土地に馴染むとは
姫ちゃんさん、こんにちは。
交換日記を書くどころか、noteから少し遠ざかってしまっていました。
栃木での暮らしはどうですか?お気に入りのお店とか、風景とか、雰囲気とか。増えてきた頃でしょうか。
引っ越したてを思い返すと、いきなり「お気に入り」となる場所があれば、「お気に入りになりそう」という予感がする場所もあったな、と思います。そんな、“予感”といえるようなものを、住み慣れた地でもいつまでも繊細に察知したいなと思いながら、これを書いています。
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さて、私は玉野に住みはじめて丸1年が経ちました。あっという間……ということでも実はなくて、いい意味で、1日1日を積み重ねてきたなぁという体感があります。
玉野という場所、ここに住む人、その方たちの営み……といった、玉野を構成しているものひとつひとつを、五感でキャッチし、私なりに馴染ませてきたなと思うからです。
前回の姫ちゃんさんの日記で「土地に馴染む」話が心に残っています。
1年経った今、改めて「土地に馴染むってどういうことだろう」と、考えてみたいなと思いました。
書きながら感じているのは、「馴染み合う」感覚が「馴染む」なのかなぁということ。それは人だけではなく、自然環境も、お店も、まちの雰囲気などすべてが然りで。
例えば海でいうと、波がほぼない、おだやかでゆるやかな波紋が広がっている様子が、すぅぅぅぅぅ……と心に沁みてくる人もいれば、波の高さが変わると同時に、景色ごところころと変わっていくような様に、わぁぁぁぁ……と心を奪われる人もいる。
なんというか、自分の心も動くのだけど、向こうからも自分の心に入ってきてくれる感覚というか。それがあると「馴染み合う」、つまり馴染んでいるなあと感じられるように思いました。
人間関係も同じですよね。私がいくら「仲良くなりたい」と思って話しかけていても、相手にもその気持ちがない限り、関係性は築いていけない。一方で、がんばって話しかけなくても仲良くなることもある。
「仲良くなる人は波長が合う」とよく言いますが、自分が発する空気と、相手が発する空気が、馴染みあっているのでは?と感じました。
そう考えると、馴染むことも縁のひとつだなあと思うのです。ぜんぶ馴染んでる、ぜんぶお気に入り、とはいかなくても、日々の断片で「馴染み合う」のカケラを、宝探しみたいにたくさん集めて生きていきたいなと思いました。
姫ちゃんさんの今の暮らしのこと、また聞けるのを楽しみにしています。
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