菜などはスティック状にしてやると自分で手づかみしてあーむと食べる。 スティック野菜にした10cm弱のにんじんを一本、噛みちぎらずに口の
なんでブログなんか書くんだろうね。 どういった文脈だったかは覚えていない。当時学生だった私はおそらく小馬鹿にしたようなニュアンスを含めて言ったのだと思う。 自分を俯瞰したいからじゃないすか。 と、2学年後輩の彼はさらりと答えた。 映画が好きで自主制作で作品をつくったりもしているような人だった。 好きな女優がいっしょで話をするようになったんだったか…。あまり覚えていないが、ブログを書くことについて、あまりにも当然のように、自明のことのように答えたのは覚えている。 そっか。