地方公務員に向いている人の特徴
<はじめに>
・こちらの記事では元地方公務員の私が考える地方公務員(都道府県庁・市役所・特別区など)に向いている人について私の考えを書きたいと思います。
・完全な私の主観に基づくものですので、その点はご了承ください。
<本編>
◆定められたルールに則り、業務を行うことが苦にならない人
・公務員の仕事は何事も定められたルールに基づき行います。
・ルールに則らずに行った仕事は瑕疵があるということで、補正を求められたり、場合によっては業務を行った人が処分されることもあります。
・結果だけ出せば、プロセスは気にしない形で業務をやりたい人にはあまり向いていないのかなと思います。
・例えば物品を購入するにしても、ある一定金額以上になると、入札を行った上で、業者間で競争してもらい、税金の支出をなるべく抑えた上で購入を行います。
・正直なところ、入札は仕様書を作ったり、札入れしてもらう期間を設けたりなどとても面倒です。人件費の方が高いんじゃないかと私は思ったりしてました。
◆論理的な思考力がある人
・公務員の仕事は、法令等の根拠に従って業務を行うことが多いです。なので、AかBのどちらにすべきかという判断をしなくてはいけない場面で何となくこちらと判断することはまずありません。
・どんな時でも根拠を把握し、根拠を事例に論理的に当てはめて解決する力が求められます。
・役所内で出世している人は論理的な思考力が高い人が多かった印象です。
・論理的に判断ができないと住民に対して不公平が発生したり、部下も上司の判断に一貫性がないため、困ってしまったりします。そのため、上に立つ人には必須の能力かと思います。
◆特定の自治体に思い入れや愛着がある人
・自分が思い入れがあったり、愛着があったりする自治体で勤務している人は業務のパフォーマンスも高い人が多い気がします。
・思い入れや愛着がある⇒その自治体に貢献したいと思う⇒仕事のモチベーションも上がる⇒仕事にも力が入り、結果が出る
という流れなのかなと思います。
・逆に勤務している自治体に思い入れがないと、逆のサイクルに陥る可能性があると思います。
・このあたりは人にもよるとは思うのですが・・・。
◆あたり拘りを持たずに、そこそこのクオリティで要領よくこなせる人
・国家公務員の総合職のようにゴリゴリの政策立案業務のウエイトは地方公務員の場合は低いと思います。
・多角的な観点から突き詰めて考えるタイプ(以下、突き詰め型)よりもあまり拘りなく、容量良くこなせるタイプの方が地方公務員の方が評価は上がりやすい気がします。
・幹部まで上り詰める人には、突き詰め型も多いですが、昨今はどこの組織も働き方改革の関係で、まずは容量良くこなせるタイプの方が評価されやすいと感じてました。突き詰め型の人は理解のない上司だと要領が悪いと思われてしまうリスクがあります。
・私個人としては、歳を重ねて成長を考えて、若いうちは突き詰め型で、しっかりと業務を理解しながらやった方がいいのではないかと思っている派でした。
・しかし、今のご時世、残業には厳しいので、残って勉強している職員への風当たりは強くなっている気がしました。
・容量良くこなせるタイプの人の中には根拠の把握が浅く、緩い上司だからたまたま業務が回っていたというケースも結構あります。
・厳しい上司になると、一気に通用しなくなるのもままあることです。
◆公務員というブランドに誇り・価値を感じている人
・公務員としての仕事に誇りを持てる人の方がやはり働いてい満足度が高いんじゃないかと思います。
・私が働いていた時に40歳以上の上司で公務員ブランドに価値を感じている方はいらっしゃいました。
・私はあまり公務員という職業にブランド性を感じていなかったので、この点は職務を行う上でモチベーションにはならなかったです。
・ちなみに公務員ブランドは60代以上の世代の人にはまだまだ通じるというか、信頼性が高い気がします。
◆転居を伴うような転勤を避けたい人
・地方公務員は基本的に自分の勤めている自治体のエリア内でしか転勤はありません。
・なので、民間企業の総合職でありがちな北は北海道から、南は沖縄まで転勤の可能性があるようなことはありません。
・長男で実家が自治体エリア内であり、家族や地域の友人と近くに住みながら働きたい方にはいい職場だと思います。
・ご家族でも子供が近くで働いていると安心される方も多いのではないでしょうか。親孝行にもなるかもしれません。
・全国転勤となる場合によっては一から住居、病院、美容鍼などを探さないといけないので、転勤がないことにメリットを感じるのは個人的によく分かります。
・また、友人や家族とも全国転勤でなかなか会えないような距離に転勤になってしまったりもするので、そのような点でも自治体エリア内での転勤しかないというのはメリットだと思います。
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