息子さんが伝える、板津忠正さんの姿
板津忠正さんという方を知っていますか?
大東亜戦争末期、鹿児島県の知覧から沖縄へ飛び立った、陸軍の特攻隊員の“生残者”です。
戦後、たった一人で仲間だった特攻隊の遺族を全国に訪ね歩き、遺族に特攻隊員たちのありし日の姿を伝え、
さらに陸軍特攻隊1036名全員の遺影を集めるという“偉業”を成した人。
そして、彼らの遺影や資料を集めた、知覧特攻平和会館の初代館長を務めた人でもあります。
「特攻を風化させてはならない。美化してもならない」
その思い一つで、文字通り戦後、人生をかけて特攻の真実を伝え、残すために尽力してきた板津さん。
わたしが板津さんのことを知ったのは、実はわりと最近です。
それから「流れる雲よ」の舞台を見、10代女子の間で人気となった『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を読んだり、映画を見たりして、特攻隊として命を散らせた若者の純粋思いを感じてきました。
先日行われた、名古屋公演のサイトです👇
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』
そして今回、愛知県大府市で板津忠正さんをモデルにした舞台「未来へつむぐ」が上演されることになり、実行委員としてお手伝いをさせてもらうことになりました。
https://www.facebook.com/events/837141841655023/?_rdr
そんな流れもあって、先日、板津忠正さんの息子さんである、板津昌利さんのお話会に参加してきました。
昌利さんのお話を直に聴くのは、今回初めて。
お父様から何度も聞いてきたお話を、「正しい言葉で正しく伝える、伝承者です」という、昌利さんの最初の言葉が、とても印象的でした。
それは、忠正さんがずっと信条にしてきた
「特攻を風化させてはならない。美化してもならない」
ということを受け継ぎ、
お父様が体験したこと、やって来たこと、特攻の真実を真摯に伝えようとする、昌利さんの志が表れている言葉だな、と思いました。
その時代を生きて、特攻隊に身を置いて過ごし、実際に飛び立った経験を持った忠正さんの体験談を、そのまま引き継いで話してくださっている昌利さんの言葉は、重みを感じます。
忠正さんが戦後一人で行ってきた遺影集めももちろん素晴らしいですが、
そんなお父様の話を、ニュートラルに、でも熱意を持ってお話している昌利さんの姿勢にも感動しました。
本当にいろんな逸話を聞かせていただき、忠正さんをとりあげたテレビの映像も見せてもらいましたが、
本当に素晴らしく輝いている方だったのですね。
ご本人にとっては、“特攻の生残者”として辛い苦しい思いをずっと抱えていたのでしょうが、
忠正さんが生き残ったからこそ、特攻の事実が今ちゃんと語り継がれてきてるのだし、
忠正さんの活動は、忠正さんの生を本当に輝かせるものだったんだな、とつくづく思いました。
舞台「未来へつむぐ」は、11月16日&17日に愛知で上演されます。
“特攻”というと、いまだに色眼鏡で見られがちですが、
特攻隊として生きた若者たちの飾らない言葉、想いが描かれた舞台を、ぜひ見に来てください。
18歳以下と80歳以上は無料招待枠があります。
また、当日生で見られない方は収録の配信チケットもあります。
「生きる」とは、「平和」とは、を親子で、または大切な人同士で考える機会としてお越しいただけたら嬉しいです。
舞台「未来へつむぐ」愛知公演(全3回)
会場:愛三文化会館・もちのきホール
日程:11月16日(土) 17:30~
11月17日(日) 11:00~/11月17日(日) 15:00~
料金:S席 前売り10,000円 当日11,000円
応援席 前売り6,000円 当日7,000円
A席 前売り4,500円 当日5,500円
※学生18歳以下、80歳以上、各公演先着100名無料招待 (同伴保護者も子供2名につき大人1名半額)
※愛知公演は収録配信もあります。
チケットお申込み
🌟コリッチ(無料招待券のお申込みはこちらから)
🌟チケットぴあ
http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2422210
配信チケット:ライブポケット
愛知公演HP