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朝型 かつ就業時間を前倒したら、移住先の暮らしがもっと楽しくなった

岡山の港町・宇野に移住してきて、1ヶ月半くらいが経った。晴れの日でも雨の日でも、何でもない日でも、瀬戸内海の美しさに惚れ惚れしている。この場所の空気をできるだけ多く感じたいと思ううちに、私は時間の使い方を考えるようになった。

時間とムダの科学』(大前研一・ほか著)によると、人間が変わる方法は「時間配分を変える」「住む場所を変える」「付き合う人を変える」の三つの要素しかないという。

今の私は自分を変えたいと思っているわけではないけれど、移住をして、「住む場所」と「付き合う人」が必然的に変わったことで、私のなかでも僅かながら何かが変わっていきそうな予感がしていた。

であれば、「時間配分」を考えるのは自然な流れだなあ……と、もっと朝型の暮らしに変えてみることにした。実はこれが想像以上にフィットしていて、おもしろいなあと思っている。

移住先の暮らしが、もっと楽しくなった。


具体的な時間の使い方の変化

時間の使い方をどのように変えたかは、自分の記録のためにも残しておきたい。

【移住前】
6:30 起床
 ~身支度、朝ごはんなど
8:00 始業
12:00頃 ランチ
13:00頃 仕事再開
17:00or18:00 就業
 ~お風呂、夜ごはん、動画観るなど
24:00 就寝

【移住後(今)】
5:00 起床・ストレッチ
5:30 返信や文章修正などの細かな仕事
7:00 朝ごはん・身支度など
8:00 仕事
12:00頃 ランチ
13:00頃 仕事再開
15:30or16:00 就業
 ~読書・買い物・思考整理など
18:00 お風呂・夜ごはん・動画観る・思考整理など
22:00 就寝

上記は在宅ワークdayの時間配分である。取材に行ったり、人と会ったりする日も多いから、週の半分くらいはこの時間配分で過ごしているかな、というくらい。

けれど、基本となる時間軸があるだけで必要以上に時間について考えなくて良くなった。時間に追われている感覚がさほどない。イレギュラーな何かが発生しても、あまりムッとしなくなったことに驚いている。

上記の時間配分にして、よかったこと・気づいたことも残しておこうと思う。


太陽の動きと自分の動きが合っている気がする

6月にもなると、5時でも十分明るい。でも、6時になるとさらに明るくなるのだ。そして日が傾き始めた頃に仕事を終え、自分の暮らしに戻っていく。太陽の動きと、自分の動きが合っているのが心地いい。何より、いろいろな時間帯の瀬戸内海を見ることができて最高なのである。


今まで以上に集中して仕事に取り組める

本格稼働の8時より前に、細かな仕事を終える。これが私に合いすぎていた。会社員時代からなのだが、始業と同時にメールの返信や対応するべき細かな仕事をやっていると、あっという間に1時間経ってしまった……!という時間が苦手だった。

そもそも、隙間時間に何かをしたり、すぐに返信したりするのも私は苦手。苦手だからこそ、細かな仕事が溜まりやすいのだけど、溜まったら溜まったでとっても気になる。でも苦手……というジレンマと戦っていた。それらを早朝に終えられるだけで「仕事した感」が生まれていて気持ちがいい(笑)

そして、8時の本格稼働時間になったらすぐに仕事に集中できる。もちろん、チャットのやりとりは日中に発生するけれど、細かな仕事が残っていて気になる…気が散る……みたいなことが、朝の時間を使ってからほとんどなくなった。今やるべきことに集中できて、作業効率も上がって、細かな仕事が出てきても落ち着いて取り組めて、とてもいいかんじ。


仕事以外のやりたいことにも十分な時間を割ける

15:30~16:00に仕事を終えると、自分のために時間を使える。私は暮らしを感じる時間が好きなので、自炊するためにスーパーに行くのを明るいうちにできるのがいい。

スーパーに行った流れでそのまま自炊したり、カラーボックスを組み立てたり、図書館に行って本を借りたり、勉強したり。どんなことに時間を使おうか?と考えている時間すら楽しい。仕事は暮らしの一部でしかなくて、暮らしのなかに仕事があると考えている私にとっては、合っている時間の使い方な気がしている。


落ち着いて人と会える

移住してから、意識的に外に出るようにしている。事前に誰かと会う約束をしてから外に出る時もあるし、地元で愛されている店に行って偶発的に人と出会うこともある。どちらにせよ、「外に出る=人と会う」頻度が今までよりも高くなった。

人と会うことは好き。でも、自分のやりたいことを後回しにもしたくない。そんな私のわがままな気持ちがせめぎ合うことはしばしば。今までは、時間調整に頭を悩ませることも多かった。

正直今は、気持ちのせめぎ合いすらない。例えば平日のランチどきに人と会うのであれば、ゆっくりと食事を楽しんで15:00頃から仕事を再開しても、仕事の時間はあまり変わらない。夜の場合は、自分がやりたいことをやってから人と会える。なんてシンプルになったのだろう。おかげで人と会う時間は、さらに楽しくなっている。


はじめは「5時なんて起きれるかな」とか「16時に仕事終わらないよ」とか思っていたけど、そんなのは思い込みで、割とすんなり体に馴染んでしまった。今では体内時計が出来上がっていて、5時くらいに自然と目が覚めるし、16時頃には集中力切れるし、22時頃には自然と眠くなる。

ひとまずこの暮らしを続けてみようと思う。今日からの日々で自分が何を感じるか、とても興味が湧いています。



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