挑戦に、年齢も住む場所も関係ない―創業93年老舗酒屋のMakuake
静岡県湖西市で93年続く老舗の酒屋「大津屋」の3代目社長、土屋政己。
酒屋の常識を超え、20年以上かけて湖西の地酒文化をつくってきた土屋社長が、“集大成”と位置づける純米大吟醸「濱錦(はまにしき)」を引っ提げ、Makuakeに挑戦しています。
プロジェクトページ作成にあたり、私はチームの一員として取材・執筆を担当しました。土屋社長から発せられる言葉は、とにかくスピード感たっぷりで圧倒されっぱなし。文字通り“喰らいつく”ように話を伺っていたのは、ここだけの話です。
そして勝手な解釈ですが、次々と言葉が出てくるのは濱錦や湖西、地酒などをずっと強く想いつづけていた、土屋社長の愛ある姿勢の表れかなと思います。しかと受け取り、できうる限り力強く、言葉を紡いでいました。
土屋社長と遠州の仲間が見せる、挑戦の背中。私からみなさんへ、ダイジェスト盤でお届けします。
老舗酒屋、一世一代プロジェクト
私たちがおこなうのは、単なる「地酒完成記念のクラウドファンディング」ではありません。湖西の未来のために挑戦を続けた老舗酒屋の、一世一代のプロジェクトです。
本プロジェクトは、「地方の価値あるものが広まりづらい」状況を打破する、大きな可能性を秘めています。
ここ湖西で、地方の未来に光を当てるひとつの成功事例をつくりたい。私たちが抱く大きな夢を、みなさんと一緒に叶えていきたいと思っています。
本プロジェクトの中心人物・土屋社長は湖西の未来に投資してきた根っからの“商人(あきんど)”。
濱錦への想いを伺ったとき、印象的な言葉がありました。
「濱錦は湖西の酒づくりの集大成であり、私の集大成でもある」
湖西で酒米づくりが始まったころから、土屋社長は地元農家さんを応援。もちろん、酒が完成したら積極的に自分の店・大津屋へ卸していく。ときには周囲の大反対を押し切って、大津屋以外の店舗で自ら出張販売をしたことも。
直接「酒を卸して販売する」だけではないのが、土屋社長の“商人”としての姿です。
“やらまいか精神”の体現者
土屋社長は、20年以上も前から湖西の地酒文化をつくるために情熱を注いできたのです。
土屋社長の姿を表現するなら、静岡県西部の遠州地方に根付く「“やらまいか精神”の体現者」。
「やらまいか」とは「やってやろうじゃないか」を意味する、遠州地方の方言です。何かに挑戦するときには「やらまいか」と声を掛け合い、互いに鼓舞する遠州人の特徴を表しています。
土屋社長は粋で、かっこいいだけではなく、まぶしいくらいに等身大。等身大に映るのは、湖西の未来のために挑戦するのが社長にとって“当たり前”になっているからかもしれません。
土屋社長の挑戦の背中は、「挑戦に年齢も住む場所も関係ない」と語っているかのようです。
熱意ある人がいて、その想いに共感した仲間がともに行動を続ければ。
「地方の価値あるものが広まりづらい」もったいなさすぎる状況は、打破できるのではないでしょうか。
それを証明するため、私たちはMakuakeでの挑戦を続けます。
たたずむような香りと、純粋な米のうまみを
土屋社長が引っ提げている濱錦は、一般的な純米大吟醸より甘さを抑え、遠州地方の名物・魚介と合うよう醸造されています。
純粋な米のうまみを感じる、雑味がない非常にきれいな酒です。
使用しているのは、湖西産の山田錦。兵庫県産の山田錦に引けを取らない、全国新酒鑑評会で金賞を獲得している高品質な酒米です。
大きな特徴は「ミネラルが多いこと」。遠州灘からの強い潮風、通称「からっ風」が常に吹きつける、湖西産の酒米ならではの特徴です。
「ミネラルが多いのは成分値を見ても明らか。酒にすると、よりうまみを感じられます」と、濱錦を醸造した花の舞酒造の杜氏も太鼓判を押すほどです。
みなさんのお手元に濱錦が届いたら、まずは濱錦のみを口に含んでみてください。他の純米大吟醸にはない、たたずむような静かな香りと米本来のうまみを味わって。
そのあとは、濱錦とお好きな食事を合わせて、大切な人との時間をお楽しみください。おすすめはもちろん、魚介とのペアリングですよ。
おすすめリターン品はこちら
①濱錦1本、ぐい吞み(宮司さん作)1個、風呂敷1枚 10,000円(税込)
②風呂敷+ぐい呑み(濱錦のみ) 6,000円(税込)
③濱錦単体 5,000円(税込)
大津屋Makuakeプロジェクト メンバー
▼プロジェクト実行者:大津屋
1929年創業、湖西で93年続く老舗の酒屋。本プロジェクトは、スターターの土屋社長と社員の牧野泰之さんを中心に実行中です。
▼濱錦の醸造:花の舞酒造
1949年創業。本物の地酒、地元ならではの地酒を追求し、酒づくりに関わる全ての要素が静岡県産であることをモットーにしています。
▼戦略・クリエイティブ:&WING
遠州にゆかりがあるメンバーで結成した、濱錦専属のプロジェクトチーム。メンバーはブランドストラテジストのリーダー・小澤あゆみ、小溝朱里(ライティング)、伊藤愛(戦略/SNS運用)、松島かんな(クリエイティブ)の4名です。
「WING」は「翼:プロジェクトに関わる人・応援してくださる人をどこまでも連れて行く」「舞台袖:主役の濱錦/大津屋さんを舞台袖からサポートしていきたい」という2つの意味から命名。「&」は「一緒に」「共創」を表現しています。
おわりに
最後までご覧いただき、ありがとうございます。こちらのnoteはプロジェクトページを再編集し、掲載いたしました。
最後にみなさんへ、お願いがあります。
「私たちの仲間に、なっていただけませんか?」
私たちは、濱錦をとおして「地方の価値あるものが広まりづらい状況を打破したい」と考えています。現在220名を超えるサポーターのみなさんが、心強い仲間となってくださいました。
大きな夢を叶えるために、まだまだ仲間を増やしたいと思っています。「応援購入」というかたちにはなりますが、お時間ある際に大津屋さんの挑戦の背中に想いを馳せていただけますと幸いです。
余談ですが
もうすぐ出会いと別れの季節がやってきます。
お世話になったあの方へ、想いが詰まったプロダクトを届けてみるのも特別感があるかもしれません。「濱錦」という存在が大切な人を想い合うひとつのきっかけになれたら。
それも私たちの本望です。